プレシヴェツ - ズヴォレン旅客駅線
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「ズヴォレン - コシツェ線」の記事における「プレシヴェツ - ズヴォレン旅客駅線」の解説
プレシヴェツ - ズヴォレン旅客駅線(115 A、線区長149.704km)は、コシツェ県西部のプレシヴェツ市からバンスカービストリツァ県南部を横断し同県の交通の要衝ズヴォレン市に至る路線である。途中レナルトウツェ鉄道駅とハンガリー・バーンレーヴェ鉄道駅を結ぶバーンレーヴェ - レナルトウツェ線(115 C、線区長0.771km)と、フィリャコヴォ鉄道駅に迂回せずコシツェ方とズヴォレン方を短絡するウルバーンカ信号場 - フィリャコヴォ第三信号扱所線(115 B、線区長1.670km)の2線区が分岐している。、コシツェ地域総局プレシヴェツ鉄道駅のズヴォレン方場外(30.714km)に局界があり、以西の全区間がズヴォレン地域総局管内である。 コシツェ県内のゲメルスカーホールカ - チョルトヴォ停留場信号場間と、バンスカービストリツァ県内のイェセンスケー - ルーカ信号場間、ルーチュナ信号場 - ヴィノフラディ信号場間、ロヴィノバニャ - クリヴァーニュ間、スラチナ信号場 - ズヴォレン旅客駅間が複線化されている。ズヴォレンにおける貨物ターミナル駅であるズヴォレンヴィーホト鉄道駅以西は交流電化されている。 19世紀にゲメル産業鉄道として着工したバーンレーヴェ - ドブシナ鉄道線のプレシヴェツ以南とバーンレーヴェ - フュレク(スロバキア名・フィリャコヴォ)鉄道線、ハンガリー北部鉄道および同社を国有化したハンガリー王立鉄道(MÁV)シャルゴータルヤーン - ゾーイオム(スロバキア名・ズヴォレン) - ルットカ(スロバキア名・ウルートキ)鉄道線のフィリャコヴォ以西を前身とし、接続駅であったフィリャコヴォ鉄道駅にはかつて機関区も置かれていた。 ドブシナーからハンガリーに流れるスラナー川沿いに南下したのち、チェコスロバキア成立直後に建設されたアボウツェ - レナルトウツェ間の短絡線を経てフィリャコヴォに至り、南スロバキア盆地の都市ルチェネツからクリヴァーニュ川沿いにストリツァ山地(sk:Stolické vrchy)を越え、スラチナ川沿いにズヴォレン盆地に至る区間である。このうちストリツァ山地の峠区間にあたるピーラ停留場自動信号所 - クリヴァーニュ間には1871年開通時に建設されたピーラトンネル(Pílanský tunel、全長121m)とクリヴァーニュトンネル(Kriváňsky tunel、全長321m)の2つの単線トンネルがあったが、複線化に伴いピーラトンネルは1983年の別線化、クリヴァーニュトンネルは1979年の切り通し化によってともに廃止された。 線区内の複数の鉄道駅でスロバキア共和国営林国有会社(LESY Slovenskej republiky, š.p.)の貯木場専用線や地元の家畜飼料メーカー・ゲメルナークプ株式会社(GEMERNÁKUP, a.s)の出荷専用線が接続しているほか、国内最大手チップボードメーカーのブゥチナDDD企業体有限責任会社(Bučina DDD, spol. s r.o.、ズヴォレン市)、農業・建設・鉱業用機械メーカーのPPSグループ株式会社(PPS Group a.s.、デトヴァ市)など沿線立地工場の原材料搬入および製品出荷用専用線、またズヴォレン市の都市暖房用蒸気供給事業者であるズヴォレン暖房施設株式会社(Zvolenská teplárenská a.s.)への燃料輸送用専用線が接続しており、それぞれ当線区経由の貨物列車が運行されている。 ズヴォレン貨物駅 - ズヴォレン旅客駅間にズヴォレン機関区があり、鉄道企業体カーゴスロバキア(ZSSK Cargo)ズヴォレン機関区貨車検修区(Rušňové depo a opravovňa nákladných vozňov Zvolen)が置かれている。またズヴォレン旅客駅場内に鉄道企業体スロバキア(ZSSK)ズヴォレン地域管理区(Oblastná správa depa Zvolen)が置かれている。
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