錬金術
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錬金術(れんきんじゅつ、英: alchemy, hermetic art[1]、ラテン語: alchemia, alchimia、アラビア語: خيمياء)は、最も狭義には化学的手段を用いて卑金属から貴金属(特に金)を精錬しようとする試みのこと。広義では、金属に限らず様々な物質や人間の肉体や魂をも対象として、それらをより完全な存在に錬成する試みを指す。『日本大百科全書』によれば錬金術とは、古代~中世にわたって原始的な科学の試行錯誤を行った技術・哲学・宗教思想・実利追求などの固まりとされる[2][注釈 1]。
- ^ 『デジタル大辞泉』からの引用
『日本大百科全書(ニッポニカ)』からの引用錬金術 … もともと錬金術の本質は、思弁的、神秘的、宗教的な色彩と、実際的、技術的な色彩とが混ざり合って、広くヨーロッパに普及した(なお、東洋では古くから中国で長命薬の発見を意図した錬丹(れんたん)術が行われていた)。 …
初期の錬金術思想には、プラトン、アリストテレス、新ピタゴラス派、グノーシス派、ストア哲学、宗教、占星術、俗信などが入り混じっており、また象徴主義とか寓意(ぐうい)的表現による難解さもあった。しかしその一方で、錬金術の技術面では … 実験用のさまざまな蒸留器や昇華器、温浸器などが発明された。 … 12世紀までに化学薬品としては、新しく、ろ砂、アンモニア、鉱酸、ホウ砂などを発見した … 。 …
中世の人たちは、錬金術に潜む一種の神秘性や、卑金属を貴金属(金)にしたいという卑俗な物欲とも絡み合って、その魅力にひかれた … 。 … 17世紀のニュートンでさえ、錬金術に対して強い関心をもって真剣に考えていた … 。 …
16世紀のいわゆる科学革命の時代になると、それまで根強く支持され続けてきた錬金術は、最盛期を過ぎて、思弁的・神秘的な色彩は消え始め、それにかわって新しい思想が注入され、化学という科学の新分野が芽生えてきた。 … 錬金術から化学へ移行する過渡期を象徴する最初の人物としては、オランダのファン・ヘルモントをあげることができる。
錬金術は「にせ」科学であった。そしてこの「にせ」科学は、初めから相反する二つの触手をもっていた。一つは科学的真理に近づこうとする触手であり、もう一つは無意識にしろ詐欺(さぎ)と握手しようとする触手である。しかし人々は長い間、この2本の触手を区別することができなかった。錬金術の誕生と死滅は、人間の無知と欲望、またその克服の反映であった[2]。 - ^ ここで言及している文献群は、厳密には、のちに Corpus Gabirianum (ジャービル文献, 独: Ğabir-schriften, 仏: Corpus Jabirien)と呼ばれることになるラテン語のコーパス(これにはヨーロッパで書かれた偽書も含まれる)それ自体ではなく、その翻訳元になったアラビア語のコーパスであるが、ここでは出典の記載に沿ったものとした。
- ^ 当時は硫酸塩ということなど知る由もない。
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- ^ 水銀から金を作る研究、クラウドファンディングで 財経新聞
- ^ 東京都市大学 水銀から金をつくる「原子炉錬金術」を実証する! 学術系クラウドファンディングサイト「academist(アカデミスト)」
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