ターボプロップ【turboprop】
【ターボプロップ】(たーぼぷろっぷ)
タービンエンジンのうち、省燃費を重視したタイプ。
タービンの回転をギアで減速し、プロペラを回転させて推力の大半を得る。
排気圧も推力として用いるが、全推力の10%程度でしかない。
熱効率に劣るものの軽量であり、また排気とトルクの両方で推力を発生させるので、航空機用エンジンとしての効率は非常に高い。
レシプロエンジンよりも省燃費性に優れ、潜在的なトルクは小さいものの高回転を得られるため、減速機を使って高いトルクを得ることができる。
一方、スロットルの制御はレシプロエンジンよりも難しく、出力の調整にはプロペラピッチの調節が重要となる。
実用機では、国産初の旅客機・YS-11やATR 72など、軍用機ではC-130やP-3などに採用されている。
プロペラの回転数には限界があるため、レシプロ機と同様に高速飛行には適さない(おおむね700km/h程度までが限界とされる)。
これ以上の速度が要求される場合にはターボファンが用いられる。
ターボプロップとターボファンの長所を両立させた能力向上型として、プロップファンが研究されている。
ターボプロップエンジン
(ターボプロップ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/20 10:07 UTC 版)
ターボプロップエンジン(英: turboprop engine)とは、ガスタービンエンジンの1形態で、そのエネルギー出力の大部分をプロペラを回転させる力として取り出す機構を備えたエンジンである。ターボプロップエンジンは主に小型、あるいは低亜音速の航空機用動力として利用されるが、中には最大速度が500ノット (925 km/h) に達するような高速機においても適用例がある。
- ^ Green, W. and Swanborough, G.; "Plane Facts", Air Enthusiast Vol. 1 No. 1 (1971), Page 53.
- ^ Gunston World, p. 111
- ^ Green p.57
- ^ NMUSAF T31 fact sheet
- ^ “ATR、事業再生計画を発表 置き換えが予想される900機の需要獲得へ”. TRAICY (2021年3月19日). 2021年3月19日閲覧。
- 1 ターボプロップエンジンとは
- 2 ターボプロップエンジンの概要
- 3 出力の単位
- 4 関連項目
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