両大陸の英雄とは? わかりやすく解説

両大陸の英雄

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/25 16:55 UTC 版)

ラファイエット」の記事における「両大陸の英雄」の解説

ヨークタウンの戦いアメリカ独立戦争最後大規模戦闘であったが、イギリス未だに主要な港湾都市を数か所保持していた。ラファイエットはそれらへの遠征望んだが、ワシントンフランス追加海軍支援求めるのが有益だ考えた大陸議会ラファイエットを、ヨーロッパにいるアメリカ使節パリベンジャミン・フランクリンマドリードジョン・ジェイハーグジョン・アダムズアドバイザー任命し使節に対しては「ラファイエットコミュニケーション図り全て彼に同意するよう指示した。またルイ16世対しラファイエット行動称賛する公文書送ったラファイエット1781年12月18日フランスへ向けボストン出発帰国する英雄として歓迎され1782年1月22日にはヴェルサイユ宮殿歓待受けた。娘の誕生立ち会いトマス・ジェファーソン勧めマリー=アントワネット・ヴァージニー(Marie-Antoinette Virginie)と名付けたいくつも階級飛び越え少将英語版)に任命され、聖ルイ勲章英語版シュバリエ授与された。1782年、まだ公式な平和条約締結されていなかったイギリス領西インド対すフランス・スペイン遠征取り組んだが、1783年英米間でパリ条約締結され遠征中止された。ラファイエットはそれらの交渉に関わっていた。 ラファイエットジェファーソンとともにアメリカの対仏債務削減狙い両国間の貿易協定締結に向け働いたまた、奴隷貿易終了解放黒人権利の平等を提唱するフランス奴隷制度廃止グループ黒人の友協会英語版)に加わったラファイエットは、奴隷所有者であるワシントン1783年の手紙で、奴隷解放し彼らを小作農とすることを勧めたワシントンラファイエット考え関心示したが、奴隷解放拒否した一方ラファイエット計画実現のため、 フランス領ギアナプランテーション購入したラファイエット1784年から1785年にかけアメリカ訪問し訪れた全ての州で熱狂的な歓迎受けた8月17日にはマウント・バーノンにあるワシントン農場訪れたヴァージニア州議会下院英語版)では演説行い、「全人類の自由」を求め奴隷解放訴えたまた、ペンシルベニア州議会では連邦樹立への支援訴えた1778年会ったことがある者もいる、イロコイ族との和平交渉参加するためニューヨークのモホーク・バレー(英語版)を訪れたハーバード大学から名誉学位を、ボストン市からワシントン肖像画を、ヴァージニア州からは胸像贈られた。メリーランド州議会は彼と彼の男性相続人を「州の生まれながら市民」とし称えた。そして1789年アメリカ合衆国憲法批准後には、合衆国生まれながら市民とされた。後に、ラファイエットフランス市民権という概念生まれ前にアメリカ市民になったことを自慢したコネチカットマサチューセッツヴァージニア各州ラファイエット市民権与えたラファイエットは、パリブルボン通りrue de Bourbonにあった自邸(Hôtel de La Fayette)をアメリカ人集合所とした。ベンジャミン・フランクリンジョン・ジェイ夫妻ジョン・アダムズアビゲイル・アダムズ毎週月曜日にそこで会いラファイエット家族や、クレモントネール伯爵英語版)、 スタール夫人など自由主義者貴族食事をした。ラファイエットフランス国内のアメリカ産品対す貿易障壁下げ活動続けフランクリンジェファーソンヨーロッパ諸国友好通商条約を結ぶのを手伝ったまた、一世紀前のナントの勅令廃止以来フランスのユグノーが耐えてきた不当な仕打ち正そうとした。 1785年にはプロイセン軍事演習見学するためシレジア行き国王フリードリヒ2世に、続いて訪問したオーストリアで皇帝ヨーゼフ2世それぞれ謁見するなど、ヨーロッパ諸国君主貴族交友深めた1786年公爵領への昇格企図し、オーベルニュランジャック188,800リーブル購入し領地拡大したが、公爵昇進実現しなかった。

※この「両大陸の英雄」の解説は、「ラファイエット」の解説の一部です。
「両大陸の英雄」を含む「ラファイエット」の記事については、「ラファイエット」の概要を参照ください。

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