戦争論とは?

せんそうろん せんさうろん 【戦争論】 〔原題 ドイツ Vom Kriege〕

プロイセン将軍クラウゼビッツの著。三巻。著者没後1832年刊。近代国家における戦争本質鋭く突いた古典的名著として評価が高い。

戦争論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/02 00:35 UTC 版)

戦争論』(せんそうろん、: Vom Kriege)は、プロイセンの将軍カール・フォン・クラウゼヴィッツによる戦争軍事戦略に関する書物である。本書は戦争の暴力性や形態を決める重要な要因として政治を位置づけたものであり、軍事戦略を主題とする最も重要な論文のひとつとして、今日でも各国の士官学校や研究機関で扱われている。


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  1. ^ 刊行後150年にして、日本では初版が防衛大学校三階の未整理資料から第4巻が欠落した状態で発見された。
  2. ^ たとえば文民統制に関するもの。初版で「戦争が政治の意図に完全に照応し、政治のための手段として完全に適合すべきであるとしたら、ひとりの人間が政治家と軍人を兼ねるのでないかぎり、最高の将師を内閣の成員とするという良い手段しか残されていない。このことによって内閣が将師の行動の重要な瞬間に参加するためである」と書かれた部分では、「このことによって将師が最も重要な瞬間に内閣の審議と決定に参加するためである」と改ざんされている。
  3. ^ 両極性の法則についてクラウゼヴィッツは例を挙げて説明している。まず青軍と赤軍が戦場において対峙していると想定し、青軍は戦闘力から比較して劣勢である。つまり赤軍は攻撃を行えば青軍を撃破するという利益が得られることは現状において自明である。もしも戦場に単一の両極性があるだけならば赤軍は直ちに青軍に対する攻撃を開始すると考えられる。しかし現実ではそうではなく、優劣が明らかになっている戦況でも軍事行動はしばしば停止される。クラウゼヴィッツはこの事象を攻撃と防御の概念を導入して次のように考える。戦闘行動には攻撃と防御があり、防御は攻撃よりも強力な戦闘法であると言える。つまり交戦する両軍は攻撃によって得られる利益とは別の防御の利益も求めようとする。劣勢な青軍に対して優勢な赤軍が攻撃を実施するためには戦闘行動の基本的な二択、つまり防御の利益と攻撃の利益を比較して攻撃の利益が防御の利益に勝ると赤軍が確信しなければならない。この攻撃と防御の性質の相違が戦場における二種類の両極性の法則に現れている。
  4. ^ クラウゼヴィッツは戦略的成功の条件として、兵力、地形の優位性、奇襲、多面的攻撃、陣地の構築、人民の協力、精神力の利用を列挙している。防御においてはこの中でも特に地形の優位性が利用できることを強調している。つまり陣地や要塞の活用などは戦場において防者にのみ優位をもたらすものという議論である。ここでクラウゼヴィッツが想定している防御とは理論上において攻撃と比較される防御であり、あらゆる個別的状況において一般化できるものではない。
  5. ^ 原書は戦後東ドイツで初版に依拠して出版されたもの


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