三国通覧図説とは? わかりやすく解説

さんごくつうらんずせつ〔サンゴクツウランヅセツ〕【三国通覧図説】

読み方:さんごくつうらんずせつ

江戸後期地誌1巻林子平著。天明5年(1785)成立翌年刊。日本本土琉球朝鮮蝦夷(えぞ)3国および小笠原諸島地図5と、その解説書からなる海防思想普及貢献したが、のち禁書絶版となった


三国通覧図説

読み方:サンゴクツウランズセツ(sangokutsuuranzusetsu)

分野 地誌

年代 江戸後期

作者 林子平


三国通覧図説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 09:59 UTC 版)

三国通覧図説』(さんごくつうらんずせつ)は、天明5年(1785年)[1]林子平により書かれた江戸時代地理書経世書。日本に隣接する三国、朝鮮琉球蝦夷と付近の島々についての風俗などを挿絵入りで解説した書物とその地図5枚からなる。


  1. ^ 三国通覧図説 Archived 2012年7月13日, at Archive.is 九州大学デジタルアーカイブ
  2. ^ a b c d 井上清『「尖閣」列島--釣魚諸島の史的解明』(現代評論社)
  3. ^ 大熊良一『竹島史稿』p22.
  4. ^ 八重山日報、平成26年1月12日第4面、石井望「尖閣諸島歴史問答~開拓の日に寄せて①尖閣を臺灣と別色に塗る地圖なのに臺灣に屬すると主張」[1] [2] 八重山日報 2014年1月12日
  5. ^ 塚本 孝. “島嶼研究ジャーナル 第 9 巻 1 号(2019 年 11 月)”. 海洋政策研究所島嶼資料センター. 2020年1月29日閲覧。
  6. ^ 保坂祐二、『<独島・竹島>の日韓史』、pp. 271-273
  7. ^ a b Web竹島問題研究所 島根県ホームページ
  8. ^ Web竹島問題研究所 島根県ホームページ


「三国通覧図説」の続きの解説一覧

三国通覧図説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 02:03 UTC 版)

林子平」の記事における「三国通覧図説」の解説

詳細は「三国通覧図説」を参照 『三国通覧図説』は、長崎よりオランダドイツへ渡りロシアヨーロッパ各言語翻訳された。地図は正確ではなく本州四国九州以外の地域はかなり杜撰描かれているものであった韓国および中国において一部研究者はこのドイツ語版もしくはフランス語版が、ペリー提督との小笠原諸島領有に関する日米交渉の際に、日本領有権を示す証拠として使用されたと主張している。 韓国ではこれを、同国竹島対馬領有権証拠主張し中国ではこれを、同国尖閣諸島領有権証拠主張している。しかし、19世紀日米間で小笠原諸島領有権争った事実はなく、日米両国そういった記録存在していない。『三国通覧図説』が小笠原諸島領有における日米交渉使われたという話は『河北新報』に掲載され林子平題材とする新聞小説元ネタであるとされている(若松正志小笠原諸島領有林子平恩人説の展開」『日本史研究』536,2007.4,p.103)。 林子平が『三国通覧図説』の中に描いた三国接壤之図」には、主にロシア朝鮮日本描かれていて、朝鮮のすぐ東に島が一つ、そして日本海中央竹嶋記された島とその横に小さな島描かれていて、この3島はすべて朝鮮と同じ黄色塗られ日本領ではないと区別されている。中央の2島の横には「朝鮮之持也」と記されていて、竹嶋鬱陵島)とそのすぐ東にある小島朝鮮領であると表示している。この小島日本側は鬱陵島から約2kmの距離にある竹嶼だというが、保坂祐二はこの小島松島独島)であり、朝鮮となっているとする。その理由として、『三国通覧図説』の日本図部分長久保赤水地図に拠ったとした点を挙げている。 これに対して日本側からは、この「竹島」は、鬱陵島から約2kmの距離にある竹嶼だと反論されている。なぜならこの記述は、1711年錫昌が提出した欝陵島図形」の系統を引くもので、「その竹嶋には、「此嶋ヨリ隠州ヲ望/朝鮮ヲモ見ル」と記されもう一つ付記がある。これは林子平が「三国接壌図」を作図する際、その中心に置いた長久保の『日本輿地路程全図』に由来する文言で、齋藤豊仙の『隠州視聴合記』からの引用文である。そこに林子平改めて「朝鮮ノ持也」と注記したのは、『日本輿地路程全図』では欝陵島日本領として認識していたからで、注記対象欝陵島けになるから」である。

※この「三国通覧図説」の解説は、「林子平」の解説の一部です。
「三国通覧図説」を含む「林子平」の記事については、「林子平」の概要を参照ください。

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