サマーブラック【サマーブラック】(果樹)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第8559号 |
登録年月日 | 2000年 12月 22日 | |
農林水産植物の種類 | ぶどう | |
登録品種の名称及びその読み | サマーブラック よみ:サマーブラック | |
品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 山梨県 | |
品種登録者の住所 | 山梨県甲府市丸の内一丁目6番1号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 雨宮毅、小澤俊治、佐藤俊彦、古屋次郎、望月太、古屋清、平林利郎、三宅正則、安藤隆夫、斉藤典義、精進剛、近藤真理、別所英男、小池浩一 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「巨峰」に「トムソン・シードレス」を交配して育成されたものであり,果皮の色が紫黒,果粒が円で中粒,ジベレリン処理により果粒肥大効果が見られる育成地(山梨県山梨市)では8月中旬に成熟する早生種である。樹の拡がりは大,樹勢は強である。熟梢の太さは太,色は黄褐,節間横断面の形は円,表面の形状は細溝あり,幼梢先端の色は薄赤,巻きひげの着生は2,若葉の下面葉脈間の綿毛の密度は中である。花穂の着生数は中,花性は両性,花粉の多少は中である。成葉葉身の形は五角形,裂片数は5片,葉身横断面の形は樋状,葉縁鋸歯の形は両側直線,葉柄裂刻の一般的な形は開く,成葉上裂刻の一般的な形は閉じる,成葉の大きさは大,上面の色は緑,葉柄の色は淡紅,成葉の下面葉脈間の綿毛の密度はかなり粗,下面主脈上の綿毛の密度は粗,葉柄の綿毛の密度は無~極粗,中肋に対する葉柄の長さの比は短,葉柄の太さは太である。穂梗の太さは太,色は淡緑である。果房の形は有岐円筒,大きさは大,長さ及び着粒の密度は中,果梗の太さは太,長さは中,色は黄緑である。果粒の形は円,大きさは中,果皮の色は青黒又は紫黒,果粉の多少は多,果皮の厚さは厚,果皮と果肉の分離性はやや難,果肉の色は不着色,肉質は中間,甘味は高,酸味は中,渋味は無~極少,香気はフォクシー,果汁の多少は多,種子の有無は無である。発芽期及び開花期は中,成熟期は早で育成地においては8月中旬である。果実の着色の難易は散光着色,花振いの多少は多,無核果粒の混入は極多,裂果の多少は無~極少,果梗の強さは中,果梗と果粒の分離は易である。「安芸シードレス」と比較して,若葉の下面葉脈間の綿毛の密度が粗いこと,花振いが多いこと等で,「巨峰」と比較して葉身横断面の形が樋状であること,着粒が密であること,種子が無いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和43年に山梨県果樹試験場(山梨市)において,「巨峰」に「トムソン・シードレス」を交配し,平成2年にその実生の中から選抜,4年から系統適応性検定試験を実施して特性の調査を行い,9年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。なお,出願時の名称は「山梨35号」であった。 |
- サマーブラックのページへのリンク