背番号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/20 02:19 UTC 版)
ソフトボール
ソフトボールでは、背番号(ユニフォームナンバー;UN)は1 - 99番までを使用しなければならない。ただし、監督は30番、コーチは31番と32番、主将は10番と定められている。
また、中学・高校での公式戦の場合、コーチ番号のうち、31番は教員、32番は外部指導者がつけるように定められているケースもある。
サッカー
ラグビー
ラグビーユニオンでは、一般的には、正選手には1 - 15番までが与えられ、その背番号がポジションを示す場合が多い。
現在ではフォワードからフルバックへと、1 - 15の順にナンバリングされているが、背番号がつけられるようになった当初は、1がフルバック、2 - 5がスリークォーターバック、6と7がハーフバック、8 - 15がフォワードというように、今とは逆に番号がつけられていた。
背番号 | ポジション | 略号 |
---|---|---|
1 | 左プロップ | PR |
2 | フッカー | HO |
3 | 右プロップ | PR |
4 | ロック | LO |
5 | ||
6 | フランカー | FL |
7 | ||
8 | NO.8 | NO.8 |
9 | スクラムハーフ | SH |
10 | スタンドオフ | SO |
11 | ウイング | WTB |
12 | センター | CTB |
13 | ||
14 | ウイング | WTB |
15 | フルバック | FB |
16 - 23 | 控え選手 | - |
一方、ラグビーリーグでは、今でもフルバックの方から番号がつけられている。フルバックが1、バックスが2 - 7、そしてフォワードが8 - 13までである。ただし、ラグビーリーグでは、近年では選手背番号固定制を採用するチームが増え、ポジションと背番号は必ずしも一致しなくなっている。
背番号 | ポジション | 略号 |
---|---|---|
1 | フルバック | FB |
2 | 右ウイング | W |
3 | センター | C |
4 | ||
5 | 左ウイング | W |
6 | スタンドオフ | SO |
7 | スクラムハーフ | SH |
8 | 左プロップ | PR |
9 | フッカー | HO |
10 | 右プロップ | PR |
11 | 第2列FW | FL |
12 | ||
13 | ロック | LO |
14 - 17 | 控え選手 | - |
バスケットボール
バスケットボールでは、各競技団体によって規定が異なる。
FIBAの国際ルールでは、1961年から、審判の3秒ルールに対するシグナルとの混同をさけるため、使用できる背番号は4 - 15番までとされていたが、2015年より0,00および1から99の番号が使用できるようになった。1桁数字に0を付けた01から09は使用できないが、0番と00番は同時に使用できる。ただし、大会主催者の決定によって使用する番号を制限することができる。
NBAでは、0(00) - 99番まで使用可能である。ただし、56以上の番号を使用するにはリーグの許可が必要であり、また同じチーム内に00と0番を着ける選手がいてはならないという条件がある。また、チームを移らずに背番号を変更する際は、同じチームで最低4年間は同じ背番号を着け、期限までにリーグに申請を行う必要がある。そして、新しい背番号は最低3年間着けなくてはならない。
アメリカの大学バスケットボールのNCAAでは、六進数の背番号が使用される。使える数字は 0 から 5 までの六種類で、0 から 55 までの三十六種類に、00 を合わせて計三十七種類が使用可能な番号である。六進数なので、数列は4 → 5 → 10 → 11 … 15 → 20 → 21… 55 となる。
B.LEAGUEでは、2桁の番号であればどの番号でも使用可能である。また、1桁の番号は0を前に付けることも可能である。
バスケットボールでも偉大な選手の背番号を永久欠番とする慣習がある。NBAで最も数が多いのはリーグ最多の優勝を誇るボストン・セルティックスで、現在21の背番号が永久欠番となっている。セルティックスの「18」はジム・ロストカフが着用していたが、永久欠番を辞退し、後にデイブ・コーウェンスが着用し永久欠番となった。2003年には、マイアミ・ヒートでプレーしていないにもかかわらず、マイケル・ジョーダンの背番号「23」がヒートの永久欠番となった。球団によってはコーチ、オーナー、ファンの他、コーチに纏わる記録までも永久欠番に指定している場合がある。また、現役中に事故や病気で亡くなった選手の番号が永久欠番となる場合もある。日本でも2010年に日立サンロッカーズの菅裕一、ライジング福岡の川面剛が永久欠番に指定されたが、それらの永久欠番はともに「11」である。
背番号がある特定の選手と結びついて記憶されていることも多く、カリーム・アブドゥル=ジャバーの活躍以後は33番を着用する選手が増え、マイケル・ジョーダンの活躍以後は23番を着用する選手が増えた。特にジャバーの33番はバスケットボールのエースナンバー的扱いになり人気の背番号となった。その為、既に使用されていたり永久欠番になっていたりと使えない場合に前後の32番や34番を選ぶ例も多く(マジック・ジョンソンはレイカーズ入団時にジャバーが居たため32番を選択している)、そこから新しいエースナンバー的背番号が生まれている。また、尊敬する選手や親族と同じ番号を着用する選手もいる。
背番号 | 尊敬対象選手 | 着用選手 |
---|---|---|
1 | アンファニー・ハーダウェイ | トレーシー・マグレディ |
2 | ジェリー・ターカニアン | グレッグ・アンソニー、ラリー・ジョンソン、ステイシー・オーグモン |
10 | ウォルター・ザービアック | ウォーリー・ザービアック |
11 | アルビダス・サボニス | ジードルナス・イルガスカス |
21 | マリック・シーリー | ケビン・ガーネット |
23 | マイケル・ジョーダン | レブロン・ジェームズなど |
25 | ベン・ウィルソン | デリック・ローズ |
30 | デル・カリー | ステフィン・カリー、セス・カリー |
31 | レジー・ミラー | ショーン・マリオン |
32 | マジック・ジョンソン | ジェイソン・キッド、シャキール・オニールなど |
33 | パトリック・ユーイング | アロンゾ・モーニングなど |
91 | デニス・ロッドマン | ロン・アーテスト |
一般的には、ガードの選手は1番、3番など小さい数字を、パワーフォワードやセンターなど背の高い選手は大きい数字を選択すると言われている。
- ^ 陸上用ゼッケン・ナンバーカード - シナノ体器 (長野県上伊那郡中川村の制作会社 (有限会社))
- ^ Packers.com » History » Record Book » Results And Rosters » All Time Jersey Numbers
- ^ Football 101 - Uniform Numbering System
- ^ a b “背番号システム始まる”. NFL JAPAN (2011年4月6日). 2011年4月10日閲覧。
- ^ NFL Rules Changes for the 2004 NFL Season
- ^ “2018 Official Playing Rules of the National Football League”. operations.nfl.com. 2019年3月24日閲覧。
- ^ 2021 RULES CHANGES
- ^ ESPN - NFL won't change numbering system for Bush - NFL
- ^ “競技運営に関する事項”. 日本ハンドボール協会. 2019年11月12日閲覧。
- ^ “最近のバレーボールを観て不思議に思ったアレコレ(後編)”. Excite Bit (2013年9月18日). 2014年10月18日閲覧。
- ^ FIVB「RULES OF THE GAME | VOLLEYBALL 2011-2012 New Edition」 p.10 - 「4.3 EQUIPMENT」4.3.3
- ^ FIVB「RULES OF THE GAME | VOLLEYBALL 2015-2016 New Edition」 p.20 - 「4.3 EQUIPMENT」4.3.3
- ^ 小西マーク - バレーボール 競技用マークの規定
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