R-2 (航空機・日本) R-2 (航空機・日本)の概要

R-2 (航空機・日本)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/24 07:27 UTC 版)

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概要

1927年昭和2年)7月、石川島は陸軍向けに自社開発し不採用となったR-1練習機に続いて、新設計によるR-2の開発を開始した。1928年(昭和3年)3月には2機の試作機が完成し、陸軍に買い上げられ審査が行われた。操縦性などの性能は評価されたが、安定性の悪さと搭載する英シラス英語版社製エンジン(石川島によるライセンス生産品)の信頼性への疑問から実用性不足と判断され、制式採用はならなかった。その後、試作機は1935年(昭和10年)頃まで石川島の社用機として使用された。

機体は鋼管製骨組の胴体、木製骨組の主翼に羽布張りの複葉機で、流線型に近い胴体や楕円形の垂直尾翼を持つ、R-1からより洗練された設計となり、翼間支柱の形状やエンジンも変更された。また、1号機と2号機では固定脚の緩衝装置の取り付け位置が異なる。1機の価格は26,080円だった。

諸元

  • 全長:6.78 m
  • 全幅:9.72 m
  • 全高:2.80 m
  • 主翼面積:23.0 m2
  • 自重:430 kg
  • 全備重量:630 kg
  • エンジン:石川島/シラス II 空冷直列4気筒(最大90 hp) × 1
  • 最大速度:146 km/h
  • 巡航速度:120 km/h
  • 実用上昇限度:5,000 m
  • 航続距離:420 km
  • 乗員:2名

参考文献

  • 野沢正 『日本航空機総集 立川・陸軍航空工廠・満飛・日国篇』 出版協同社、1980年、43頁。全国書誌番号:80027840







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