覇邪の封印
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/14 07:51 UTC 版)
登場人物
- 主人公
- 名前はプレイヤーが決める(FC版では「アーガス」で固定)。見た目はプレートアーマーに身を包み、大剣を構えた男性戦士だが、初期装備は鎖帷子と短剣。
- ガイ
- 町の市場の商人。髭をたたえた男性。主人公と同じくバランスの取れたキャラ。妖精にとっては「好みのタイプ」らしい。
- メディア
- 酒場の踊り子の女性。非力だが、生命力が高い。レベルも上がりやすい。
- トレモス
- とある場所に閉じ込められている、大柄な男性戦士。優しい性格で、矛を愛用している。攻撃力が高いが、生命力は低く、レベルも上がりにくい。
- 妖精
- 背中に羽の生えた、小さな女性の妖精。主人公の相棒的存在。言葉遣いは結構乱暴で毒舌。
- コサーマ
- エラトスに住む、語り部の老婆。様々な情報提供で主人公パーティに協力する。
移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
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1 | 覇邪の封印 | 1986年10月 |
PC-9801 FM-7 X1 |
工画堂スタジオ | KGDソフト | 3.5インチフロッピーディスク 5インチフロッピーディスク |
- | |
2 | 覇邪の封印 | 1987年3月 |
MSX MSX2 |
工画堂スタジオ | KGDソフト | MSX:ロムカセット MSX2:3.5インチフロッピーディスク |
- | |
3 | 覇邪の封印 Miracle Warriors: Seal of the Dark Lord Miracle Warriors: Seal of the Dark Lord |
1987年10月18日 1988年1月31日 1988年 |
セガ・マークIII セガ・マスターシステム セガ・マスターシステム |
セガ | セガ | 2メガビットロムカセット[4] | G-1331 7500 MK-7500-03 |
セガ・マークIIIのFMサウンドユニットに対応。 日本版セガ・マスターシステムと同時発売。 |
4 | 覇邪の封印 | 1987年10月23日 |
ファミリーコンピュータ | アスキー | アスキー | 1メガビット+64キロRAMロムカセット[5] | HSP-08 | |
5 | 覇邪の封印 | 2002年1月24日[6] |
Windows | 工画堂スタジオ | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | X1版の移植 |
6 | 覇邪の封印 | 2006年6月20日 |
Windows | 工画堂スタジオ | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | FM-7版の移植 |
7 | 覇邪の封印 | 2009年2月10日[7] |
Windows | 工画堂スタジオ | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | PC-8801版の移植 |
8 | 覇邪の封印 | 2010年1月12日 |
Windows | 工画堂スタジオ | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | MSX版の移植 |
9 | 覇邪の封印 | 2016年8月30日[8] |
Windows | 工画堂スタジオ | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | X1版の移植 |
10 | 覇邪の封印 | 2016年11月8日[9] |
Windows | 工画堂スタジオ | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | セガ・マークIII版の移植 一時配信停止していたが、2021年10月4日に再開。 |
11 | 覇邪の封印 | 2019年5月28日[10] |
Windows | 工画堂スタジオ | D4エンタープライズ | ダウンロード (プロジェクトEGG) |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
- セガ・マークIII版
- 日本国内におけるセガ・マスターシステムのローンチタイトルのひとつで、セガが開発・販売を行った。タイトル画面には工画堂を表す"KGD"とアスキーを表す"ASCII"がクレジットされている。また、同社が発売したRPGとしては同年3月の「ザ・ブラックオニキス」に続いて初となる作品だった。再プログラムがされており、戦闘画面が対面視点になっている、任意戦闘から強制エンカウントになるなどやや仕様が変更されている。ファミコン版とは異なり、バッテリーバックアップによるセーブが5箇所まで可能だった。
- ファミリーコンピュータ版
- 工画堂ではなくアスキーから発売された。パソコン版と違い、プレイヤーの視界が最初から3マス*3マスある。そのため、「遠眼鏡」「千里の玉」は「マップ上にある隠されたものを見つけられる」という役割に変更されている。また、特定の場所から行ける海の迷宮が2箇所あり、そこで武器やまじない師の強化を行うことができる。パソコン版では海の中にはモンスターは出現しないが、ファミコン版は強力なモンスターが出現する。バッテリーバックアップはなく、当時アスキーが販売していた外部記憶装置のターボファイルに対応している。ターボファイルがない場合には100文字以上ものパスワードを書き留める必要があった[11][注 2]。
評価
評価 | ||||||||||||||
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- ファミリーコンピュータ版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、6・7・7・5の合計25点(満40点)となっている[15][13]。レビュアーの意見としては、パスワードの長さに関して「信じられないほどのケタ数! ギネスブックものだね」と指摘しているが、「『ドラクエ』タイプじゃないのがいいね。(中略)ストーリーはグー」など、ゲームシステムやストーリーに関して肯定的に評価されている[15]。
- ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、19.89点(満30点)となっている[5]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では「広大な幻想の世界のRPG」、「新しいシステムなどもいろいろありなかなかおもしろい」とゲームシステムに関して肯定的なコメントで紹介されている[5]。
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合 得点 3.51 3.18 3.17 3.51 3.07 3.35 19.89
注釈
- ^ プロジェクトEGGではスキャンしたものをPDF形式で収録して対応。
- ^ なお、『ドラゴンクエスト』では20文字、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』では50文字程度のパスワードであった。
出典
- ^ Gueed (2015年12月10日). “東京レトロゲームショウ2015:第31回 「覇邪の封印」の生誕30周年が近いことに気付いたので,勝手に祝う” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2019年5月18日閲覧。
- ^ a b “天皇陛下ご著書の装釘から『デュエマ』のイラスト、『覇邪の封印』まで! 多彩な事業を手がける1916年創業の100年企業「工画堂スタジオ」が経営危機に直面してもゲームを作り続ける理由とは!?”. 電ファミニコゲーマー – ゲームの面白い記事読んでみない? (2021年12月6日). 2022年2月5日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 山下 (1987)
- ^ 「7月号特別付録 MEGADRIVE ALL CATALOG」『メガドライブFAN』第3巻第7号、徳間書店、1991年7月15日、62頁。
- ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコン ロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、173頁。
- ^ “「覇邪の封印」「スキーム」も 懐ゲー配布のEGGがタイトル追加” (日本語). ITmedia Moblie. アイティメディア (2002年1月24日). 2019年5月18日閲覧。
- ^ “EGG,「覇邪の封印」(PC-8801版)を本日より配信” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2009年2月10日). 2019年5月18日閲覧。
- ^ 宮本章弘 (2016年8月30日). “プロジェクトEGG、2つの新規コンテンツ同時配信決定” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年5月18日閲覧。
- ^ “「プロジェクトEGG」で,「覇邪の封印(MarkIII版)」の配信がスタート” (日本語). 4Gamer.net. Aetas (2016年11月8日). 2019年5月18日閲覧。
- ^ “『覇邪の封印(コンシューマー版)』プロジェクトEGGにて配信開始”. D4エンタープライズ (2019年5月28日). 2019年5月29日閲覧。
- ^ 長尾剛、1995、『これが噂のC級ゲームソフトだ』、河出書房新社 pp. p.182
- ^ a b “Miracle Warriors: Seal of the Dark Lord for SEGA Master System (1987)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年5月18日閲覧。
- ^ a b “覇邪の封印 まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2019年5月18日閲覧。
- ^ S-The Sega Mag 7 (June 1990).
- ^ a b 『ファミコン通信』第21号、アスキー、1987年10月16日。
- 1 覇邪の封印とは
- 2 覇邪の封印の概要
- 3 登場人物
- 4 脚注
固有名詞の分類
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