舳倉島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 22:41 UTC 版)
歴史
島には縄文時代晩期から人々が活動していた形跡があり、日本海の海上交通の要衝となっていた[13]。島の南端に近い字高見には延喜式内社奥津比咩(おくつひめ)神社が鎮座し、近くからは5世紀と8世紀・9世紀の重層遺跡「シラスナ遺跡」が発見されている。ただ、伊能忠敬の地図には記されていない。
日露戦争中、本船を沈められたロシア兵2、3人が手漕ぎボートで漂着して島民とともに生活していたという伝承がある[20]。
2024年(令和6年)1月1日の令和6年能登半島地震発生時には、住民のほとんどが島外に移動しており、3人だけが残っていた。3人は孤立状態で約2週間を過ごし、同年1月14日に自衛隊のヘリコプターで島外へ避難することができた[21]。舳倉島漁港では施設の損傷や船舶の流出が発生している[22][23]ほか、市街地と島を結ぶ定期船は海底の隆起などで欠航が続いた[24]。
主な施設
交通
1960年(昭和35年)に能登商船株式会社が輪島市の本土との貨客船を就航させ、1972年(昭和47年)に通年運航となった[13]。
1980年(昭和50年)にへぐら航路株式会社に経営が移管された[13]。本土の輪島港との間に定期船船「希海」(総トン数98トン、旅客定員93人)が毎日1往復運航しており、片道所要時間は約85分である[13]。輪島港を午前中に出港し、午後に舳倉島を出港して輪島港に戻るダイヤであり、本土側からのみ日帰り可能。
ギャラリー
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舳倉島港
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舳倉島港と舳倉島の街並み
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舳倉島港と舳倉島の街並み
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舳倉島灯台
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鳳至小学校・上野台中学校の舳倉島分校
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舳倉診療所
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舳倉島灯台とへぐら愛らんどタワー
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へぐら愛らんどタワー内部
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舳倉島北岸の平原
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無他神社遥拝所
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奥津比咩神社
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舳倉島港の弁天様
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へぐら航路(株)所有「希海(のぞみ)」
- ^ a b c 土地分類基本調査 輪島 国土交通省、2024年1月6日閲覧。
- ^ 09_hsggbl_2013_03g_c04.pdf「帝国書院|高校の先生のページ 高等学校 地理・地図資料」より(2017年6月18日閲覧)
- ^ “舳倉、七ツ島も陸続き 2万年前の能登半島”. 北国新聞. (2008年8月25日). オリジナルの2015年1月9日時点におけるアーカイブ。 2016年8月1日閲覧。
- ^ “舳倉島沖の2島国有化 EEZの基点”. 北国新聞. (2012年9月16日). オリジナルの2012年9月20日時点におけるアーカイブ。 2016年8月1日閲覧。
- ^ 昭和6年逓信省告示第732号(『官報』第1277号、昭和6年4月6日、p.148.)
- ^ 気象庁報道発表資料「島しょ部等における雨量観測所の新設について」(平成26年7月16日)
- ^ いしかわ自然図鑑 No.5 渡り鳥ウォッチング in 舳倉島 石川県立自然史資料館、2024年1月6日閲覧。
- ^ 山本輝正, 峰下耕, 神谷郊美, 2017年03月, 『舳倉島での秋期のコウモリ類調査』, 石川県立自然史資料館研究報告, 第7号, 石川県立自然史資料館
- ^ Yutaka Muraoka, Enjoy Wild Birds 地域別 更新履歴 石川県舳倉島
- ^ 鯨類・観察メモ(海驢類含む)
- ^ 南部久男, 藤田将人, 2011年,『展示解説 - 特別展「クジラ」』, とやまと自然, 第34巻夏の号, No.134, 富山市科学博物館
- ^ 輪島市史 資料編第五巻自然環境資料 252-263頁 1973年3月31日
- ^ a b c d e f g h i j k 石川県特定有人国境離島地域の地域社会の維持に関する計画 石川県、2024年1月7日閲覧。
- ^ a b アワビ、サザエ続々と「通い海女」素潜り漁始まる 北國新聞、2024年1月7日閲覧。
- ^ 「舳倉島の海産(彙報 農工商)」(『官報』第1257号、明治20年9月5日、pp.37-38.)
- ^ 石川県離島振興計画(平成25年度~34年度) - 石川県(国土交通省ホームページより)2017年6月18日閲覧。
- ^ 『昭和あのとき アルバム編』北國新聞社・富山新聞社 2014年p.74)
- ^ 輪島市に夏到来を告げる海女さんの素潜り漁が解禁されました 輪島たいむす、2024年1月7日閲覧。
- ^ “舳倉島に託児所オープン 島出身者が保育支え”. 北国新聞. (2009年7月2日). オリジナルの2013年6月10日時点におけるアーカイブ。 2016年8月1日閲覧。
- ^ “日露戦争時、舳倉島にロシア兵漂着 石仏に伝承残る”. 北国新聞. (2008年10月13日). オリジナルの2009年10月7日時点におけるアーカイブ。 2016年8月1日閲覧。
- ^ “島には3人だけ…孤立状態で2週間 「生きているだけよかった」”. 毎日新聞 (2024年1月17日). 2024年1月21日閲覧。
- ^ 令和6年能登半島地震による被害等の状況について(危機管理監室) 石川県、2024年1月7日閲覧。
- ^ ボートや漁船多数流される 漁船に取り残された1人救助 NHK、2024年1月7日閲覧。
- ^ “離島で2週間孤立の3人を自衛隊ヘリが救助、電気・水道・電話使えず「やっとヘリが来てくれた」”. 読売新聞 (2024年1月15日). 2024年1月21日閲覧。
舳倉島と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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