コウモリガとは? わかりやすく解説

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こうもり‐が〔かうもり‐〕【蝙×蛾】

読み方:こうもりが

コウモリガ科の昆虫。翅(はね)は褐色で、前翅には淡色の帯と黄褐色三角形の紋がある。夏の夕方、活発に飛ぶ。幼虫はクサギ・キリなどの樹幹食い入る。《 夏》

翅(りんし)目コウモリガ科の昆虫総称原始的な大形のガで、口は退化し食物とらない


コウモリガ

和名:コウモリガ
学名Endoclyta excrescens BUTLER
    チョウ目,コウモリガ科
分布北海道本州四国対馬屋久島シベリア中国
 
写真(上):コウモリガ雌成虫
写真(下):コウモリガ幼虫
説明
幼虫寄主範囲広くキリなどの各種広葉樹スギ造林木へも穿孔して被害与える。成虫開張45〜110mm,老熟幼虫体長45〜80mm。1年あるいは2年1回発生成虫秋に羽化し,雄は雌を誘うために黄昏時に林縁部などを8の字状に飛翔する。卵で越冬後,翌春孵化した幼虫地表接した植物摂食するが,ある程度発育する草本木本植物や幹に穿孔し,発育に伴い穿孔所を下方移動していく。このため穿孔部から先の損や折損のほか,樹幹部の傷は材価を下げる。穿孔部に木くず糞を糸でつづった付けるのが特徴的である。防除地表生活している若齢幼虫に対して薬剤散布樹幹への穿孔防ぐため樹幹下部2m程度まで薬剤散布する
コウモリガ雌成虫

コウモリガ幼虫


蝙蝠蛾

読み方:コウモリガ(koumoriga)

コウモリガ科のガ

学名 Endoclyta excrescens


蝙蝠蛾

読み方:コウモリガ(koumoriga)

種類一つ

季節

分類 動物


コウモリガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/14 08:42 UTC 版)

コウモリガ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目 Lepidoptera
上科 : コウモリガ上科 Hepialoidea
: コウモリガ科 Hepialidae
: Endoclita
: コウモリガ Endoclita excrescens
学名
Endoclita excrescens
(Butler, 1877)
和名
コウモリガ

コウモリガ(蝙蝠蛾、学名Endoclita excrescens)は、チョウ目・コウモリガ科に分類されるの一種。別名「ナミコウモリ」[1]

分布

日本(北海道から九州、対馬屋久島)、朝鮮半島ロシア(アムール地方、沿海地方)、中国東北部に分布する[1]

特徴

開張は雄で45-91mm、雌で69-126mm[1]。蛹の体長は43-71mm[1]。終齢幼虫の体長は70-85mm[1]

成虫は薄明時に活発に飛ぶため、コウモリガと呼ばれる[2]

ヤナギアカメガシワクリスギなどの多くの植物を食草・食樹とする。成虫は8-10月に出現する。交尾は薄暮時に行われる[3]。卵は飛翔しながら空中で産卵するといわれるが[1]、地上でも産卵するとの報告もある[3]。総産卵数は3,000-10,000ほど[3]

参考文献

  1. ^ a b c d e f 駒井古実・吉安裕・那須義次・斉藤寿久『日本の鱗翅類 系統と多様性』東海大学出版会、2011年2月20日。ISBN 978-4-486-01856-8 p.552
  2. ^ 新村出 編『広辞苑』(第六版)岩波書店、東京都千代田区一ツ橋2-5-5、2008年1月11日、966頁。ISBN 978-4-00-080121-8 
  3. ^ a b c 松沢寛、小浜礼孝、豊村啓輔「コウモリガの交尾・産卵について」『日本応用動物昆虫学会誌』第7巻第2号、日本応用動物昆虫学会、1963年6月15日、153-154頁、NAID 110001114110 

コウモリガ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 09:05 UTC 版)

昆虫食」の記事における「コウモリガ」の解説

オーストラリアアボリジニはウィッチェティ・グラブの一種として食べている。

※この「コウモリガ」の解説は、「昆虫食」の解説の一部です。
「コウモリガ」を含む「昆虫食」の記事については、「昆虫食」の概要を参照ください。

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