クモハ123-5・6
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「国鉄123系電車」の記事における「クモハ123-5・6」の解説
1987年に改造された阪和線羽衣支線向けの2両は、201系と類似した2段式側窓となっており、改造当初から前面に貫通扉が設置されている。定員は122(座席49)名。2か所に両開扉を設けたが、種車の荷物用扉の位置を踏襲したため、変則的な位置にあった。改造時に第1パンタグラフを撤去し、改造当初から集中式冷房装置(AU75系列)を搭載している。 ラッシュ時は103系の制御車クハ103-194を併結した3両編成という特異な運用をするため、ジャンパ連結器は103系に合わせたものに交換され、クハに冷房電源の三相交流を供給するためのジャンパ連結器も設けられた。日中は単行または2両で運行された。1989年にワンマン運転設備を追設している。塗装は阪和線の103系に合わせた青22号だが、運転台部分は黒く塗られていた。 1995年にクモハ84形を置き換えるために岡山電車区に転属し、宇野線の茶屋町 - 宇野間で使用された。塗装は地色はそのままだが運転台部分の黒い部分がなくなり、カモメが描かれた。その後、宇野線のワンマン化時に105系と混用されることになり、運賃の車内収受に対応していない本形式は105系用のジャンパ連結器を追設し、福塩線・山陽本線岡山 - 福山間・赤穂線で105系2両と併結の4両編成で使用され、宇野線は105系に置き換えられた。 2002年には宇部線・小野田線用として下関地域鉄道部(現:下関総合車両所運用検修センター)に転属し、2003年に最後の営業用旧形国電クモハ42形を置き換えた。その際に塗装は2 - 4と同様のものに変更された。2002年度に扉位置を移設する改造を受けたため、外観が大きく変わっている。ただし、車内のつり革の配置は変わっておらず、元々ドアが設置されていたところにあたるつり革はやや高い位置に設置されているので、つり革を見れば移設前のドアの位置がわかる。また運賃の車内収受に対応するため整理券発行機・運賃箱・デジタル式運賃表が取り付けられた。 2015年3月にクモハ123-5が、同年8月にクモハ123-6がそれぞれ濃黄色に塗り替えられ、その際に運賃表が液晶画面に換装されている。 このグループはドアの半自動機能を持っていなかったが、近年になってドアボタンを設置する改造が行われた。
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