背番号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/20 02:19 UTC 版)
アメリカンフットボール
アメリカンフットボールでは1915年からユニフォームに番号着用が義務付けられた。ポジションごとに選手の番号が規定されており、審判が各選手の不正な動きを判断する作業を助けている。番号はユニフォームの前と後ろに大きく、両肩やヘルメットにも書かれている。そのため、アメリカンフットボールでは、背番号ではなく番号と表現する。
NFL
NFLでは1952年に番号の割り当てがルールに規定され[2]、1973年[3][4]、2004年[5]に改正された[6]。
更に、2021年に大幅に改定[7]され、背番号のルールが大きく緩和された。
範囲 | QB | RB | WR | TE | OL | DL | LB | DB | K / P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1–9 | Yes | Yes | Yes | Yes | No | No | Yes | Yes | Yes |
10–19 | Yes | Yes | Yes | Yes | No | No | Yes | Yes | Yes |
20–29 | No | Yes | Yes | Yes | No | No | Yes | Yes | No |
30–39 | No | Yes | Yes | Yes | No | No | Yes | Yes | No |
40–49 | No | Yes | Yes | Yes | No | No | Yes | Yes | No |
50–59 | No | No | No | No | Yes | Yes | Yes | No | No |
60–69 | No | No | No | No | Yes | Yes | No | No | No |
70–79 | No | No | No | No | Yes | Yes | No | No | No |
80–89 | No | Yes | Yes | Yes | No | No | No | No | No |
90–99 | No | No | No | No | No | Yes | Yes | No | No |
番号は選手の登録上のポジションを基準に決められる。登録しているポジションとは異なるポジションでプレーすることは可能であり、1番をつけたQBがワイドレシーバーの位置につくことも可能である。 ただし、攻撃では「有資格の番号(1~49、80~89)」「無資格の番号(50~79、90~99)」の2種類の大別されており、この区分を越えるようなポジション変更は、プレー毎にプレー前にあらかじめ審判に報告しなければならない。
なお、プレシーズン中はチームはレギュラーシーズン中より多くの選手を抱えることがあるため、必ずしも上記ルールに従って番号を割り当てる必要はない。この場合、53名のロースターが確定した後に、上記ルールに従って再割り当てを行う必要がある。
ワイドレシーバーの番号
ワイドレシーバー(WR)の番号は1973年に80 - 89と規定されたが[4]、1996年、80番台に空きがなくなったニューヨーク・ジェッツに入団したキーション・ジョンソンは、19番の使用を求め、彼の主張は認められた。その後、2004年、空きがあってもワイドレシーバーが10 - 19番を使用することを正式に認めた。
番号の割り当てをめぐるトラブル
- 2006年、ニューオーリンズ・セインツのランニングバック(RB)のレジー・ブッシュはUSC時代に使用していた5番の使用を認めるか、番号規定を変更するよう求めたが、NFL側は「1人の選手にだけ例外を認めることはできない」としてこれを却下し、チームは25番を与えた[8]。
- シアトル・シーホークスに在籍したラインバッカー、ブライアン・ボズワースはオクラホマ大学時代に44番を使用しており、プロ入り後の1987年のプレシーズンでも44番で通した。彼はシーズンでも44番の使用を求めてNFLに対して訴訟を起こしたが敗訴し、結局55番に変更した。
なお、いずれの場合についても、2021年の大幅改定により、現在ではNFLでの着用が認められている。
0番と00番
1973年の規定以降、NFLでは0番と00番は使用することはできなかった。しかし、これ以前に着用していた例はあり、クォーターバックのジョニー・クレメント、ランニングバックのジョニー・オルシェフスキ、セイフティのオバート・ローガンが0番を着用していた。 作家のジョージ・プリンプトンは、かつて参加していたデトロイト・ライオンズのプレシーズントレーニングで、クォーターバックとして0番を着用した。 また、00番はジム・オットーは、オークランド・レイダースで着用しており、 ヒューストン・オイラーズのワイドレシーバーのケン・バローも、1970年代に00番を着用していた。 近年では、ラインバッカーのブライアン・コックスがニューイングランド・ペイトリオッツでの2001年のプレシーズンに0番を着用したが、レギュラーシーズンでは、51番に切り替えた。なお、先頭に「0」が付いた01から09までの番号は、未だ使用されておらず、規定の上では許可される(ただ、1から9までの番号と同じと見なされる)。
しかし、0番については、2023年シーズンより着用することが認められた。
NCAA
カレッジフットボールでは、より緩やかな番号割り当て制度が採用されている。ルールでは「無資格」ポジション(オフェンシブライン)の番号は50から79と規定されている。他にも攻撃側にはポジションごとの番号は規定されているが「強く推奨」であり義務ではない。また、守備側には規定がない。さらに、NFLよりも先に0番を着用することも解禁された。
- ^ 陸上用ゼッケン・ナンバーカード - シナノ体器 (長野県上伊那郡中川村の制作会社 (有限会社))
- ^ Packers.com » History » Record Book » Results And Rosters » All Time Jersey Numbers
- ^ Football 101 - Uniform Numbering System
- ^ a b “背番号システム始まる”. NFL JAPAN (2011年4月6日). 2011年4月10日閲覧。
- ^ NFL Rules Changes for the 2004 NFL Season
- ^ “2018 Official Playing Rules of the National Football League”. operations.nfl.com. 2019年3月24日閲覧。
- ^ 2021 RULES CHANGES
- ^ ESPN - NFL won't change numbering system for Bush - NFL
- ^ “競技運営に関する事項”. 日本ハンドボール協会. 2019年11月12日閲覧。
- ^ “最近のバレーボールを観て不思議に思ったアレコレ(後編)”. Excite Bit (2013年9月18日). 2014年10月18日閲覧。
- ^ FIVB「RULES OF THE GAME | VOLLEYBALL 2011-2012 New Edition」 p.10 - 「4.3 EQUIPMENT」4.3.3
- ^ FIVB「RULES OF THE GAME | VOLLEYBALL 2015-2016 New Edition」 p.20 - 「4.3 EQUIPMENT」4.3.3
- ^ 小西マーク - バレーボール 競技用マークの規定
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