プロテスタントの作曲家概論とは? わかりやすく解説

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プロテスタントの作曲家概論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/23 23:17 UTC 版)

キリスト教音楽」の記事における「プロテスタントの作曲家概論」の解説

マルティン・ルターローマ教会堕落抗議して95ヶ条の論題打ちつけ宗教改革起こされた。宗教改革によって教会の礼拝大きな変化もたらされプロテスタント教会ではコラールによる会衆讃美なされるようになったプロテスタント教会音楽中心は、聖書のみことばを伝えることにある。マルティン・ルターは、「新し教会では会衆賛美のない礼拝考えることはできないと言った音楽家でもあった宗教改革ルターは、自ら「神はわがやぐら」などの讃美歌書いて、現在でもさまざまな編曲用いられている。またカトリック聖歌のうち聖書基づかないものを排除したが、来たり給え、創造主なる聖霊よ (Veni Creator Spiritus)、いざ来ませ、異邦人の救い主よ (Veni, Redemptor gentium) 等のラテン語聖歌ドイツ語翻訳し礼拝用いたルーテル教会においてラテン語アヴェ・マリア歌われないが、マニフィカト用いられるルーテル派音楽作曲した作曲家にはヨハン・クリューガーヨハン・ゴットフリート・ヴァルターミヒャエル・プレトリウスヨハン・ヘルマン・シャインザムエル・シャイトハインリヒ・シュッツヨハン・パッヘルベルディートリヒ・ブクステフーデらがおり、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルは、26曲のオラトリオのうち「メサイア」と「マカベウスのユダ」が最も有名である。 プロテスタント教会音楽ヨハン・ゼバスティアン・バッハ頂点達したバッハ楽譜宗教改革強調点のひとつ、Soli Deo gloria(ただ神にのみ栄光を)と書くこと常としていた。その後フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディ、ヨハネス・ブラームスらにもかなりのキリスト教音楽がある。敬虔なルーテル派であったメンデルスゾーンは、大バッハ作品を「この世で最も偉大なキリスト教音楽」と見なしており、バッハ音楽復興貢献したメンデルスゾーンベルリン公演実現した大バッハマタイ受難曲は、西洋音楽クラシック音楽最高峰評されるブラームスは「ドイツ・レクイエム」を作曲したいわゆる本来のカトリック的なレクイエムではなく礼拝では使われないが、ベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」などと同じくキリスト教音楽には属する。1995年には戦後50年記念して日本湯浅譲二を含む全世界14人の作曲家に「和解レクイエム」の共同制作を、2000年にはバッハ歿後250年記念して、やはりシュトゥットガルトの「バッハアカデミー」財団世界の4人の作曲家に各90程度受難曲委嘱したが、こういった記念日教会音楽作曲コンクールなどを利用して今日でもカンタータオラトリオなどがヨーロッパで盛んに作られ初演演奏されている。 宗教改革ジャン・カルヴァンは、『キリスト教綱要』で詩篇歌の重要性強調し音楽に関する造詣深かったが、音楽のある面を警戒していた。そのため、改革派教会礼拝においては大規模なカンタータ使われず、ジュネーブ詩篇歌用いられた。現在もカベナンター改革長老教会)の伝統を守る教会においては礼拝讃美において無楽器詩篇歌が歌われるルーテル派でも敬虔主義では、カンタータ避けられる傾向にあった

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