TATSUJIN 移植版

TATSUJIN

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/17 16:43 UTC 版)

移植版

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 TATSUJIN 198912091989年12月9日
1989年
1990111990年11月
メガドライブ 東亜プラン セガ 4メガビットロムカセット[8] G-4020
-
2 TATSUJIN 199207241992年7月24日
PCエンジン スティング タイトー 4メガビットHuCARD[9] TP-04022 -
3 TATSUJIN classic 201909242019年9月24日
iOS / Android Mobirix ダウンロード アーケード版の移植
4 TATSUJIN 202203022022年3月2日
イーグレットツー ミニ 瑞起 タイトー プリインストール - アーケード版の移植
本体にあらかじめインストールされた40作品の1つとして収録
5 TATSUJIN 202207282022年7月28日
アストロシティミニ V 瑞起 セガトイズ プリインストール - アーケード版の移植
本体にあらかじめインストールされた22作品の1つとして収録
6 TATSUJIN INT 202210272022年10月27日
メガドライブ ミニ2
SEGA Genesis Mini 2
エムツー セガ プリインストール HAA-2524
MK-16310
メガドライブ版の移植
BGMをアーケード版準拠に変更可能
7 Truxton INT 2023年2月14日
Windows Bitwave Games Bitwave Games ダウンロード
SteamGOG.com
2022880 アーケード版の移植
メガドライブ版
  • 開発は東亜プランで販売はセガで発売された。上述の通り、パワーアップに多少のアレンジがなされており、EDもオリジナルのものが盛り込まれた。東亜プランのメガドライブ初参入作品であり、メガドライブ用ソフトとしては初期の作品である。以後、東亜プランが開発・販売したコンシューマ作品の大半はメガドライブのみでリリースされる[注 1]ことになるが、これは当時の東亜プランがコンシューマを重視していなかったことと、メガドライブのCPUがアーケード版と同じMC68000を使用していたからである。
  • 縦画面ゲームを横画面に再構成した関係上、ゲームフィールドが狭く感じられる点は気になるが、画面内にステージ情報が追加されているため現在プレイ中のステージが明確にわかるようになっているという改善点もあり、ステージ構成はアーケード版の頃から明確な区切りがあったことが分かる。総合的に見ると、移植度は高いという評価が一般的である[1]
  • なお、BGMのテンポがアーケード版に比べ異様に早いことがよく指摘される。これはメインプラグラマーの弓削がメガドライブのサウンドの仕様を知ったのがマスターアップ直前で、調整不足のままロールアウトせざるを得なかっためである[10]。厳密には、このMD版はフレームレートが欧州のアナログテレビ規格「PAL」に準拠して作られており、日本のアナログテレビ規格「NTSC」で出力すると、規格の差異の影響で1.2倍のスピードで動作してしまっていることにによる[注 2]
    • 2022年10月27日、セガがリリースする復刻系テレビゲーム機「メガドライブ ミニ2」に約50作のゲーム群の一つとして収録される。この収録版では、先述したBGMのテンポをアーケード版準拠にできるオプションが実装される、ある意味「完全版」というべきバージョンとなっている。
PCエンジン版
  • タイトーよりPCエンジンHuCARD用で発売。移植の発表はメガドライブ版の発売と同時期であったが、発売までにはおよそ2年半ほどの時間を要した。メガドライブ版では割愛されていたパワーショットの15連ショットが使用可能。業務用には無かったショットが2段階レベルであってもPアイテムがストックできる仕様や、オリジナルのED等が盛り込まれた。タイトーが以前発売したPCE版の究極タイガーと同じ横画仕様での移植だが、裏技のオプションモードの拡張により縦画面風にしても遊べる。BGMは女神転生シリーズのBGMの作曲で知られる増子司が手掛けていた。
iOS/Android版
  • Mobirixより発売。アーケード版を忠実に再現した移植。同社が東亜プラン作品を配信した最初のアプリで、次のようなシステムになっている。
    • ほとんど無料でプレイ出来るが、ゲーム開始前と終了後に広告が表示される。
    • ダイヤと引き換えることでフルパワー状態からゲーム開始できる。コンティニューも同様。ダイヤはゲームを進めると貯めることが出来るほか、自ら課金して手に入れることも可能。
    • 難易度を4段階から選択可能となっている。ただし、HARDとVERY HARDは特定の条件を満たさないとプレイ出来ない。
    • ゲーム中のデモ画面とネームエントリーは削除。
イーグレットツー ミニ版
  • タイトーより発売。タイトーが何らかの形で関わったアーケードゲームを多数収録した「復刻系ゲーム機」の1タイトルとして収録。内蔵の液晶画面を回転する機構があり、アーケード版と同じの「物理的な縦画面」でのプレイが可能。
アストロシティミニ V版
  • セガトイズより発売。こちらにも約4.8インチの液晶ディスプレイが一体化搭載されているが、全収録ソフトが縦画面ゲームのため、ディスプレイは縦画面に「物理的に」固定されており、この一体化ディスプレイではアーケード版と同じ状態でプレイが可能。

※ なおイーグレット~・アストロ~の両機には外部映像出力機能もあり、コチラではディスプレイの置き方に合わせて縦画面映像出力や、横画面の中に縦画面を配置するなど、多彩な設定が可能。また本体の機能として「どこでもセーブ」(ステートセーブ)などプレイに便利な機能が幾つか使える。


注釈

  1. ^ スノーブラザーズファミコン版が東亜プランによって発売されている。
  2. ^ PAL規格で映す事を前提で造られている欧州版メガドライブをPAL規格のアナログディスプレイに接続してプレイすると、アーケード版に近いテンポで曲が流れる事が分かっている。

出典

  1. ^ a b c d e f 株式会社QBQ編 『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118704 p26-27
  2. ^ シューティングゲームサイド vol.4』マイクロマガジン社、p.42
  3. ^ 『シューティングゲームサイド vol.4』p.22
  4. ^ 『シューティングゲームサイド vol.4』p.10
  5. ^ 『メガドライブのすべて』p.20
  6. ^ 『メガドライブのすべて』p.21
  7. ^ 各武器の基本的な性質は『メガドライブのすべて』p.21参照
  8. ^ a b c d 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、61頁。 
  9. ^ a b c d e 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、83頁。 
  10. ^ 『シューティングゲームサイド vol.4』p.48
  11. ^ Truxton for Arcade (1988)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年5月20日閲覧。
  12. ^ a b c d Truxton for Genesis (1989)” (英語). MobyGames. Blue Flame Labs. 2018年5月20日閲覧。
  13. ^ a b TATSUJIN まとめ [メガドライブ]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年11月21日閲覧。
  14. ^ a b TATSUJIN まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2018年5月20日閲覧。
  15. ^ MegaTech rating, EMAP, issue 5, page 79, May 1992
  16. ^ Out-of-Print Archive • Mega Drive/Genesis reviews • Truxton
  17. ^ a b c 「BEメガ・ドッグレース」『BEEP!メガドライブ』、ソフトバンク、1990年2月、67頁。 
  18. ^ a b c 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、20 - 21頁、ISBN 9784881994290 
  19. ^ a b 「最も愛されたゲームたち!! 読者が選んだベスト30」『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社、1991年7月1日、63頁、雑誌03660-7。 
  20. ^ a b ファミコン通信』第1・2合併号、アスキー、1990年1月5日。 
  21. ^ Truxton - Sega Megadrive - Mean Machines review
  22. ^ OBS(おにたま放送局)「FM音源ドライバーズサミット 東亜プラン」より。
  23. ^ a b 『ゲーム天国CruisinMix Special』開発陣が語る『TATSUJIN』とのコラボの経緯とシューティングに対する溢れる想い”. ファミ通.com(株式会社Gzブレイン) (2018年10月9日). 2018年10月22日閲覧。


「TATSUJIN」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「TATSUJIN」の関連用語

TATSUJINのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



TATSUJINのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのTATSUJIN (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS