霊松院 (鍋島重茂正室)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/24 00:47 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動経歴
元文4年(1739年)に江戸愛宕下にある仙台藩中屋敷の利根姫御守殿で出生した。
延享2年閏12月(1746年2月)母の利根姫を6歳で喪う。また宝暦6年5月(1756年6月)、18歳の時に父の宗村も死去した。
寛延3年(1750年)7月、鍋島重茂と婚約。宝暦8年(1758年)9月、結婚した。宝暦11年(1761年)10月5日に源丸を出産するが、即日死去した。享年23。遺骨は火葬の後に佐賀藩江戸藩邸近くの賢崇寺と佐賀、紀伊国高野山に分骨される。
只野真葛の『むかしばなし』には、母を早くに亡くした源姫を愛育する祖父・吉村の姿が描かれている。「御守殿様御腹にただ御一人の御姫様いらせられしが、獅山様御孫なり。はやく御守殿様はかくれ給いし故、御じじ様御秘蔵遊ばされ、時分かぬ御楽しみなりしとなり」とあり、源姫に田植えを見せようと大百姓の家に出向き、目の前で田植えを行わせたという。
参考文献
- 『仙台市史 通史4 近世2』(平成15年(2003年)・仙台市史編さん委員会)
- 『仙台市史 通史5 近世3』(平成16年(2004年)・仙台市史編さん委員会)
- 「新訂寛政重修諸家譜・第十二」(昭和40年(1965年)、続群書類従完成会)
- 『仙台叢書 第一巻』(仙台叢書刊行会、大正11年(1922年)発行)
- 『大江戸の姫さま ― ペットからお輿入れまで』(関口すみ子、角川選書、2005年)
- 1 霊松院 (鍋島重茂正室)とは
- 2 霊松院 (鍋島重茂正室)の概要
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