魚津埋没林博物館 活動

魚津埋没林博物館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/09 09:00 UTC 版)

活動

蜃気楼の観測

魚津埋没林博物館がある海岸では、富山湾の富山市(岩瀬)方向や黒部市(生地)方向に蜃気楼が現れるが、1992年(平成4年)より博物館の学芸員が毎年の出現回数を、1996年(平成8年)4月より回数に加えて、3台のカメラと屋外の肉眼での観測を行ない、A〜Eの5段階評価で発表している[15][16]

主な施設

1階

  • エントランスホール〔無料エリア〕
    • 正面出入口、受付、カフェ「KININAL(キニナル)」
  • 連絡通路〔無料エリア〕
魚津の自然の歴史を紹介。
  • テーマ館1階〔無料エリア〕
    • 埋没林コーナー、蜃気楼コーナー、ジオパークコーナー、魚津の水循環コーナー、木(き)っずルーム
  • 水中展示館〔有料エリア〕
1952年(昭和27年)に発掘された樹根3点を、発掘された現場に深さ2.5m、約240tのプールを作り水中展示している。最大の樹根は、幹が約2m、根の大きさが約10mで、約2000年前に埋もれた樹齢500年以上の樹根といわれており、プールの上部と地下に設けられた窓から見ることができる。プールの水は地下水をくみ上げている(自然の地下水も湧いている)。毎年年末にはプールの水を抜き、1日かけて樹根等の清掃をおこない、その様子を「水のない埋没林」として公開している[17][18]
  • 乾燥展示館〔有料エリア〕
1930年(昭和5年)、魚津港建設中に発掘された樹根2点、樹幹1点を乾燥展示しており、2000年前の樹木に直接触れることができる。
  • ドーム館〔有料エリア〕
1989年(平成元年)に発掘された樹根3点、樹幹1点を乾燥展示している。こちらも当時の発掘現場をそのまま利用再現し、屋根を架けたものである。こちらは半地下になっており、現在の海面ラインが壁に示されていて、2000年前の地表は現在の海面よりも低いことを体感できる。またこの場所は特別天然記念物の指定区域になっている。その他、地層展示や分析資料、植物の種子果実花粉の展示コーナーもある。

テーマ館2階

  • ハイビジョンホール〔有料エリア〕
富山湾でも魚津で多く見られる蜃気楼と、魚津市の天然記念物に指定されている「洞杉及び岩上植物群落」を、300インチのハイビジョンで上映する。一回20分、30分毎に上映。午前9時半から午後4時半まで。

テーマ館3階

  • 企画展示室・展望室〔有料エリア〕

テーマ館屋上

屋外

  • 蜃気楼の丘展望台〔無料エリア〕
  • マリンゲート(海側出入口、冬期間閉門)〔無料エリア〕
こちらからは隣接する海の駅蜃気楼への近道となる。

利用案内


  1. ^ a b c d 『魚津埋没林博物館広報誌 うもれ木 創刊号』3P(魚津埋没林博物館)1994年(平成6年)3月1日発行
  2. ^ 富山大百科事典 上巻(北日本新聞社発行)177ページ
  3. ^ 『魚津市史 続巻 現代編』(2012年3月31日、魚津市教育委員会発行)492 - 493ページより。
  4. ^ 『北日本新聞』1990年9月1日付朝刊22面『装い一新へ長期閉館 魚津・埋没林博物館』より。
  5. ^ 『広報うおづ』平成4年1月号(No.554)、13頁『1991年の主なできごと【1月~7月】』より。
  6. ^ 『目で見る 魚津・黒部・下新川の100年』(1993年7月24日、郷土出版社発行)164頁。
  7. ^ 北日本新聞 1992年4月29日付朝刊1面『愛称はねっこランド 魚津埋没林博物館完成』より。
  8. ^ 『広域営農団地農道整備事業新川地区 新川広域農道事業誌』(1996年3月、富山市発行)132ページより。
  9. ^ 北日本新聞 1991年3月29日付朝刊20面『工事中の安全祈願 魚津・埋没林博物館起工式 清河市長かま入れ』より。
  10. ^ 『北日本新聞』1997年11月7日付朝刊30面『人工蜃気楼 改修工事で9日に最終上映 魚津埋没林博物館』
  11. ^ 『北日本新聞』1998年3月21日付朝刊32面『しんきろう 迫力の映像で ハイビジョンホール完成 魚津埋没林博物館』より。
  12. ^ 『うおづ便利帳』(2012年4月、魚津市役所発行)16 - 17ページ『市制60周年の歩み』より。
  13. ^ 『来て にぎわい 憩いの場 魚津埋没林博物館 14日 リニューアル』北日本新聞 2018年4月10日25面
  14. ^ 『拠点観光 魅力アップ 埋没林博物館リニューアル「気軽に訪れて」』北日本新聞 2018年4月15日22面
  15. ^ 『出た 12年ぶり Aランク 魚津で蜃気楼』北日本新聞 2018年7月1日1面
  16. ^ 『「最高」の神秘ショー 12年ぶりAランク蜃気楼 観光客ら歓声 「A」は肉眼ではっきり』北日本新聞 2018年7月1日32面
  17. ^ 『埋没林すっきり 恒例の年末掃除』北日本新聞 2018年12月27日23面
  18. ^ 『「水のない埋没林」出現 一年の汚れ きれいに』北日本新聞 2020年12月29日14面


「魚津埋没林博物館」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「魚津埋没林博物館」の関連用語

魚津埋没林博物館のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



魚津埋没林博物館のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの魚津埋没林博物館 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS