主婦探偵ジェーン・シリーズ (Jane Jeffry Mysteries)
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日本語訳は、創元推理文庫から出版されている。『ゴミと罰』から『飛ぶのがフライ』までは浅羽莢子が翻訳している。『カオスの商人』以降は新谷寿美香が翻訳している。 交通事故で夫を亡くした専業主婦のジェーン・ジェフリイが3人の子育てに翻弄される様子と、隣人で親友のシェリィと共に、近隣で発生した殺人事件に巻き込まれ、犯人を推理し探索する様子を描くコージー・ミステリ。なお、『ゴミと罰』の訳者後書きでは、「ドメスティック・ミステリ」と紹介している。 タイトル(原題は無論のこと、一部を除いて邦題も)が著名な作品のパロディとなっているのも特徴。 #邦題(パロディ元)原題(パロディ元原題)刊行年刊行年月訳者出版社 1 ゴミと罰(ドストエフスキー 『罪と罰』) Grime and Punishment(Crime and Punishment) 1989年 1991年8月 浅羽莢子 東京創元社〈創元推理文庫〉 2 毛糸よさらば(ヘミングウェイ 『武器よさらば』) A Farewell to Yarns(A Farewell to Arms) 1991年 1992年12月 3 死の拙文(アイラ・レヴィン 『死の接吻』) A Quiche Before Dying(A Kiss Before Dying) 1993年 1995年12月 4 クラスの動物園(テネシー・ウィリアムズ 『ガラスの動物園』) The Class Menagerie(The Glass Menagerie) 1994年 1996年4月 5 忘れじの包丁(『SOSタイタニック 忘れえぬ夜』) A Knife to Remember(A Night to Remember) 1994年 1997年2月 6 地上より賭場に(『地上より永遠に』) From Here to Paternity(From Here to Eternity) 1995年 1997年9月 7 豚たちの沈黙(トマス・ハリス 『羊たちの沈黙』) Silence of the Hams(The Silence of the Lambs) 1996年 1999年6月 8 エンドウと平和(トルストイ 『戦争と平和』) War and Peas(War and Peace) 1996年 2001年11月 9 飛ぶのがフライ(エリカ・ジョング 『飛ぶのが怖い』) Fear of Frying(Fear of Flying) 1997年 2007年1月 10 カオスの商人(シェイクスピア 『ヴェニスの商人』) The Merchant of Menace(The Merchant of Venice) 1998年 2009年5月 新谷寿美香 11 眺めのいいヘマ(フォースター 『眺めのいい部屋』) A Groom with a View(A Room with a View) 1999年 2011年3月 12 枯れ騒ぎ(シェイクスピア 『空騒ぎ』) Mulch Ado About Nothing(Much Ado About Nothing) 2000年 2012年7月 13 八方破れの家(ナサニエル・ホーソーン 『七破風の館』) The House of Seven Mabels(The House of the Seven Gables) 2002年 2013年9月 14 大会を知らず(リチャード・クワイン 『媚薬』) Bell, Book, and Scandal(Bell, Book and Candle) 2003年 2014年9月 15 (シェイクスピア 『夏の夜の夢』) A Midsummer Night's Scream(A Midsummer Night's Dream) 2004年 16 (アン・タイラー 『偶然の旅行者』) Accidental Florist(The Accidental Tourist) 2007年 舞台を日本に翻案したテレビシリーズ『ご近所探偵・五月野さつき』が作成されている。
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