ペチカ【ペチカ】(野菜)
登録番号 | 第4293号 | |
登録年月日 | 1995年 3月 9日 | |
農林水産植物の種類 | いちご | |
登録品種の名称及びその読み | ペチカ よみ:ペチカ | |
品種登録の有効期限 | 15 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 株式会社ホーブ | |
品種登録者の住所 | 北海道上川郡東神楽町14号北1番地 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 高橋巖 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「大石四季成2号」に「サマーベリー」を交配して得られた実生個体から選抜された品種で,果形が円錘,果皮の色が鮮赤,果実の硬さが中で,酸度が低く,香りの多い四季成品種である。 草姿は開張性,草丈はやや高,分げつの多少はやや多,草勢は中である。葉色は緑,小葉の大きさは中,ランナー数は中,ランナーの発根の早晩はやや早,花柄長は長,花柄の太さはやや太,切断の難易は易,花の大きさは中,葯の大きさは中である。果実の大きさは中,果形は円錘,第1番果と第2番果の果形の差はやや少,無種子帯はかなり少,果皮の色は鮮赤,果実の光沢は中,そう果の落ち込みは落ち込み小である。果実の硬さは中,果肉色は淡紅,果実の空洞は小,可溶性固形物含量は低,酸度は低,果実の香りは多である。花房当たり花数はやや少,成熟日数は中,季性は四季成である。 「サマーベリー」と比較して,分げつ数が多いこと,ランナーの発根が早いこと,無種子帯が少ないこと,果実が軟らかいこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,出願者のほ場(北海道上川郡東神楽町)において,平成元年に,「大石四季成2号」に「サマーベリー」を交配し,それより得られた実生個体を特性検定を行いつつ選抜を重ね,3年,目標とする特性を有していることを確認して育成を完了したものである。 |
ペチカ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/01 08:10 UTC 版)
ペチカ(ペーチカ、печка pechka ピェーチカ)は、ロシアの暖炉兼オーブンである。これはペーチ (печь pech) の小形で、ロシアでは標準的なスタイルの暖炉全般を指す語である。ペチカ形式の暖房設備はロシアの近隣国でも広く見られる。日本では特にロシア式暖炉のことを指し、北海道で使用されている。
歴史
17世紀の北欧で石ではなくレンガで囲まれた形式の暖炉が発明された。ロシアでこれを発展させたものがペチカである[1][2]。
使用法
ペチカは暖炉や薪ストーブと同じく薪や石炭を燃料として用いるが、使用法は全く異なる。本格的に運用するには2 - 3日以上火を入れることが求められる。構造的には空気調整口と煙突ダンパーを完全に密閉する必要がある。
ペチカは煙道が非常に長く、焚き口で燃料を燃やしても火が着きにくいので、まず煙突直下で少量の燃料を燃やして上昇気流を作り出し、風の通り道を確保しなければならない。燃料には薪や石炭を使用するが、早く高温で燃やす必要があり、通気路確保のために煙突ダンパーと空気調整口を全開にして燃やす。薪は火の温度を高くするために小さく割り、通常の暖炉や薪ストーブのように徐々にではなく、焚き口に入るだけの量を一気にくべなければならない
焚き口から明るい炎が見えなくなったら、煙突ダンパーと空気調整口を半分閉じ、熾が暗赤色になったら煙突ダンパーと空気調整口を完全に閉じてペチカに蓄えられた熱を封じ込める。密閉が不十分だと熱が煙突を通じて逃げるだけでなく、一酸化炭素中毒の危険性もある。着火後1時間で空気調整口と煙突ダンパーを閉じ、さらに1時間でペチカの表面が暖かくなるように焚くのが上手な使い方である。
ペチカは一度燃やすと9時間程度、大型のものなら15時間は安定して放熱する。3立方メートルほどのペチカの場合、朝夕2回燃やせば60 - 70平方メートルの屋内を暖めることができる。[3][4]
用途
暖房
煙道をめぐらせたレンガ製の壁面の輻射熱で部屋を暖める。ロシアでは焚き口の炉は暖炉、石釜、薪ストーブなど様々な形状があり、オーブンやコンロの機能を兼ね備えた物も多い。日本では焚き口の炉が50センチメートルほどの立方体の形状をした、コンロとしても利用できる物が多い。内部に温水管を通し貯湯タンクと組み合わせることにより給湯設備として利用されることもある。設計に左右されるが、火力による熱量のうち90%以上を暖房として用いる事ができ、ほかの暖房設備と比較しても極めて熱効率が良く、暖房の必要期間が長い北国で重宝される。
暖まるまでに二時間以上かかるが、一度暖まるとペチカ特有の心地よさがある。ペチカを複数の部屋の間仕切りとして設置することにより、二部屋から四部屋を同時に暖めることができる。燃料は石炭や薪のほか、最近では石油ストーブを組み込んだものが主流となっている。石炭は北海道ひと冬で2 - 3トンほど消費する。
日本における受容は、北欧生まれの暖房の技術がロシアを経由し、開拓使によって1880年(明治13年)頃に北海道に持ち込まれ、さらに満州拓殖公社が改良したものが北海道に普及したと言われている。導入当初の満州開拓事業団型のペチカは縦煙道型であったが、現在北海道で良く見られるペチカは横煙道型である。[5]また丸型ペチカは大正時代に普及した。炭鉱の閉山、石油ストーブ・暖房エアコン・セントラルヒーティングの普及と共に、暖房器具の導入も選択肢が出来た。ペチカのある暮らしも見直されている。
ペチカの用具としては什能(石炭用スコップ)、デレッキ(火かき棒)などがある。メンテナンスとして年一回、煙道の掃除が必要となる。ただし、煙突はペチカの特性上ほとんど煤がつかないので掃除はほぼ必要がない。
調理
風呂
内壁に水をかけて蒸発させ、蒸し風呂とする。しばしば、調理のあとの余熱を利用する。
脚注
- ^ 「ペチカ(第8章 もっと広がる薪ストーブの世界)」『薪ストーブ大全 : 暖かな炎のある暮らしを100%楽しむためのコンプリート・ガイド』(初)地球丸〈夢丸ログハウス選書〉、1996年12月1日、150頁。ISBN 4-925020-07-2。
- ^ Morso 薪ストーブの歴史(2016年5月10日時点のアーカイブ)
- ^ 『満州国立開拓研究所報告第4号 : ペーチカに関する研究』。doi:10.11501/1142972。
- ^ 『満州国立開拓研究所報告第1号 : 開拓民の住居特に暖房器の構造に関する調査研究』。doi:10.11501/1142960。
- ^ 『満州国立開拓研究所報告第3号 : ペーチカの煙道形式に関する研究』。doi:10.11501/1142968。
関連項目
ペチカ(Gabi)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 23:41 UTC 版)
「みんなのどうぶつの森」の記事における「ペチカ(Gabi)」の解説
※この「ペチカ(Gabi)」の解説は、「みんなのどうぶつの森」の解説の一部です。
「ペチカ(Gabi)」を含む「みんなのどうぶつの森」の記事については、「みんなのどうぶつの森」の概要を参照ください。
「ペチカ」の例文・使い方・用例・文例
- ペチカという暖房装置
ペチカと同じ種類の言葉
- ペチカのページへのリンク