アル=ケ=スナンの王立製塩所
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アル=ケ=スナンの王立製塩所は、フランス東部のドゥー県アル=ケ=スナン(アルク=エ=スナン)市にある旧製塩所で、創造力豊かな建築家クロード・ニコラ・ルドゥが都市計画まで視野に入れて手がけた建築物。この製塩所はサラン=レ=バンやロン=ル=ソーニエの旧式の製塩所に取って代わるものだった。
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- 1 アル=ケ=スナンの王立製塩所とは
- 2 アル=ケ=スナンの王立製塩所の概要
- 3 操業停止後の製塩所
- 4 世界遺産
サラン=レ=バンの大製塩所
(アル=ケ=スナンの王立製塩所 から転送)
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サラン=レ=バンの大製塩所は、フランスのジュラ県に残る産業遺産のひとつである。2002年にユネスコの世界遺産の暫定リストに掲載され、2009年に「アル=ケ=スナンの王立製塩所」を拡大登録する形で正式に世界遺産リストに登録された。
- 1 サラン=レ=バンの大製塩所とは
- 2 サラン=レ=バンの大製塩所の概要
- 3 ギャラリー
アル=ケ=スナンの王立製塩所
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「サラン=レ=バンの大製塩所からアル=ケ=スナンの王立製塩所までの煎熬塩の生産」の記事における「アル=ケ=スナンの王立製塩所」の解説
詳細は「アル=ケ=スナンの王立製塩所」を参照 アル=ケ=スナンの王立製塩所は、ドゥー県アル=ケ=スナン(フランス語版)(アルク=エ=スナン)に残る製塩施設であり、現に操業されていた製塩施設というだけでなく、クロード=ニコラ・ルドゥーの都市計画を伝える文化遺産でもある。 アル=ケ=スナンはもともとアルクとスナンという2つの村から成っていた。ここに製塩施設を建設する計画は1770年代に持ち上がった。1771年にフランシュ=コンテの製塩所総監督に就任していたルドゥーは、アル=ケ=スナンに製塩所を建設するにあたり、既存の製塩施設の視察や研究を行なった。アル=ケ=スナンが選ばれたのは、王領であるショーの森(フランス語版)が広がっており、薪の調達に不自由しなかったためである。実際、王立製塩所が建設されると、毎日12トンもの薪が消費され、30トンを超える塩が生産されることになる。 ショーの森は燃料には事欠かなかったが、肝心の塩水は産出しなかった。そのため、塩水の調達には、20km以上離れたサラン=レ=バンの塩井から導管を引くことになった。導管は当初は木製だったが、順次、鉄製に切り替えられていった。 1775年から1779年にかけて王立製塩所は建設されたが、生産される食塩に不純物が多かったことや、導管から漏れでた塩水が近隣の農地に被害をもたらしたことなどの不都合も多く、1895年には操業が停止された。 アル=ケ=スナンの王立製塩所は、経済面では期待された成果を収めることはできなかったが、ルドゥーが建設した先進的な産業建築としての価値を持っている。建造物群は監督官の邸宅を中心とする半円形をなしている。半円形の都市のすべてが完成したわけではなかったが、構想においては、監督官の邸宅の両脇に製塩作業場と燃料である木材倉庫、裏手に厩舎が配置され、その周囲の弧に沿って労働者の住宅・庭園、貯水池、並木道、桶職人や蹄鉄工のための建物などが設計されていた。ルドゥーは晩年の著書『芸術・習俗・法制との関係から考察された建築』において、監督官の邸宅を中心とする円形の理想都市の計画を示しており、アル=ケ=スナンの王立製塩所は、未完に終わった理想都市としばしば見なされている。ただし、これについては、1770年代の設計・建築当初にはなかった思想を後に投影させたものであって、当初から構想されていた円形都市が途中までしか建設されなかったのではなく、現に建設された都市をさらに構想の上で膨らませたものであろうとも指摘されている。
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