EM chip
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/09 14:18 UTC 版)
その他
S11HT,S21HT,S22HT,H11HW,H12HWを海外で利用する場合に、EM chipを取り外して現地契約のSIMカードを取り付けて利用することも可能である。これは、音声サービス開始当初の時点では国際ローミングを提供しておらず、海外仕様のUIMカードに対してはSIMロックをあえて付けなかったためである。ちなみに、データ端末ではD41HW以降、音声端末ではS31HTおよびS31HW以降に発売された端末については、日本国内を含め完全にSIMフリーの状態で発売されている。よって、UMTS2.1GHz帯(バンド1)に対応した機種(S31HTは非対応)の場合は、日本国内では、FOMAカードやSoftBank 3G USIMカードを差し込めば通話やSMS、テザリングなどが利用可能となる。
なお、国内で他社のUMTSネットワークを利用できるのは、国内ローミングに対応するH11Tのみ[7]。H31IA,S22HT,H11LCについては、国際ローミング利用時に限り2GHz帯UMTSを利用できる仕様となっている(なお、S3x系以降のスマートフォンについては、他社UIMへ差し替えることで、国内利用も可能だが、FOMAプラスエリア(バンド6)やSBMがULTRA SPEEDのメインバンドとして利用するバンド11での利用は不可)。これはGSMネットワークの無い韓国でローミングする場合に必須要件となる。加えて、S51SEおよびGS01利用時には、UMTSバンド8(900MHz帯)が利用できる。日本国内では、2012年7月25日に開始されたソフトバンクモバイルにおける「プラチナバンド」対応エリアで利用可能。
因みに、赤いEM chipの場合、その番号にかけた場合は、一般的な未使用番号(変更されて使われなくなった番号)にかけた場合同様、「現在使われておりません」となり、ドコモのDoPaのような、「こちらはNTTドコモです。おかけになった電話番号は、お客様のご指定により、パケット通信サービス専用となっており、音声によるご利用は出来ません。恐れ入りますが番号をお確かめになって、お掛け直し下さい」のような特段のガイダンスはない。
- ^ ただし、いくつかのチャンネルでは「イーエムチップ」としている場合もあり、公式にも表記のゆれが見られる。製品取扱説明書の多くなど、紙上での公式な文書では「エムチップ」としている。
- ^ 端子とは反対面のEMマークの下に赤いラインが入っていないものが非対応としている(国際ローミング お申し込み方法 | イー・モバイル)
- ^ ただし、交換用としての店頭設置分およびカスタマーセンターから利用者に発送される分とも、いわゆる「黒SIM」であるため、いずれの受付方法であっても契約電話番号は変更となる。
- ^ 後に、後継となるPWR-Q200も登場し、NTT西日本では、これに代わって、LTE網にも対応したPWR-N1000をバッファローとNECアクセステクニカの共同開発により提供開始している。因みに、N1000は、microSIMを利用するタイプとなっている。
- ^ イー・モバイル NTT東日本「光ポータブル」対象 3G データ通信サービス申し込み受付
- ^ 知人から譲り受けたイーモバイルの端末がありますが、EM Chip(USIMカード)のみを新規契約することは可能でしょうか。
- ^ 2010年7月31日を以って、新規受付は終了している。ただし、ネットワークを提供する当時のドコモグループのうち7社(当初から東海・関西エリアは対象外であったため、全9社ではなかった。ただし、中央会社であるエヌ・ティ・ティ・ドコモ本体は、長野県のみローミング対象に含めていたため、提供会社に含まれていた。また、当時のドコモ北海道は、道央圏のみ対象外とし、それ以外はローミングエリアとしていた。その後、富山県・佐賀県がローミング対象外となっている)との協定により、2010年10月31日を以って、残る23道県でのローミングサービスを終了する。なお、FOMAサービスエリア(バンド1)のみをローミング対象としており、FOMAプラスエリアは対象外としていたことから、UMTSのバンド6は使えない仕様となっている。そして、前述のように長野県を除く東名阪エリアではローミング対象外であることから、国内では東名阪バンドとも称される、バンド9エリア(1.7GHz帯)でのローミングも無論対象外であった。
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