M728戦闘工兵車 後継車両

M728戦闘工兵車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 01:14 UTC 版)

後継車両

上述の湾岸戦争時の運用実績から、アメリカ軍においてはM1エイブラムスをベースにした戦闘工兵車型であるM1 グリズリーCMV(Grizzly Combat Mobility Vehicle:グリズリー戦闘工兵車)に更新される予定であったが、グリズリーCMVは導入計画が中止されたため、アメリカ陸軍がM1 パンサーⅡ MCV(Panther II Mine Clearing Vehicle:パンサーⅡ 地雷処理車)、アメリカ海兵隊M1 ABV(Assault Breacher Vehicle:突撃啓開車)を、地雷処理を主眼とした限定的な戦闘工兵車両として開発・導入した[2]に留まり、M728も陸軍州兵の装備としては現役に留まっており、陸軍予備部隊においても予備車両として保管されている。

運用国

構成

油圧操作ドーザーブレードを前部に備え、A字型フレームクレーン砲塔の両側面ヒンジに接続し、ウインチを装備する。さらに、地雷除去用レーキ[6]の装着も可能である。

砲塔はM60A1/A3と同型のものが搭載されているが、主砲は105mm M68から、165mm M135破砕砲に交換され、粘着榴弾30発が搭載される。これは、イギリス陸軍FV4003 センチュリオン Mk.5 AVREに搭載されたL9A1 165mm破砕砲ライセンス生産品である。

さらに、同軸機銃M73機関銃用に7.62x51mm NATO弾2,000発、車長キューポラに装備されたM85機関銃用に12.7x99mm NATO弾600発を、それぞれ搭載する。

ギャラリー


  1. ^ FIRE INVESTIGATOR'S CIVIL SUIT AFFIDAVIT ON ORIGIN OF APRIL 19, 1993 FIRE AT MOUNT CARMEL
  2. ^ M1 ABVはその後“M1150 Assault Breacher Vehicle (ABV)”の制式名称で陸軍にも採用された。
  3. ^ アメリカ欧州軍の保管車両を購入したもの
  4. ^ 2014年の時点でも最低3両は実働状態にあることが、2014年4月に行われた大規模演習後の軍事パレードに登場している状況から推定できる(Military In the Middle East>May 3, 2014 Saif Abdullah)
  5. ^ Globalsecurity>M728 Combat Engineer Vehicle (CEV) - DESCRIPTION
  6. ^ a b 砂漠の嵐作戦に際して、砂漠のような目が細かく凝固性の低い土壌で効率的に地雷を発掘処理するために開発されたもので、装置の総重量は約4,000ポンド(約1.82トン)、幅180インチ(4.572 m)の範囲を処理しつつ前進することができる[5]


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