DJ KOO 来歴

DJ KOO

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/31 09:36 UTC 版)

来歴

柏日体高等学校(現・日本体育大学柏高等学校)出身。在学中はラグビー部に所属し[1]、ポジションはスタンドオフだった。高校卒業後は神田外語学院に進学。

新宿のディスコ「カンタベリー・ハウス」「B&B」においてDJを務め[1][2]、1986年にはリミックス・ユニット『The JG's』を本田勝裕(dj honda)・大場次一らと結成し、リミックスやプロデュースを手がけた。The JG'sでは、「和製洋楽」と言われた「Set The Fire」をはじめとした楽曲がディスコでヒットした。久保田利伸C-C-B早見優岩崎良美ザ・ピーナッツなど、リミックスを手がけた楽曲も膨大にあり、各社のユーロビート・オムニバス・アルバムのノンストップ・ミックスも多く手がけた。

1988年には初のオリジナル・アルバム『The JG's』を発表。ニューヨークのUnique Recording Studiosでレコーディングが行われ、REGINA、Dan Gilroy (Breakfast Club)、ケンジ・ヒノなど多彩なゲストが参加した。「SHAKE ME DOWN」や「HEAT!」ではメイン・ボーカルも務めた。「TOKIO」のラップは、一部歌詞を変えて後にtrf「Impression of trf」としてセルフカバーした。メンバーチェンジを経て1990年にはシングル「地球は素敵なサーカス」(アメリカサーカスCMソング)、1991年には「SPARK IT UP」(鈴鹿サーキットCMソング)をリリース。

1992年に結成されたTRFでは、ミリオンセラーを多数生み出した。EUROGROOVEH Jungle with tにも参加。MSTの田代隆廣と共にユニットWEST 87としても活動、「CAFE」では日本ダンスチャートの1位を獲得し、ラテンディスコ(ラテングルーヴ)ブームのきっかけを作った。プロデュース・ユニット「the Factory」として井手麻理子を発掘、V6にも楽曲を提供。1996年、宇都宮隆のライヴツアー『Tour '96 easy attraction』にゲスト参加し、TM NETWORKの楽曲『DIVE INTO YOUR BODY』のDJを担当した。TRFにおいては作詞・作曲も手掛けた。

全盛期のテレビ出演及びライブ時には前にターンテーブルCDJミキサー、横及び後ろにシンセサイザーを配置していた。視聴者からキーボーディストと勘違いされることがしばしばあったが、シンセサイザーは、サンプリング音がアサインされた鍵盤を叩くほかはカラ弾きの場合が多く、あくまでDJだった。

2000年にはTRFのノンストップリミックス・アルバム『Burst drive Mix』を発売。2002年にはマニピュレーターのTessey Nakanoと共にユニット「PHAL」としてマキシシングル「zento with PHAL」を発表、2004年にはFENCE OF DEFENSE山田わたるとユニットWILLを結成、2006年にはアルバム『Nagi 〜A Moment of Clarity〜』を発売。天上智喜の楽曲の編曲も担当した。

2007年3月放送の『ポップジャム』の最終回(TRFが出演)では、スペシャルDJとしてDJプレイを披露した。

2013年、アニメ『プリティーリズム・レインボーライブ』では、本人をモデルとしたキャラクター、「DJ.Coo」が登場。森久保祥太郎が声優を担当。主題歌や挿入歌でもTRF往年のヒット曲カバーが多数用いられた。

2014年からはバラエティタレントとしても活動しており、頓珍漢な天然ボケ・エピソードを次々と披露し、バラエティ番組で引っ張りだことなっている[3]

2015年、『avex ミュージックけん玉 DJ KOO fromTRF』発売。

2016年、書籍『EZ DO LIFE!』発売。

2017年、『DJ KOO CLUB MIX -PARTY HITS MEGAMIX-』リリース。9月25日、脳動脈瘤の手術を受けていたことを公表[4]

2018年、『DJ KOO CLUB MIX -PARTY HITS MEGAMIX 2-』をリリース。孝藤右近とのユニット「UKOON」として盆踊りに出演。公式YouTubeチャンネル『YouTuber DJ KOO』開設。

2019年11月9・10日には「アイドルマスター シンデレラガールズ7th LIVE TOUR Special 3chord♪ Funky Dancing! @NAGOYA DOME」にてサプライズ出演。「EZ DO DANCE」でシンデレラガールズとコラボレーションしたほか、2日目にはシンデレラガールズの楽曲をリミックスしてDJプレイも披露した[5][6]。以降も『シンデレラガールズ』関連と係わりを持ち、2020年8月21日からはゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』でコラボキャンペーン「DJ KOOのデレステ最KOO!」が開催され、DJ KOOがMixを手掛けたメドレー楽曲の収録や期間限定で本人役としてゲーム内に登場などが行われた[7][8]。9月6日未明には生配信番組「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS LIVE Broadcast 24magic 〜シンデレラたちの24時間生放送!〜」の1コーナー「Funky Dancing Night!」に出演し、ここでもシンデレラガールズやTRFの楽曲をリミックスしてのDJプレイを行った。

2021年4月、大阪芸術大学芸術学部演奏学科の客員教授に就任。DJのスキル・テクニック・パフォーマンスなど技術面とともに、歴史や変遷なども講義している[9]

2022年9月、SAMとともに、京都府京丹後市「いきいき健康長寿応援大使」に就任[10]


  1. ^ a b c d e f 芸人で芽が出ずディスコへ DJ KOOの意外な経歴(2/3)”. 日刊ゲンダイ (2015年1月26日). 2015年1月26日閲覧。
  2. ^ TRFのボーカルYU-KI等メンバーのプロフィールを徹底解剖!”. LIVEFREAK (2014年8月11日). 2015年1月25日閲覧。
  3. ^ a b c d e “TRFのDJ KOO仰天エピソード連発でバラエティに引っ張りだこ”. ドワンゴジェイピーnews (ドワンゴ). (2014年6月18日). https://web.archive.org/web/20211206015803/https://news.dwango.jp/music/3082-1406 2022年4月27日閲覧。 
  4. ^ “TRFのDJKOOが脳動脈瘤手術「体調の回復を見て活動再開」”. ORICON NEWS (oricon ME). (2017年9月26日). https://www.oricon.co.jp/news/2097913/full/ 2017年9月26日閲覧。 
  5. ^ 『アイマス シンデレラガールズ』“Funky Dancing!”(名古屋公演)1日目リポート――DJ KOOがサプライズ出演! 初お披露目楽曲も多数でナゴヤドームが熱狂のダンスフロアーに”. ファミ通.com (2019年11月9日). 2019年11月11日閲覧。
  6. ^ 『アイマス シンデレラガールズ』7thライブ“Funky Dancing!”(名古屋公演)2日目リポート――アツい楽曲の数々で、プロデューサーたちを大興奮の渦に巻き込んだ4時間”. ファミ通.com (2019年11月10日). 2019年11月11日閲覧。
  7. ^ 「デレステ」、コラボキャンペーン「DJ KOOのデレステ最KOO!」を開催! アイドルたちがTRFの楽曲をカバー”. GAME Watch (2020年8月21日). 2020年8月21日閲覧。
  8. ^ D J K O O [@DJKOO_official] (2020年8月21日). "デレステ最KOO!コラボ開催中!! a-nationのリハ中でまだ出来てないんだけど!! Mix楽しめてますか!? #デレステ #アイマス #DJKOO". X(旧Twitter)より2022年4月27日閲覧
  9. ^ “「仕事選べよ」と罵声浴びたDJ KOO、52歳でバラエティ番組デビューした理由 大学客員教授として初講義”. まいどなュース. (2022年1月21日). https://maidonanews.jp/article/14526625 2022年11月15日閲覧。 
  10. ^ 「いきいき健康長寿応援大使」に TRF の SAM・DJ KOO が就任!”. 京丹後市. 2023年1月20日閲覧。
  11. ^ a b c DJ KOO、どん底時代に小室哲哉と運命の出会い。「正直、最初は偏見があった」”. テレ朝POST (2019年5月14日). 2023年1月25日閲覧。
  12. ^ DJ KOOがTRF加入前に芸人だった過去が明かされる”. livedoorNEWS (2014年9月16日). 2015年1月26日閲覧。
  13. ^ 角川書店刊『月刊カドカワ』1995年5月号「trf『快楽のGROOVE』」p.235より。
  14. ^ 田中久勝 (2018年8月26日). “『DJ KOO、恩師・小室哲哉を語る「命を削っているかような集中力と発想力、仕事の仕方だった」』”. Yahoo!ニュース. https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/ff60115932514aff4948ba59700eb4e8fd4aa0ce 2018年8月26日閲覧。 
  15. ^ a b c “DJ KOOインタビュー#2 伝説の“小室スタジオ”では「TRFがレコーディングする側で、篠原涼子ちゃんや安室奈美恵ちゃんが…」”. ザテレビジョン. (2020年3月8日). https://thetv.jp/news/detail/225905/1414256/ 2020年5月11日閲覧。 
  16. ^ ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』1995年12月号「brand new man of trf 新たな挑戦を確かな実力に変えて」pp.33-35、「Xmas Music 読本'95 安室奈美恵 SPECIAL INTERVIEW」p.86より。
  17. ^ 読売新聞」1995年4月20日号夕刊「ポップスのtrf 止まらぬ快進撃」p.7より。
  18. ^ ソニー・マガジンズ刊 『WHAT's IN?』1996年4月号「trf “キミ”に想いを込めて」p.73より。
  19. ^ TRF DJ KOO×守尾崇が語る、90年代J-POPとエイベックスサウンドが現代に伝えるもの”. リアルサウンド. p. 2 (2019年2月14日). 2023年1月25日閲覧。
  20. ^ 2014年6月8日放送『行列のできる法律相談所』”. TVでた蔵 (2014年6月8日). 2015年1月26日閲覧。
  21. ^ 2014年6月8日放送『シルシルミシルさんデー』”. TVでた蔵 (2014年9月16日). 2015年1月26日閲覧。
  22. ^ TRFのDJ KOO仰天エピソード連発でバラエティに引っ張りだこ”. MusicVoice (2014年10月15日). 2015年1月26日閲覧。
  23. ^ DJ KOO、バラエティー進出で「家族の会話増えた」芸能イベント不慣れでマギーに感謝しきり”. TV fan Web (2015年1月20日). 2015年1月26日閲覧。
  24. ^ DJ KOO、新聞のコラムで「アイマス最高!」 その作品愛に感動するファン続出!”. ふたまんプラス. 双葉社 (2019年12月4日). 2019年12月4日閲覧。
  25. ^ D J K O O [@djkoo_official] (2019年12月4日). "東京新聞コラム「風向計」で #アイドルマスター のことを書かせてもらいました!! 自分にとっても衝撃のライブであったと共にJカルチャーの威力魅力を沢山の人に伝えたい!!そんな思いと感謝の気持ちです!! #アイマス最高 !! #東京新聞 #風向計 #アイマス #デレステ #DJKOO". X(旧Twitter)より2022年4月27日閲覧
  26. ^ 芹澤優 with DJ KOO & MOTSU シングル制作秘話と、i☆Risへの思いを語る 「みんなの声が聞きたいと思って何が悪い!」”. SPICE(株式会社イープラス). 2023年1月18日閲覧。
  27. ^ えなこ、DJ KOOのアシスタント役で登場! ネコ耳姿は必見『何かおかしい』”. TVerプラス (2023年5月8日). 2023年5月10日閲覧。
  28. ^ 『パリピ孔明』第7話ゲストに竹財輝之助&内藤秀一郎&七海ひろき DJ KOOは音楽P役&QUEENDOMは本人役で登場”. ORICON NEWS. oricon ME (2023年11月2日). 2023年11月2日閲覧。
  29. ^ ドラマ「中山筋太郎」に7 MEN 侍・菅田琳寧、武田真治、山下真司らが初参加”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年3月14日). 2024年3月14日閲覧。
  30. ^ 〈速報〉DJ KOOは子煩悩「長女は医者か弁護士に」”. 朝日新聞 (2015年4月27日). 2015年4月30日閲覧。
  31. ^ 焼酎甲類、飲んでいこーぜ!! BY DJ KOO類”. 焼酎SQUARE. 日本蒸留酒酒造組合. 2020年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月24日閲覧。
  32. ^ 2023年度ACジャパン支援広告キャンペーンが始まりました。「EZ DO 検脈!」日本心臓財団”. 日本心臓財団. 公益財団法人 日本心臓財団 (2023年7月1日). 2023年7月8日閲覧。






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