中公文庫BIBLIO
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 03:35 UTC 版)
中公文庫BIBLIO(ビブリオ)は姉妹レーベル。2001年6月に創刊、2008年3月までに約190冊を刊行した。古今東西の著名作品を、ジャンル別に収録した。新装版は旧版と比べ高価だった。現行版は中公文庫+同プレミアで新装再刊されている。 ソフトカバーで、装丁の美しさは特筆に値する。本の半分以上を覆う大きな帯紙に書かれた、本文から引用した大きく短い文章が目を引く。主なジャンルは次のとおり。 20世紀 - ダライ・ラマ14世やマルコムXやヘンリー・フォードや大杉栄や郭沫若やアルベルト・シュペーアの自伝。昭和史では、重光葵・幣原喜重郎・岡田啓介・来栖三郎・斎藤隆夫・清瀬一郎・細川護貞等の回顧録・日記の新版。 軍事学 - 『孫子』、『戦争論』に加え、『ジョミニ 戦争概論』・『クレフェルト 補給戦』ほかの戦略論・戦術論や従軍戦記も刊行された。チェ・ゲバラ新訳も刊行。 失われた世界 - 「マヤ文字を解く」「インカ帝国遠征記」「カルタゴ興亡史」など。 仏教 - 大乗仏典シリーズや、仏教史、宗祖の伝記など グルメ - 辻静雄、エスコフィエ、ジョエル・ロブション、辻嘉一など 探検紀行 - スヴェン・ヘディン、ロアルド・アムンゼンなど 東洋史学 - 白川静や宮崎市定の新版など 西洋伝記 - アンリ・トロワイヤの著作や、ヴィクトリア女王伝など 怪談奇談 - 佐々木喜善など民俗学考察が多い。 天文民俗 - 野尻抱影の旧著、『新星座巡礼』『日本の星』『星三百六十五夜』(四分冊)『星の伝説』『続 星の伝説』を一括復刻。 他に江戸東京回想記、山岳登山記、宗教論などがあった。
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