ラグランジュ形式とは? わかりやすく解説

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ラグランジュ力学

(ラグランジュ形式 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/23 04:53 UTC 版)

ラグランジュ力学(ラグランジュりきがく、英語Lagrangian mechanics)は、一般化座標とその微分を基本変数として記述された古典力学である。フランスの物理学者ジョゼフ=ルイ・ラグランジュが創始した。後のハミルトン力学と同様にニュートン力学を再定式化した解析力学の一形式である。


注釈

  1. ^ 実際は極小値。計算上は停留条件が用いられる。
  2. ^ オイラー=ラグランジュ方程式やオイラー方程式という用語は、運動方程式以外でも用いられる用法である。

出典

  1. ^ 清水(2004)
  2. ^ 木村利栄; 菅野礼司『微分形式による解析力学』(改訂増補)吉岡書店、1996年、56-66頁。ISBN 4-8427-0261-3 


「ラグランジュ力学」の続きの解説一覧

ラグランジュ形式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/09 03:48 UTC 版)

最小作用の原理」の記事における「ラグランジュ形式」の解説

ラグランジュ形式において、作用汎関数ラグランジュ関数 L の積分 S [ q ] = ∫ t 0 t 1 L ( q ( t ) , q ˙ ( t ) , t ) d t {\displaystyle S[q]=\int _{t_{0}}^{t_{1}}L(q(t),{\dot {q}}(t),t)\,dt} として与えられる。ラグランジュ形式における力学変数一般化座標 q である。一般化座標変分 δq に対して作用変分は δ S = [ p ( t ) δ q ( t ) ] t 0 t 1 + ∫ t 0 t 1 [ ∂ L ∂ q − p ˙ ( t ) ] δ q ( t ) d t {\displaystyle \delta S={\Big [}p(t)\,\delta q(t){\Big ]}_{t_{0}}^{t_{1}}+\int _{t_{0}}^{t_{1}}\left[{\frac {\partial L}{\partial q}}-{\dot {p}}(t)\right]\delta q(t)\,dt} となる。ここで p は一般化座標共役一般化運動量である。最小作用の原理から導かれる運動方程式は δ S [ q ] δ q ( t ) = ∂ L ∂ q − p ˙ ( t ) = 0 {\displaystyle {\frac {\delta S[q]}{\delta q(t)}}={\frac {\partial L}{\partial q}}-{\dot {p}}(t)=0} である。境界条件として δ q ( t 0 ) = δ q ( t 1 ) = 0 {\displaystyle \delta q(t_{0})=\delta q(t_{1})=0} あるいは q 0 = q ( t 0 ) ,   q 1 = q ( t 1 ) {\displaystyle q_{0}=q(t_{0}),~q_{1}=q(t_{1})} が課される力学変数運動方程式に従うとき、作用境界条件与えq0, t0, q1, t1 の関数 S = S ( q 0 , t 0 ; q 1 , t 1 ) {\displaystyle S=S(q_{0},t_{0};q_{1},t_{1})} として表される初期条件 q0, t0定数として扱い終端条件 q1, t1 を変数とみなす。境界条件 q0, t0, q1, t1 の下での運動方程式の解を q ~ ( t 0 ) = q 0 ,   q ~ ( t 1 ) = q 1 {\displaystyle {\tilde {q}}(t_{0})=q_{0},~{\tilde {q}}(t_{1})=q_{1}} とし、境界条件 q0, t0, q1+Δq, t1+Δt の下での解を q ~ ′ ( t 0 ) = q 0 ,   q ~ ′ ( t 1 + Δ t ) = q 1 + Δ q {\displaystyle {\tilde {q}}'(t_{0})=q_{0},~{\tilde {q}}'(t_{1}+\Delta t)=q_{1}+\Delta q} とする。このとき作用微分は Δ S = ∫ t 0 t 1 + Δ t L ( q ′ , q ˙ ′ , t ) d t − ∫ t 0 t 1 L ( q , q ˙ , t ) d t = p ( t 1 ) [ q ~ ′ ( t 1 ) − q ~ ( t 1 ) ] + L ( q ~ ( t 1 ) , q ~ ˙ ( t 1 ) , t 1 ) Δ t = p ( t 1 ) Δ q − [ p ( t 1 ) q ~ ˙ ( t 1 ) − L ( q ~ ( t 1 ) , q ~ ˙ ( t 1 ) , t 1 ) ] Δ t {\displaystyle {\begin{aligned}\Delta S&=\int _{t_{0}}^{t_{1}+\Delta t}L(q',{\dot {q}}',t)\,dt-\int _{t_{0}}^{t_{1}}L(q,{\dot {q}},t)\,dt\\&=p(t_{1})[{\tilde {q}}'(t_{1})-{\tilde {q}}(t_{1})]+L({\tilde {q}}(t_{1}),{\dot {\tilde {q}}}(t_{1}),t_{1})\,\Delta t\\&=p(t_{1})\,\Delta q-[p(t_{1})\,{\dot {\tilde {q}}}(t_{1})-L({\tilde {q}}(t_{1}),{\dot {\tilde {q}}}(t_{1}),t_{1})]\Delta t\\\end{aligned}}} となる。したがって作用偏微分は ∂ S ∂ q 1 = p ( t 1 ) ,   ∂ S ∂ t 1 = − E ( t 1 ) {\displaystyle {\frac {\partial S}{\partial q_{1}}}=p(t_{1}),~{\frac {\partial S}{\partial t_{1}}}=-E(t_{1})} である。ここで E はエネルギーである。

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「ラグランジュ形式」を含む「最小作用の原理」の記事については、「最小作用の原理」の概要を参照ください。


ラグランジュ形式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 08:58 UTC 版)

4元電流密度」の記事における「ラグランジュ形式」の解説

物質 X と電磁場 A が相互作用する系の作用積分S X [ X ] + S A [ A ] + S int [ X , A ] {\displaystyle S_{X}[X]+S_{A}[A]+S_{\text{int}}[X,A]} と書かれる。相互作用項 Sint一般に S int [ X , A ] = 1 c ∫ j μ A μ ( x )g d 4 x {\displaystyle S_{\text{int}}[X,A]={\frac {1}{c}}\int j^{\mu }A_{\mu }(x){\sqrt {-g}}\,d^{4}x} の形で書かれるため、4元電流密度汎関数微分により j μ ( x ) = c − g δ S int [ X , A ] δ A μ ( x ) {\displaystyle j^{\mu }(x)={\frac {c}{\sqrt {-g}}}{\frac {\delta S_{\text{int}}[X,A]}{\delta A_{\mu }(x)}}} と表される詳細は「電磁ポテンシャル#ラグランジュ形式」を参照 微視的に見ると4元電流密度荷電粒子集合であり、4元電流密度粒子記述する力学変数 X の関数として書かれる粒子の系がどのように記述されるかによって、相互作用項具体形変化し、それに伴って4元電流密度具体形変化する

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