ポリエとは? わかりやすく解説

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ポリエ【(ドイツ)Polje】

読み方:ぽりえ

石灰岩地域みられる盆地ウバーレ発達してできた凹地(くぼち)に土砂沖積したものがたまるとポリエ湖が形成される


ポリエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/15 05:18 UTC 版)

ポリエ(polje、発音: [pǒːʎe])は、カルスト地形のうち、通常面積が5 - 400km2となる、大型の平坦な地形[1]。カルストポリエ(karst polje)またはカルストフィールド(karst field)とも言い[2][3][4]日本語では溶食盆地(ようしょくぼんち)とも言う。ポリエという語はスラヴ語派言語から派生したもので、原義は「野原」(field)であるが、英語および日本語では、カルスト地形の平原についてこの語を用いている。


  1. ^ ニュートン』2017年5月号、ニュートンプレス、 48頁。
  2. ^ Price, V. N. 2011. The Orphaned Land: New Mexico's Environment Since the Manhattan Project. Albuquerque: University of New Mexico Press, p. 167.
  3. ^ Weber, Rudolf O. et al. 1997. "20th-Century Changes of Temperature in the Mountain Regions of Central Europe." In Henry F. Diaz et al. (eds.), Climatic Change at High Elevation Sites, pp. 327–344. Dordrecht: Kluwer, p. 329.
  4. ^ White, William Blaine, & David C. Culver (eds.). 2012. Encyclopedia of Caves. Waltham, MA: Academic Press, p. 443.
  5. ^ a b c d e "Glossary of Cave and Karst Terms" (letter "P"), Speliogenesis.info, 2009, webpage: Spelio-gloss-P.


「ポリエ」の続きの解説一覧

ポリエ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/04 14:17 UTC 版)

カルスト地形」の記事における「ポリエ」の解説

溶食進みウバーレからさらに大きくなった盆地底に地下水面現れ、広い沖積地生じた地形をポリエ(polje; 語源セルボクロアート語平野)という。大きいものでは数百平方km広がり有することがある代表的なポリエでは、洞窟湧泉から流れ出る地下川がポリエ内を流れた後、再び下流側のポノールから地下流れ込んでいく。日本には完全な例はないが、山口県秋吉台の上流側にある美東町郷地区にはこれに近い型のものがあり、縁ポリエ(もしくは縁辺ポリエ)と分類される。 ポリエ内は湿性で、季節的な氾濫が起こることが多い。しばしば広い範囲湛水し、一時的なポリエ湖を生じことがある単なる河川の氾濫ではなく石灰岩体内地下水位広く沖積面よりも高く上昇し生じるものであるこのような時には普段のポノールが逆に吐出洞へと変わる。赤郷地小川(こがわ)の沼ポリエでは数年一度くらい、豪雨時にポリエ湖が発生することがある数日から1週間くらいにわたって水田畑地広く冠水する排水路短絡工事が行われ、近年発生なくなった)。

※この「ポリエ」の解説は、「カルスト地形」の解説の一部です。
「ポリエ」を含む「カルスト地形」の記事については、「カルスト地形」の概要を参照ください。

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