【タービンエンジン】(たーびんえんじん)
エンジンの一種。現在航空機に用いられているジェットエンジンのほとんどは、このタービンエンジンである。
燃焼室を出た排気ガスによってタービンを回し、シャフトを介して伝えられるトルクによってコンプレッサー(圧縮機)を回転させ、吸い込んだ空気を圧縮する。
燃料を大量に噴射する必要があり、また理想的な燃焼温度ではタービンブレードが融けてしまうためタービン入口温度を抑制しており、熱機関としての効率はあまり高くない。
しかしながらレシプロエンジンなどに比べて単純な原理で動作するため、軽量なエンジンで高い出力を得ることができ、航空機の速度や上昇力などを飛躍的に高めることとなった。
ゼロ速度からマッハ3未満までの幅広い速度帯で使うことができるため、現在実用化されている航空機用エンジンのほとんどがこのタービンエンジンで占められる。
なお、超音速飛行中のタービンエンジンといえど、インテークで流入空気は亜音速まで減速される。
タービンエンジンではないが、流入空気速度が超音速のままで燃焼をおこなうものはスクラムジェットエンジンと呼ばれる。
動力の取り出し方によって、ターボジェット、ターボファン、ターボプロップ、ターボシャフトなどに分類される。
ガスタービンエンジン
(タービンエンジン から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/26 22:12 UTC 版)
ガスタービンエンジン(ガスターバインとも)は、原動機の一種であり、燃料の燃焼等で生成された高温のガスでタービンを回して回転運動エネルギーを得る内燃機関である。[1]
注釈
- ^ ボーイング777#事故・インシデントを参照のこと。
- ^ ターボ・エレクトリック方式では省略・小規模化が可能。
- ^ いずれも経済性等の理由により運行されていない。
出典
- ^ A Dictionary of Aviation, David W. Wragg. ISBN 0850451639 / ISBN 9780850451634, 1st Edition Published by Osprey, 1973 / Published by Frederick Fell, Inc., NY, 1974 (1st American Edition.), Page 141.
- ^ Hassan, Ahmad Y. “Taqi al-Din and the First Steam Turbine”. History of Science and Technology in Islam. 2008年3月29日閲覧。
- ^ a b 池田吉穂著 「図解雑学 船のしくみ」 ナツメ社 2006年5月10日初版発行 ISBN 4-8163-4090-4
- ^ a b c 佐藤幸徳著 『マイクロガスタービンの本』 日刊工業新聞社 2003年12月28日初版1刷発行 ISBN 4526052132
- ^ https://xtech.nikkei.com/dm/article/HONSHI/20060301/113800/
- ^ 「幻に終わった4次防のガスタービンDDK」『世界の艦船』第479号、海人社、1994年4月、102-108頁。
- ^ メーカー・製品の例(新トモエ電機工業「ターボロコ」)
- ^ トヨタGTV
- ^ “AutoWorld EV1 Electric: Series Hybrid”. 2011年7月25日閲覧。
- ^ CAR GRAPHIC '76-1 P28
- ^ ガスタービンエンジン搭載のPHEV! 三菱『MI-TECHコンセプト』…東京モーターショー2019 レスポンス 2019年10月25日
- ^ Marine Turbine Technology Motorcycle
- ^ ガスタービン発電,電気事業連合会
- ^ “供給力確保に向けた緊急設置電源の新設について”. 東北電力. 2011年5月26日閲覧。
- ^ “供給力確保に向けた緊急設置電源の新設について〜茨城県の当社常陸那珂火力発電所敷地内に新設〜”. 東京電力. 2011年5月26日閲覧。
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