プラトン作品中の位置付けとは? わかりやすく解説

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プラトン作品中の位置付け

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/12 04:54 UTC 版)

ソピステス」の記事における「プラトン作品中の位置付け」の解説

本作ソピステス』は、プラトン作品の中では「後期最初作品」として位置付けられており、前作中期末)の『テアイテトス』と、本作続編の『ポリティコス政治家)』と共に内容的にひと続きの「三部作」を構成している。 また、テアイテトス』(183E-184A)と本作ソピステス』(217C)内で、「かつてのソクラテスパルメニデス出会い」に言及したり、本作ソピステス』と続編ポリティコス政治家)』の問答を、パルメニデス・ゼノン門下エレア派哲学者とされるエレアからの客人」に行わせるなど、明らかにパルメニデス/エレア派とのつながり意識した構成になっているので、実質的には『テアイテトス』の1つ前の作品である『パルメニデス』も含めた、「四部作構成になっている

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プラトン作品中の位置付け

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 14:09 UTC 版)

テアイテトス (対話篇)」の記事における「プラトン作品中の位置付け」の解説

本作はその文体から中期の作品とされているが、終わり近づくにつれ後期特徴を示すようになるため、両方にまたがる中期末の作品位置付けられている。そしてその特徴ゆえ、本作完成には比較長時間要しプラトン60歳ごろの2回目シケリア渡航前後に書かれたものだと推定されている。 内容的には、構成上もつながりを持つ後続の『ソピステス』『ポリティコス (政治家)』と共に、「イデア論」の発展的内容扱っていく中期から後期にまたがる「三部作」(あるいは先行するパルメニデス』も加えた四部作」)のグループ形成しているが、本作はその最初作品として、「イデア論」よりもその「前提的な問題」が専ら扱われている。

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プラトン作品中の位置付け

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 23:21 UTC 版)

パルメニデス (対話篇)」の記事における「プラトン作品中の位置付け」の解説

本作は、文体上は中期の作品分類されるが、内容的に先行する饗宴『パイドン』『国家』パイドロス』といった「イデア論」を積極的に表明称揚していく段階中期の4作品とは毛色様相異なり後続するテアイテトス』『ソピステス』『ポリティコス政治家)』といった中期から後期にかけての三部作や、その後後期作品のように、「イデア論」を前提としつつ、それにまつわる難点課題掘り下げつつ、吟味洗練させていくといった、発展的内容扱っていく流れが始まる「転機境界」の作品位置づけられている。 特に本作描かれる「老パルメニデス青年ソクラテス出会い」は、後続するテアイテトス』(183E-184A)と『ソピステス』(217C)内でも言及されており、中期から後期にまたがる本作パルメニデス』と後続する三部作テアイテトス』『ソピステス』『ポリティコス政治家)』の計4作品は、内容的に緊密につながる1つグループ四部作)を形成している。そしてこれら4作品の内、『パルメニデス』『ソピステス』『ポリティコス政治家)』の3作品が、ディオゲネス・ラエルティオスの『ギリシア哲学者列伝』等で「論理的作品として分類されていることからも分かるように、これらの作品では「論理(学)的」な観点から「イデア論」の掘り下げが行われている。もちろん論理哲学色彩が強いエレア派関係者がこれらの作品登場するのも偶然ではない。 そうした一連の4作品の中で、本作は「序章」の役割果たしており、「老パルメニデス青年ソクラテス出会い」を通してソフィスト達が操る「弁論術」レートリケー)や「論争術」エリスティケー)とは区別された、「問答法弁証法」(ディアレクティケー)へとつながる「正統論理的営み」の起源系譜を描くと同時に、その系譜中にいる老パルメニデス率いエレア派思想論理にも、青年ソクラテスの「イデア論」にも、共に後世解決されるべき課題問題が孕まれていたことを示唆する内容となっている。 (そして、本作に続く「続編三部作)」でその解決へ迫っていく構成となっているが、本作直後作品である『テアイテトス』は、三部作初っ端として「イデア論」に直接的に踏み込まず、その「前提的な問題」を扱っているので、「イデア論」の問題として本作内容的に直接つながってくるのは、その後の『ソピステス』である。しかし、その『ソピステス』では、パルメニデス主張一部を崩す(「非有の有」を証明する程度水準議論留まりそれ以上議論深められていない。そして、続編の『ポリティコス政治家)』では(後の『ティマイオス』へとつながる宇宙論神話挿入されてはいるものの)政治論へと話が移ってしまい、その続編として構想されていた『ピロソポス(哲学者)』は書かれずじまいで終わっており、最終的にパルメニデス・エレア派の思想イデア論統合難問解決などは、続く新し三部作へと持ち越され、その最初作品『ティマイオス』における統合的な物語神話宇宙論)にて、一応の決着つけられ格好となっている。)

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