ドライバーライセンス
FIAやJAFなどの団体が認定する自動車競技に出場するために必要な、ドライバーのライセンス。国際A、B、Cと国内A、Bの5種類。そのほか、F1に出場するための、FIAが発給するスーパーライセンスがある。
参照 インターナショナルライセンス、A級ライセンス、B級ライセンスドライバーライセンス
道路交通法で規定され、クルマを公道で運行する際に携帯することが義務づけられている運転免許証をいう。運転免許証は、住所地を管轄している公安委員会に申請を行い、運転免許試験を受けて合格した場合に免許が与えられ、交付される。免許の種類には、第一種と第二種があり、第一種免許は大型、普通、大型自動二輪などクルマの種類に応じて7つの免許に分かれている。それぞれの免許で運転できるほかのクルマが規定されており、例えば、普通免許では普通自動車のほかに小型特殊自動車および原付自転車が運転できる。また第二種では大型、普通など4種類あり、タクシー、路線バスなどの営業車も運転できる。なお、免許の有効期間は3年であるが、優良運転者で70歳以下の場合、年齢により4年または5年となっている。
同義語 運転免許ドライバーライセンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 23:16 UTC 版)
「スーパーライセンス」の記事における「ドライバーライセンス」の解説
ドライバーがスーパーライセンスの発給を受けるための条件は、FIA International Sporting Code Appendix L(FIA国際スポーツ規則補則L項) の中で規定されており、2017年現在は以下の条件を満たすことが必要とされている。なお、書面としての「スーパーライセンス」はない。ライセンスは12ヶ月有効であり、下記の条件を満たしていない場合は更新にあたりF1委員会の審査が必要になる。条件を満たしているが発給を受けられなかった場合を考慮し、発給資格は3年間有効とする。 FIAの発給する国際A級ライセンスを所持する。 申請時に有効な自動車の運転免許証を取得していること。 最初のレースに参加する時点で18歳以上であること。2015年に、オランダのF1ドライバーマックス・フェルスタッペン(1997年9月30日生 - )が史上最年少となる17歳166日でF1にデビューしたことで、F1ドライバーのさらなる低年齢化や経験不足を懸念する声があったため、2016年から1・2の項目および「下位カテゴリのレース(以下の表に示すレース)に2年以上参戦し、一定のポイントを獲得すること」が追加された。 F1のスポーティングレギュレーションのうち、重要な項目に関する知識を問うテストに合格すること。 申請日までの180日以内に、現行のF1車両を用い最低2日間、300km以上の走行テストを実施する。さらにこのテストを実施国のASN(Authority Sport Nationale、自動車連盟のこと)により証明される。 以下のいずれかに該当すること。前年のF1世界選手権各大会に5回以上出走している 過去3年のF1世界選手権各大会に15回以上出走している 以下の表に示すレース選手権に2年以上(開催レース数の80%)参戦し、年間順位に応じて与えられるライセンスポイントを、3年間で合計40点以上獲得する ※以下は2019年12月現在。 選手権1位2位3位4位5位6位7位8位9位10位FIA F240 40 40 30 20 10 8 6 4 3 インディカー・シリーズ40 30 20 10 8 6 4 3 2 1 ワールドシリーズ フォーミュラ V8 3.5(2017年終了)35 25 20 15 10 7 5 3 2 1 FIA F330 25 20 15 12 9 7 5 3 2 FIA フォーミュラEヨーロッパF3(2018年終了)30 25 20 10 8 6 4 3 2 1 FIA WEC(LMP1)30 24 20 16 12 10 8 6 4 2 GP3(2018年終了)スーパーフォーミュラフォーミュラ リージョナル・ヨーロッパ25 20 15 10 7 5 3 2 1 0 FIA WEC(LMP2)20 16 12 10 8 6 4 2 0 0 DTMSUPER GT20 16 12 10 7 5 3 2 1 0 FIA F3 リージョナル(アジア・アメリカ・ジャパン)18 14 12 10 6 4 3 2 1 0 IMSA(プロトタイプ)18 14 10 8 6 4 2 1 0 0 FIA WTCRNASCARカップ・シリーズインディ・ライツスーパーカー選手権Wシリーズスーパーフォーミュラ・ライツユーロフォーミュラ・オープン15 12 10 7 5 3 2 1 0 0 FIA F412 10 7 5 3 2 1 0 0 0 ル・マン・シリーズ(ELMS・ALMS)FIA WEC(LM-GTE Pro/Am)IMSA(GT-LM)10 8 6 4 2 0 0 0 0 0 F3国内選手権トヨタ・レーシング・シリーズ(NZ)NASCAR エクスフィニティ・シリーズインディ2000F3アジア・ウインターシリーズ10 7 5 3 1 0 0 0 0 0 国際GT3シリーズ6 4 2 0 0 0 0 0 0 0 世界カート選手権(シニアカテゴリー)4 3 2 1 0 0 0 0 0 0 大陸カート選手権(シニア)世界カート選手権(ジュニア)3 2 1 0 0 0 0 0 0 0 大陸カート選手権(ジュニア)2 1 0 0 0 0 0 0 0 0 FIA直轄のシリーズでは、参戦中に大きな規約違反を犯さなかった場合、セーフティボーナスポイントとして2点が与えられる。 1年間でポイントシステムに加算可能なポイントは、2018年までは2シリーズまで認められていたが、2019年からは1シリーズのみとなる。またポイントシステム自体も毎年見直しが行われており、同じシリーズでも年によって獲得できるポイントには変動がある。 ポイントシステムの要件を満たさないドライバーへのライセンス発給が一切認められないというわけではなく、例えば2010年のミハエル・シューマッハのケース(一時引退により3年間のブランクがあった)では「特例としてライセンスを発給するだろう」としている。実際にロバート・クビサに対しては、怪我等のため2010年を最後にF1の実戦から離れておりポイントシステムの要件を満たしていなかったものの、過去の実績及び復帰後のテストでの走行結果から、2017年にライセンス発給が認められている。 年度の途中でスーパーライセンスの発給申請がなされた場合、前年までに獲得したポイントに加え当該年度のレースで獲得できる見込みのポイントを考慮に入れることで発給が認められる場合がある。2019年の山本尚貴のケースでは、2016 - 2018年の3年間の獲得ポイントが39点でわずかに基準を満たさなかったものの、同年10月の日本グランプリを前にした状態でスーパーフォーミュラでシリーズランキング5位以内が確定していたことから、2017 - 2019年の3年間での獲得ポイントが43点以上となるとしてライセンスの発給が認められた。 2020年にパンデミックを生じた新型コロナウィルスの影響により、同年のポイント獲得機会が減少したことで、2020年を含む直近4年間の内、獲得ポイントが多い3年(非連続も可)の成績を採用する。また、最低30ポイント以上獲得し、FIAから実績や能力を認められた場合もライセンスを獲得出来る救済措置が取られている。
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