Pure Data
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 09:25 UTC 版)
データ構造
Pd の特筆すべき機能は、データ構造を視覚的に表現できることである。これには様々な応用が考えられ、作曲やイベントの順序付けから、視覚的な作品を作ったり、Pd 自体のGUIを拡張したりできる。
Pure Data(純粋なデータ)の名の通り、Pd のデータ構造は音楽データを静止画としても動画としても表現できる。C言語の構造体のように Pd のデータ構造は様々なデータで構成でき、データ構造の視覚化をデータ構造でパラメータ指定することで制御したり、Pd のパッチ内でのメッセージや音声信号を制御したりできる。Puckette は以下のように記している。
- Pd はデータ構造とそのグラフィカルな外観を記述するために全く構造化されていない環境を提供するよう設計されている。根底にある考え方は、ユーザーが任意のデータを任意の見せ方で表示できるようにすることである。このため、Pd では C言語などとは全く異なる、データに形や色を与える視覚的なデータ構造を導入し、ユーザーがデータを視覚的に編集できるようにした。データは内部で編集することも、ファイルから読み込むことも、アルゴリズムによって生成することも、入力音声やデータを解析することで作成することもできる。
- — Miller Puckette、Pd Documentation Chapter 2 — 2.9. Data structures
サンプルコード
- Pure Data のサンプルコード
パッチ1: PdでのHello world
- パッチ1は"Hello world"を端末にプリントする。
- パッチ2は、入力チャンネル1からの信号にリバーブを適用し、出力チャンネル1と2に出力する。
- パッチ3の例はより複雑で、まず最初にホワイトノイズに9000ヘルツのバンドパスフィルターを掛け、続いて1秒間に0.5秒のフェードイン/フェードアウト(line~)が合成(*~)される。Pdでは、時間はミリ秒の単位で計測されるため、'1000'は1秒を表し、'500'は0.5秒を表す。
関連項目
- Max/MSP
- reacTable
- Jeskola Buzz
固有名詞の分類
オープンソース |
KMines GNU Octave Pure Data Conary Window Maker |
フリーソフトウェア |
KMines GNU Octave Pure Data Netscapeシリーズ Doxygen |
プログラミング言語 |
GNU Octave マクロ言語 Pure Data MHEG-5 Common Lisp |
音声処理ソフト |
Monkey''s Audio おんかいくん Pure Data オートチューン UTAU |
- Pure Dataのページへのリンク