イタリア国内用車両
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 08:49 UTC 版)
ETR450 : 1988年に営業投入された初の車体傾斜車両。9両編成の動力分散式(電車)で、直流専用。 ETR460 : 1994年に登場した第2世代。ETR450同様に、9両編成の動力分散式で直流専用電車だが、電動車の比率が減り、車体の幅が広くなり、定員も増加した。デザインはジョルジェット・ジウジアーロによる。 ETR470(CIS:Cisalpino) : 1996年に登場。イタリア国内からスイス・ドイツへ乗り入れするチザルピーノに運用され、アルプス越えに対応するETR460の派生型で、交直流電車。当初は各国の国鉄またはその民営化された鉄道会社ではなく、チザルピーノ社(CIS)が保有していたが、現在ではスイス、イタリア両国での保有となっている。このほか、塗装もETR450・460・480の赤と白を基調とするものではなく、白と青を基調とする別のもので、在来線のみでの運用が前提のため、最高速度も200km/hに抑えられている。 ETR480 : ETR460がフランスへの乗り入れのため、電源方式が交直流対応になった形式。ETR470とは異なり、高速新線を走行することが前提の車両。ETR460と外観の違いはほとんどない。2006年、ETR460/ETR470の後継の第四世代のペンドリーノ車輌が落成した。中国での在来線高速化プロジェクトでアルストム社が納入するのもこのタイプである。 ETR600 : イタリア国内専用の第四世代ペンドリーノ。直流3000Vと交流25kV50Hzに対応。信号システムはERTMS(欧州共通信号システム)とSCMT(イタリア国内の信号システム)に対応。7両編成で最高速度250km/h。供食設備はビストロ車。 ETR610 : チザルピーノ社向けの第四世代ペンドリーノ。直流3000Vと交流25kV50Hzのほか、スイス・ドイツ・オーストリアに直通するため、交流15kV 16.7Hzにも対応。信号システムはERTMS・SCMTのほか、スイスZUB・SIGNUMとドイツLZB・PZBに対応。7両編成で最高速度250km/h。オーストリア直通の準備工事も行われている。供食設備は食堂車(18席)。 ETR450 ETR460 ETR470 ETR480 ETR600
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