西鉄線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/24 14:14 UTC 版)
概要
当路線は、2003年に開通した比較的新しい路線である。開通当初は、九龍半島西側の「南昌(Nam Cheong)」と、新界西部の「屯門(Tuen Mun)」とを結んでいた。かつて、新界地域と香港中心部を結ぶ路線はバス便しかなく、ベッドタウンであるにもかかわらず交通の便は良いとは言えなかったが、この路線の開通により利便は飛躍的に向上した。新界北西部では既にLRT(軽便鉄道)が開通しており、当路線とLRTがリンクする事によりこの地域の移動が非常に容易となった。
また2009年8月16日に延伸し、南昌駅から柯士甸駅、尖東駅を通って紅磡駅と接続、東鉄線の終点は尖東駅から紅磡駅に戻された。これにより新界北西部が尖沙咀、紅磡両地区と乗り換えなしで直結されることになるとともに、東鉄線経由での新界北東部および中国本土へのアクセスが可能になった。
2021年6月27日に屯馬線開業で大囲まで路線が延伸され馬鞍山線と接続された。
歴史
- 1998年10月26日:九広西鉄着工。
- 2003年12月20日:九広西鉄南昌 - 屯門間開業。SP1900形電車7両編成22本が投入されている。全ての駅にホームドアがある。
- 2004年10月24日:九広東鉄紅磡 - 尖東間開業。
- 2007年12月2日:当路線の運営権が九広鉄路公司から香港鉄路有限公司へ委譲され、これに伴い路線名が西鉄線へ変更される。
- 2009年8月16日:延伸区間 (尖東 - 南昌、計画名九龍南線)が開業。また東鉄線紅磡 - 尖東間が当路線へ編入される、7両編成6本が追加投入されている。
- 2016年1月2日:ラッシュ時に激い混雑緩和を図り、および沙田至中環線の建設伴い、8両編成のSP1900形電車運行開始。
- 2018年5月27日:全列車8両編成化完了。
路線データ
- 路線距離(営業キロ):35.7 km
- 駅数:12駅
- 複線区間:全線(ただし紅磡 - 尖東間は単線並列)
- 軌間:1,435 mm(標準軌)
- 電化区間:全線(交流 25,000 V・50 Hz)
- 車両基地:八郷車両基地
- 閉塞方式:Seltrac IS車内信号閉塞式(LZB+TASC)
- 地上区間:錦上路駅東南 - 屯門駅間、美孚駅 - 南昌駅間、紅磡駅
- 走行方向:左側通行
固有名詞の分類
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