三 公とは? わかりやすく解説

さん‐こう【三公】

読み方:さんこう

律令制における太政大臣左大臣右大臣。のちに、左大臣右大臣内大臣の称。三槐

中国官名。最高の地位にあって天子補佐する三人内容時代によって変わり周代では太師太傅(たいふ)・太保前漢では大司徒大司馬大司空、または丞相太尉御史大夫後漢・唐では太尉司徒司空、宋・元・明・清周代に倣う。三槐


三公

読み方:サンコウ(sankou)

太政官の最高職。


三公

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/01 16:45 UTC 版)

三公(さんこう)は、中国およびその影響を受けた東アジア諸国の前近代の官制において、最高位に位置する3つの官職をいう。 太師太傅太保の三公と、司徒司空司馬大司徒大司空大司馬)の三公がある。もと、三公は、西周東周時代に実際にあった官職をもとに、後世の儒学者が整理・敷衍し、あるいは偽作に託して述べたものである。学説をもとに前漢紀元前1年に制定されてから、改廃を受けつつ長く続いた。


  1. ^ a b 古文尚書、今文尚書については、書経の項目を参照されたい。
  2. ^ 新釈漢文大系『大戴礼記』「保傅」、145 - 146頁。
  3. ^ a b c 『漢書』巻19上、百官公卿表第7上。『『漢書』百官公卿表訳注』2 - 3頁。
  4. ^ a b c 『書経』「周官」。新釈漢文大系『書経』下、497 - 498頁。
  5. ^ 『漢書』巻10、成帝紀第10、綏和元年4月。ちくま学芸文庫『漢書』1の321頁。
  6. ^ 『漢書』巻11、哀帝紀第11、建平2年3月。ちくま学芸文庫『漢書』1の336頁。
  7. ^ 『漢書』巻11、哀帝紀第11、元寿2年5月。ちくま学芸文庫『漢書』1の341頁。
  8. ^ 吉野賢一「前漢末における三公制の形成について」、47頁。
  9. ^ 吉野賢一「前漢末における三公制の形成について」。
  10. ^ 『後漢書』巻4和帝紀・永元12年条
  11. ^ 『後漢紀』巻22桓帝紀・延熹7年条
  12. ^ 渡邉将智『後漢政治制度の研究』(早稲田大学出版部、2014年) ISBN 978-4-657-14701-1 第三章「〈三公形骸化説〉の再検討」


「三公」の続きの解説一覧

三公(さんこう)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:31 UTC 版)

十二国」の記事における「三公(さんこう)」の解説

宰輔唯一の臣下。三公は位としては冢宰諸侯同等だが、政治介入力は持たず、王の相談役教師となり、助言をする存在次の3つの官職である。

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三公

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/22 09:18 UTC 版)

明朝の官職」の記事における「三公」の解説

三公は明では太師太傅太保三職の合称で、正一品だった。皇帝重要な国事政務の処理に協力する責任負い最高位であった洪武三年、明の太祖朱元璋李善長太師徐達太傅常遇春太保とした。建文年間、三公職は廃止されていた。永楽20年8月永楽帝は三公職を復活させたが、任命はなされなかった。宣徳三年宣徳帝張輔中国語版)を太師、沐晟(中国語版)を太傅陳懋中国語版)を太保とした。当時、三公はほぼ皇帝からの臣下への賜物のようになっていた。宣徳正統年間以後、三公は名だけの官職となり、勲戚ある文武大臣への加官、贈官となった官職定員品階部署備考太師 定員なし 正一品 三公 太傅 定員なし 正一品 三公 太保 定員なし 正一品 三公

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