ALFLEX ALFLEXの概要

ALFLEX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/14 06:30 UTC 版)

ALFLEX2号機

概要

実験機は搭載機器の質量や動的相似性などが考慮され、1992年当時に検討されていたHOPEの外形を37%に縮小された形状をしている[1]

自動着陸予備実験機[2]

実験はオーストラリアウーメラ飛行場で行われた。実験機はまずヘリコプターにより高度1500mから時速約170kmの速度で分離される[3]滑走路まで飛行するため約50°角度で加速しながら降下し、その後約30°の一定の傾斜で滑走路に向って飛行、自動着陸する[3]。着陸時の減速・停止は車輪についたブレーキによって行われるが、胴体の後方部から開くパラシュートを補助的に使用するケースの実験も行われた[3]

自動着陸実験は1996年7月8月に合計13回行われ、すべて成功した。この実験により自動着陸システム技術、自動着陸に関する誘導制御則等の確立および評価に関するデータを収得することが出来た[4]

なお、ALFLEXは日本で初の自動着陸実験だった[4]。ALFLEX実機は現在調布航空宇宙センターの展示室で展示されている。

実験機主要諸元

  • 全長: 6.10m(ピトー管含まず)[5]
  • 全幅: 3.78m
  • 全高: 1.35m(脚含まず)
  • 全備重量: 760kg

外部リンク


  1. ^ 実験概要と目的”. 2010年8月30日閲覧。
  2. ^ 自動着陸実験機の飛行試験方法”. j-platpat. 2022年3月10日閲覧。
  3. ^ a b c 宇宙旅行 FAQ 「ALFLEX」”. JAXA. 2010年8月30日閲覧。
  4. ^ a b 『宇宙開発事業団史』宇宙開発事業団、2003年。 
  5. ^ 以下含め全て「小型自動着陸実験 「ALFLEX」”. JAXA. 2010年8月30日閲覧。」より引用


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