ストラヴィンスキーとその影響とは? わかりやすく解説

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ストラヴィンスキーとその影響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 14:25 UTC 版)

新古典主義音楽」の記事における「ストラヴィンスキーとその影響」の解説

このような状況で、新古典主義音楽理念を「新音楽」として提示することに成功したのが、イーゴリ・ストラヴィンスキーバレエ音楽プルチネルラであった。この作品新古典主義音楽あり方として示したのは、小編成のオーケストラによる透明なテクスチュアや、全音階による明朗な旋律限らない作者不詳の(ペルゴレージ作曲伝えられる18世紀ナポリ楽派舞曲用い、これに随所で非機能的な和声をつけるなどの改変加えている。つまり、ウィーン古典派音楽ではなくバロックイタリア音楽に、理想的な古典美」の基準見出しているのであるこのようなネオ・バロック様式は、ストラヴィンスキーその後の作品(たとえば『ミューズを率いるアポロ』)だけに留まらず、さらに広い反響呼んだコンチェルト・グロッソ連想させる管弦楽のための協奏曲」という新ジャンル開拓や、ヴィヴァルディバッハ器楽曲典型的に見出される紡ぎ出し動機」の利用などである。ショスタコーヴィチの『交響曲第1番』は、ピアノ入っているものの楽器編成薄く、その限りにおいて古典的である。またこの作曲家の『ピアノ協奏曲第1番』は、対照的な独奏楽器群と弦楽オーケストラのために作曲されていて、楽器編成必然的にバロック音楽連想させるパウル・ヒンデミット一連の室内音楽』は、古風な組曲現代版とも、またコンチェルト・グロッソ現代版とも理解することが可能である。またヒンデミットバルトークは、無伴奏独奏弦楽器のためのソナタ作曲することによって、明らかにバッハへの回帰示している。 フランスにおけるストラヴィンスキー代弁者は、名教ナディア・ブーランジェであった。しかしブーランジェ直系弟子のうちで、国際的に成功したフランス人作曲家ジャン・フランセぐらいであり、多くアーロン・コープランドエリオット・カーター代表されるアメリカ人作曲家であったおおらかな叙情性古典的な明晰さ保ちながらも、過度情感流されず、和声法調性感がモダンであるという新古典主義時代ストラヴィンスキー作風は、こうしてブーランジェとその門弟通じてアメリカ合衆国支配的になっていったいっぽう半音階的和声法が結びついた、より晦渋な響き新古典主義音楽は、エルネスト・ブロッホとその門弟アメリカ人作曲家によって創作された。

※この「ストラヴィンスキーとその影響」の解説は、「新古典主義音楽」の解説の一部です。
「ストラヴィンスキーとその影響」を含む「新古典主義音楽」の記事については、「新古典主義音楽」の概要を参照ください。

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