久米島紬
久米島紬 |
くめじまつむぎ |
織物 |
着物地、洋装、帯、テーブルクロス、のれん、小物類 |
14世紀頃、南方貿易によりインドをルーツとする製織法が伝えられました。また、中国から養蚕の技法等を習い、島民に教えたのが織物の始まりと伝えられ、日本の紬の発祥の地と言われています。江戸時代初期から明治時代の後半までは、人頭税として紬織物を代納していました。 |
沖縄県 |
昭和50年2月17日 |
地色が渋いので、帯を変えれば親子2代でも3代でも着用できます。現在は夏久米島織も商品になっています。紡ぎ糸の持つしなやかな風合と植物染料と泥染めによる深いこげ茶色の色合いは、身に着ける人の体をすんなりと包み、その人の肌の色を白く写します。 |
久米島紬
名称: | 久米島紬 |
ふりがな: | くめじまつむぎ |
芸能工芸区分: | 工芸技術 |
種別: | 染織 |
認定区分: | 保持団体認定 |
指定年月日: | 2004.09.02(平成16.09.02) |
解除年月日: | |
指定要件: | 一 糸は、紬糸又は引き糸を使用すること 二 天然染料を使用すること 三 絣糸は手くくりであること 四 手織りであること |
備考: | |
解説文: | 久米島紬は、沖縄県の久米島に伝承されている絹織物の製作技術である。久米島では一五世紀ころにはすでに養蚕が行われていたとみられ、一七世紀に琉球王府への貢納布【こうのうふ】に定められて以来、養蚕から製織に至る各工程に改良が加えられ、御絵図【みえず】柄に代表される絣【かすり】のほか縞、格子などの織物の製作技術が高度に発達したと考えられている。 現在の久米島紬の製作技術は、王府時代以来の伝統を保ち、養蚕、糸作り、手くくり絣、天然染料による染色、手織り等、手作業による古来の技法を伝える。なかでも原材料と染色に大きな特色があり、すべて天然の材料が使用されており、かつ、そのほとんどが島内産である。養蚕および桑の栽培は一時中断していたが近年再び行われ、技術の伝承が図られるようになっている。久米島紬は、芸術上価値が高く、工芸史上重要な地位を占め、かつ、地方的特色が顕著な染織技術である。 |
久米島紬
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