テスタロッサ家関係
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「魔法少女リリカルなのはシリーズの登場人物」の記事における「テスタロッサ家関係」の解説
プレシア・テスタロッサ 声 - 五十嵐麗 フェイトの「母さん」。どこか狂的な気配を漂わせる女性。59歳。 ジュエルシードの全確保を狙い、フェイトに収集を命じる。その命令を果たして愛を受けようとするフェイトを虐げ続けており、そこには失敗や不出来以上の、何か根本的にフェイトを嫌っているような素振りさえ見える。また魔導師としても研究者としても優秀で、次元を超えた砲撃魔法さえも発動させることが出来る。しかしやがては死に至る病を患っており、フェイトの遅々とした行動や時空管理局の介入に苛立っている。 過去に仕事上の重圧や、所属していた組織上層部からの無茶で無謀な指令の数々に追われるうち、実子アリシアを事故で亡くし、それが原因となって精神の均衡を崩す(アリシア死亡の原因は、当時プレシアが開発していた物への上層部からの安全基準をほぼ無視した命令の結果であり、これに関してはプレシアは被害者だと言える)。その後「F計画」に参加して人造生物の開発と記憶移植の技術を学び、アリシアのクローン、フェイトを生み出す。しかしどちらも本物とは成り得ず、数々の相違点を有するようになった。そして彼女は「アリシアの代わり」ではなく、「アリシアを蘇らせる」ために死者蘇生の秘術を求めて忘れられし都「アルハザード」を目指すことを決意。そのための力としてフェイトにジュエルシード確保を命じるが、なのはや管理局の介入によりジュエルシードは全て集まらなかった。しかし、彼女は海鳴市や次元そのものに甚大な被害を与えることも顧みず、「時の庭園」を暴走させてアルハザードへの航行を強行する。だがその最終決戦で航行はなのは達によって阻止、最後まで自分を助けようとするフェイトを拒絶し、アリシアの亡骸と共に虚数空間へと消えていった。 アリシアから引き継がれたフェイトの記憶から、本来は家庭的で、家族と一緒に過ごせる時間の少なさに悩み罪悪感を持つなど、心優しい母親であったことが伺える。 『The MOVIE 1st』では、理不尽な事故でアリシアを失い、いかにして狂気に墜ちていき病を患うようになったかの過程が丹念に描かれた。かつてアリシアが誕生日プレゼントに妹が欲しいと頼んだため、妹をつくる約束をしている。また、事故当時には「アレクトロ社」という会社に所属しており、魔導師ランクが「条件付きSS」クラスという設定が追加された。 アリシア・テスタロッサ 声 - 水樹奈々 プレシアの娘。5歳の時に、魔導実験の事故に巻き込まれて亡くなった。 フェイトは彼女を元に生み出されたクローンであり、当然ながら二人は肉体的な特徴はほぼ同一のもの(外見の違いはリボンが緑色であること)。しかしアリシアは魔法資質を受け継がず、大人相手にも物怖じしない活発で明るい性格、左利きであるなど、才能や精神的な特徴は大いに異なる。 第1期では遺体が保存されており、それと過去の回想のみの登場である。最終的にはプレシアと共に虚数空間の彼方に消えていった。『A's』では闇の書に取り込まれたフェイトの「夢」の中で、フェイトの姉として登場した(容姿は5歳当時のまま)。自身が既に死亡していて、夢としてしか存在出来ないことを自覚しており(この辺りの解釈は諸説ある)、フェイトが望み続け、得られなかった「幸福な夢の世界」に留まるようフェイトを誘う。結局「現実」を選び、泣きながら謝るフェイトに「姉」としてその背中を押す。最後には彼女を優しく抱きしめながら消滅した。 『The MOVIE 1st』では、誕生日プレゼントに妹が欲しいとプレシアに頼んで約束している。 リニス 声 - 浅野真澄 プレシアの使い魔。18歳。アリシアの飼っていた山猫を素体としている。基本的に耳や尻尾を隠しているので、一見すると普通の人間との違いがわかりにくい。フェイトの教育係兼育ての親でもあり、フェイトに対して親同然の愛情を持っていた。フェイトのためにバルディッシュを製作する。フェイト自身も彼女を強く慕っていたが、役目を終えてプレシアとの契約を解き消滅する。 使い魔ながら高い能力を持ち(プレシアが「維持するのも楽じゃない」と言うほど)、主人に反論したりすることもある。 『A's』において「闇の書」に取り込まれたフェイトの「幸福な夢の世界」で登場したが、アニメ本編で出てきたのはこの時のみである(CDドラマ『魔法少女リリカルなのは サウンドステージ02 第5.5話「風の向こうの記憶なの」』では全編において、また小説版でも登場している)。 『The MOVIE 1st』にも登場しており、このときの契約は「フェイトが魔導師として完成するまで」となっており、コミック版では契約から1年7か月で消滅したとされている。途中でプレシアの本当の目的を知り、止めようとしたが、それは叶わなかった。 コミック版では彼女の日記が残されており、プレシア事件の全貌をつかむ手掛かりとなった。そしてフェイトへのひたむきな愛情と主人たるプレシアとの板挟みに悩む心情が詳細に描写された。
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