FairlyLife 登場人物

FairlyLife

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/06 09:01 UTC 版)

登場人物

メインキャラクター

主要人物達(主人公とヒロイン達)はいずれも船見学園2年C組に所属するクラスメイト同士。

高岡 晃範(たかおか あきのり)
誕生日8月27日。A型。身長176cm。
この物語の主人公。「船見市」に位置する「船見学園」の2年生男子生徒。両親は共に科学者で研究所に滞在していることが多く、めったに家に帰ることがない。眼鏡をかけており真面目な性格の優等生。自室にはテレビが置かれているが、天気予報などを除いて放送番組を観ることはほとんどない。また、宇宙の話が好きで子供の頃は宇宙飛行士になることを目指しており、自室の天井からは太陽系惑星や宇宙ロケットの模型が吊るされている。南やあさがおといった一癖も双癖もある面々に振り回され苦労することが多く、いつも胃薬を持ち歩いている。
山南 南(やまなみ みなみ)
声:桃井穂美
誕生日10月3日。O型。身長158cm。88/58/87
晃範の幼馴染であるクラスメイトの女子生徒で船見学園の生徒会長でもある。晃範のことを「アッキー」と呼び、初対面の相手に彼を紹介するときも「高岡アッキー」と言ってしまうというかなりの変人。異常なまでに明るく、ポジティブ思考の持ち主で一般的な生徒会長のイメージとはかけ離れた性格であり、楽しいことが第一だと考えている。生徒会の活動中も悪ふざけをして話を脱線させるようなことが多い。しかし、なんだかんだと言って学内での人気は高い。いつも「いいよね! うん、決定♪」のようなノリで大事なことを決めてしまう勝手気ままな人物であり、晃範のことを本人の承諾なしに生徒会副会長に推薦し、あさがおが現れた翌日には正式に就任させ、その数日後には本来11月に行われるはずの学園文化祭を4月に実行することを提案してしまった。前々から晃範に明確な好意を示していて、健気な一面を見せることもある。楽しいことのほかに、オカルト超能力に関する話題も好き。父親は船見市の市長を務めている。
高岡 あさがお(たかおか あさがお)
声:木ノ下やや
誕生日7月14日。O型。身長140cm。74/52/80
船見学園の体育館に突如として現れた少女。その正体は晃範が子供の頃に彼の両親によって開発され打ち上げられた人工衛星「あさがお」。『LikeLife』のヒロインの一人・竜胆寺絆が会長を務める竜胆寺グループ系列の宇宙開発企業RAEL(ラエル、Rindouji Aerospace Engineering Laboratory)に所属していたが、数年前、主アンテナに故障が発生し、十分に観測を行えなくなっていた。しかし、自分がまだ地上で開発されている頃、研究所にやってきた晃範に「僕の平和を守って」と言われたことを思い出し、その後もずっと宇宙から彼のことを見守り続けていた。晃範に会いたいという気持ちが募った結果、気が付くと人の姿になって地上に降りていたのだという。その後、「高岡あさがお」として船見学園の生徒となり、晃範、南と同じクラスに転入する。
外見はほとんど人と変わらないが頭の左右両側にソーラーパネルのような2枚の板が付いている。晃範や彼の友人たちの平和を守ることが自分に課せられた使命だと感じており、困った人を見つけると放っておかずにすぐに飛んでゆく。健気で前向きな頑張り屋であるが、その気持ちが強過ぎるあまり、かえって晃範を困惑させてしまうことも。「レーザービーム」「ブースターパンチ」「ビームシールド」といった平和を守るための「48の必殺技」を使うことが出来る。
高岡 未来(たかおか みく)
声:北野妙
誕生日2月12日。A型。身長160cm。80/54/82
晃範が南とおそろいで購入していた高機能のワンセグ携帯電話。晃範は買ってから箱に入れたまま一度も使っていなかったが、生徒会副会長となったのを機にようやく持ち歩こうという気になった。うまく作動しなかったので一度購入店で修理してもらってから家に持ち帰った後、晃範が少し目を離している間に、あさがおと同様「擬人化」していた。頭の両側にアンテナと携帯ストラップが付いている。
性格は冷静沈着で、淡々とした口調であり何事も論理的に考えようとする頭の良い女の子。『LikeLife』のヒロインの一人で同じく携帯電話の擬人である高坂姫子と違ってワンセグ、カメラなど自分の携帯電話としての機能は完璧に使える。あさがおと同じように晃範たちのクラスに編入した後、計算・分析能力の高さを買われて生徒会の会計係に就任する。「未来」という名は晃範が付けたものである。名前の由来は「人型の携帯電話って未来的なイメージがあるから」。晃範に頼りにされるとフリーズすることがある。犬が苦手で、姿を見ると少し怯えてしまう。こっそり晃範の動画を撮り、何度も見ることに大きな幸せを感じている。ユーザーからの人気が高く、南やあさがおを抜いて今作の看板キャラクターとなっており、後に未来を取り上げたミニファンディスク『みくりまくり』も製作された。
沢渡 弓月(さわたり ゆづき)
声:細田なな
誕生日12月27日。A型。身長155cm。82/57/83
船見学園で学園祭が行われる前日に晃範たちのクラスに転入してきた少女。ほとんどテレビを観ることのない晃範も知っているほどの国民的アイドル。あまりの人気の高さゆえに生徒会が彼女の警護をすることになった。学園祭では晃範たち生徒会の出し物であるお化け屋敷に参加する。いつもにこやかで優しく、その人気に鼻をかける事も無いためにアイドルにありがちな悪い噂も無く、とても礼儀正しく皆に愛されているが、彼女は実は人間ではなく、擬人化した銅像である。
松田 直子(まつだ なおこ)
声:細田なな
誕生日12月27日。A型。身長155cm。82/57/83
本物の沢渡弓月。「沢渡弓月」は芸名であり、「松田直子」が本名。擬人のほうの弓月とは逆に気位が高く、キツい性格。人前では弓月と同じような清純派を装っている。擬人の弓月のことは「あんた」「あいつ」などと呼んでいる。
自分そっくりに作られた銅像がある日擬人化したのに驚き、騒ぎになることを恐れて二人で一緒に船見市に引っ越してきた。毎日のハードスケジュールのせいで船見学園に転入する初日に寝坊してしまったため、擬人の弓月を代わりに学園に向かわせる。その後も忙しさが続いたため、ずっと弓月に登校をさせていた。
弓月はそれなりに料理ができるが、直子は全くダメである。
見分け方は弓月が頭部に白のリボンを結んでおり、直子が黒のリボンを結んでいる。また、弓月の方が顔の表情と喋り方が柔らかい事である。
五味 優(いつみ ゆう)
声:星咲イリア
誕生日2月23日。B型。身長142cm。83/55/84
あさがお、未来に続いて晃範たちのクラスに転入してきた少女(登場は弓月より早い)。何かと気が強く、転校初日にして船見学園生徒会に「敵対宣言」をした。両親は共に犬の調教師であり、自らも「グスタフ」という名の雄犬を連れたまま登校している。制服の袖に両腕を通さずマントのように肩から羽織っている。文化祭ではクラスの出し物である「犬耳喫茶」のウェイトレスをした。グスタフは犬掻きで泳ぐことができるが、優はカナズチで全く水泳ができない。しかし、水泳以外のスポーツはどれも得意。
以前は『LikeLife』の舞台である下総ノ宮町に暮らしており、とある理由から下総ノ宮と同じ擬人化現象が発生した船見市に両親、大学生の姉、グスタフと一緒に引っ越してきた。

サブキャラクター

小冷(おれい)
声:桜川未央
晃範の部屋にあるミニ冷蔵庫が擬人化した少女。あさがおや未来とは違い、2頭身でマスコットのようなキャラクター。晃範のことを「ヘタレ」呼ばわりするなど毒舌で飄々とした性格であり、晃範、南、未来、弓月のことをそれぞれ「あきぽん」「みなみん」「みくみく」「ゆづきち」と呼ぶ。
消し子mkII(けしこマークツー)
声:神月あおい
新入生の教室にある黒板消しが擬人化した少女。『LikeLife』の登場キャラクター「消し子」の2代目的な存在で担当声優も同じ。マスコットタイプ。あさがおの攻略ルートのみに登場する。
高岡 ちり(たかおか ちり)
声:草柳順子
高岡家にあった箱入りのティッシュペーパーが擬人化した少女。気弱でなよなよとした雰囲気を持つ。白いティッシュペーパーで体をドレスのように覆っている。マスコットタイプ。寝起きが悪く、朝早くはいつも眠たそうにしている。
ランタン様(らんたんさま)
声:歯粉崎みどり
南がもっていたカボチャのアクセサリーが擬人化した少女。「妾(わらわ)は神じゃ」など古風な言葉を使う。マスコットタイプ。
あゆみ
声:長谷川かのん
町の商店街にある募金箱が擬人化した少女。頭の上に「歩美の箱」と書かれた木箱を載せている。マスコットタイプ。
中里 結花子(なかざと ゆかこ)
声:大波こなみ
晃範の従姉。両親がほとんど家にいない晃範の保護者ということになっているが、家事の類は晃範に任せきりである。晃範の両親と同様科学者であり、あさがおの整備を担当しているが、マッドサイエンティストでもあり、晃範の脳髄を取り出したいと思っているらしい。結花子のために高岡家の一部は研究室になっており、様々な機械が置かれている。あさがおの開発にも関わっているためモデルロケットの資格を持っている。
有栖川 京華(ありすがわ きょうか)
声:静野ももか
晃範たちのクラスの担任である女性教師であり、生徒会顧問。生徒たちの悩みの相談役となるカウンセラーも務めているが、カウンセリングという名の「説教」により、かえって相手を精神的に追い詰めてしまうことがほとんど。生徒の中にはそのことにより病院送りになったものもいる。そのため彼女は「ラストカウンセラー」と呼ばれ恐れられている。自分のことを人工衛星や携帯電話だと主張するあさがおや未来のことをクラスの生徒たちのほとんどは素直に信じたが、有栖川はそれを受け入れず、彼女たちは精神病を患っているのだと思っている。学園祭時に南から蛇女の役を任されていた。理由はおそらく、カウンセリングが蛇のようにしつこいからだと推測される。また、学園祭時にカウンセリングの店を開いていたが午前中に他の教師らからすぐにやめるよう説得され閉じたことを不満に思っている。
真鶴 竜生(まなづる たつき)
声:柳沢降臨
船見学園風紀委員会の副委員長である3年生男子生徒。かつて行われた生徒会長選挙で南に敗北したことから生徒会をやたらと敵視しており、晃範が副会長となってからは主に彼に対してちょっかいを出すようになった。いわゆるナルシストであり、自分こそが学園の指導者にふさわしいと勝手に思い込んでいる。全ての女性は自分の元へ帰ってくるものだと信じ込んでいるが、女生徒からかなり嫌われており、罵声はすべて歓声に聞こえるらしい。なお、アダルトゲーム雑誌『BugBug』の2008年11月号には、かつて実施された南との生徒会長選挙の様子を描いた書き下ろしミニ小説『生徒会長爆誕!』が掲載された。
グスタフ(Gustav)
声:柳沢降臨
優が飼っている大型犬。雑種のオス。全身が黒い毛で覆われており、首には赤いスカーフが巻かれている。優の転校初日も彼女と共に学園にやってきたが、優が学園の駐輪場で派手に自転車をなぎ倒してしまい、それを直している間に先に教室にやってきてしまった。そのため、有栖川から間違えて転校生の優だと紹介されてしまい、晃範たちはあさがおや未来が擬人化したのと同じ原理で五味優という少女も雄犬の姿になってしまったのだと勘違いしてしまった。
あかね
声:?
グスタフの首に巻かれていた赤いスカーフが擬人化した少女。マスコットタイプでボーイッシュな口調。優の攻略ルートでのみ登場する。ランタン様とは仲が悪く、よく口喧嘩になる。優が下総ノ宮に住んでいたとき一度擬人化したが、ある日突然元のスカーフの姿に戻ってしまった。そのため優は船見市で擬人化現象が起きたことを知ると、あかねを再び擬人化させる方法を探るため、船見学園に転入するのを決意することになった。
マリア(Maria)
声:新堂真弓
グスタフが以前下総ノ宮で野良犬として暮らしていたときの知り合いだった雌犬。グスタフのExtra Scenarioのみに登場する。松本という名の女性に飼われており、彼女が船見市に引っ越すことになったため、一緒にやってきた。2009年4月1日には、擬人化したマリアを題材としたファンディスク『いぬりまくり』が2009年4月24日に発売されるというエイプリルフールネタがHOOK公式サイトに掲載された。
頼子(よりこ)
声:朝倉四季
生徒会室で4年間に渡って使われていたコピー機が擬人化した女性。会社で働くOLのような服を着ており、ストッキングも履いていて大人びているが、見た目は人間とまったく変わらなく、年齢的にも主人公と同じである。いつも優しく、進んでお茶を淹れてくれるなど、とても気が利く。ちょっとドジなところがチャームポイント。晃範から「これからも頼りにしている」という意味をこめて「頼子」と名づけられた。未来と共に晃範をサポートしており、頼りにされている。基本的に学園から出ようとしない出不精で外の世界の事をあまり知らない。生徒会で書記を務めている。印刷の際、全て手書きで行っている。
なお、1回目の優勝者である未来を除いたキャラクターで行われた2回目の人気投票で圧勝し、ミニミニファンディスクである『よりこりまくり』の主役権を獲得している。
加奈子(かなこ)
声:藤森ゆき奈
昔誰かが学園に置き忘れた傘が擬人化した少女。頼子と同様に自覚が無いまま意識を持ち始め、持ち主がなかなか現れなかった事をきっかけに擬人化した。昔風の黒いセーラー服を着ている。いつも水に濡れており、肩にはてるてる坊主が乗っている。暗い性格で少し不気味な雰囲気があるが、口少ないながらもちゃんと話す事があり、心許した相手にはいろいろな表情を見せる。小冷、ちり、ランタン様たちと一緒に学園祭のお化け屋敷に参加した。
加奈子が擬人であることが判明するのは優の攻略ルートのみである。「加奈子」というのは元々彼女の持ち主だった学園の女生徒の名。
自販子(じはんこ)
声:新堂真弓
町にあった自動販売機が擬人化した女性。露出度の高い服を着ている。胸に触った後、スカートの中に手を入れるとドリンクが取り出せるようになっている。
PSP版『LikeLife』『Like Life every hour』のショートストーリー特別編にもゲスト出演している。
曽我部 冬子(そがべ ふゆこ)
声:歯粉崎みどり(ゲーム)、あきやまかおる(ドラマCD)
風紀委員の委員長を務める3年生女子生徒。真鶴竜生とは同級生。大きな眼鏡をかけているのが特徴。竜生や他の風紀委員とは違い穏健派で晃範たち生徒会にも一定の理解を持っている。
電気屋の店員(でんきやのてんいん)
高坂電気店の店員。晃範の「人工衛星が女の子になったなんて誰も信じないだろうな」という呟きに「俺は信じるよ」と返す。見方によっては、『LikeLife』主人公の高坂和真に見えなくもない。
骨董店の経営者(こっとうてんのけいえいしゃ)
有川骨董店の女性経営者。ビジュアルファンブックによれば『LikeLife』のヒロイン、有川あとりが下総ノ宮から実家に戻ってきた後に経営しているらしい。
父兄A
南ルートで登場。電気屋の妻であり明るい性格。見方によっては、『LikeLife』のヒロイン、宮里結未に見えなくもない。
父兄B
南ルートで登場。口調がどことなく『LikeLife』のヒロイン、高坂姫子に似ている。
ある少年
小説版に登場。船見市に住む思春期に入ったばかりのまだ幼く可愛らしい少年で、名前も与えられていないキャラだが擬人化能力を持っているらしく、今回の擬人化騒動の原因とされ、あさがお・未来・弓月・頼子・加奈子等の実の親と言える存在でもある。オナニーを初体験中に性的興奮による情緒不安定によってあまりにも女性をイメージし過ぎて、まだ声変わりしていない声で喘ぎ声を発しながら未知の女性エネルギーを発生させ、射精精通)と共に射出された女性エネルギーが船見市及び「船見学園」だけではなく、他の町や宇宙まで飛び散ってしまい、エネルギーが乗り移って意識を持ってしまったモノは次々と擬人化してしまう。物語には僅かしか登場せず、擬人化したモノ達を産んだ役目を終えて、そのきっかけとなったオナニーの後始末をしながら、「大人になったぞ!」と喜ぶとそのまま物語中から姿を消す。

  1. ^ 擬人化したモノの誕生日は少年が生み出した女性エネルギーが乗り移って意思を持ち始めた日とされ、その意思は擬人化前には普通の人間に関知されない。また、中には頼子や加奈子のように、自覚が無いまま意識を持ち始めたモノも存在する。ただし、マスコットタイプのモノ達は誕生日が存在しない。血液型はほとんどがA型であるが、これは産みの親とも言える少年の血液型が反映しているらしい。
  2. ^ ただし、ビジュアルファンブックに掲載されているスタッフ対談によれば、意思を持ったモノ自身の気持ちから擬人化したとされている。また、小説版ではモノが意思を持った理由として、に目覚めたばかりの少年が、初の自慰行為において性的興奮によって生み出した女性エネルギーが飛び散って、そのエネルギーが乗り移って意思を持って擬人化したモノ達が生まれたとされている。






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