翠星のガルガンティア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/25 23:45 UTC 版)
登場人物
主要人物
- レド
- 声 - 石川界人
- 本作の主人公。16歳。人類銀河同盟軍の少尉。身長:173cm[17]。
- ヒディアーズとの戦いでの撤退時に転移事故に巻き込まれて地球に飛ばされ、海底に沈んだ乗機・チェインバーの中で冷凍睡眠していたが、約半年後、そのチェインバーを発見したベローズにチェインバーごと引き上げられた。そして、自分やチェインバーが起こす損害の賠償や自らの食い扶持を稼ぐために船団で働くことになる。
- 一見非効率的に見える船団の文化の違いに戸惑いながらも、その独特の発想を理解しようと努める寛容さと生真面目さによって人々と交流を深め、徐々に変わってゆく。当初は地球の人々との会話をチェインバーの通訳を通してしか行えず、考えることもチェインバー任せにしていたが、自身も言葉を覚えるよう努力して日常会話程度は通訳なしにできるようになり、自分の意志や感情に基づいて動くようになった。
- 暇な時はレーザーガンを使い、ヒディアーズの牙を材料にしてオカリナに似た笛を制作している。この行為は幼い頃に処分された弟分の少年・ロンドに贈り物をしたことに由来し、彼のことを記憶から消されても無意識に笛を作り続けていた。
- 後に古代遺跡基地からヒディアーズに関する重大な情報を知り苦悩し、その直後に再会するクーゲルによって重大な決断を迫られることになる。悩みの末にクーゲルと敵対する道を選び、彼らの次の目標となったガルガンティアを守るため、チェインバーに搭乗してストライカーと戦うも、クーゲルが既に死んでいたことを知る。その後は自らを神と名乗るストライカーを倒すため、チェインバーと機械化融合を果たし、自分の生命維持も構わず限界まで戦闘を行うが、レドの成長を知り、彼は生きるべきだと判断したチェインバーにより同盟軍兵士としての軍籍を剥奪され、コクピットを分離されて一人生還する。
- 全てが終わった後は、ガルガンティアへと戻りエイミーや船団の仲間達と暮らしていく道を選んだ。なお、チェインバーとの会話に使っていた通信デバイスは彼の手元に残っている。
- 『ぷちっとがるがんてぃあ』劇中では、本編以上に傷つきやすく落ち込みやすい性格で、凹むとカタコトになる。
- 小説『遥か、邂逅の天地』では18歳となり、すっかり船団に馴染んでいる。ユンボロの操縦も腕を挙げ、ベローズから船の操縦を覚えないかと誘われている。ガルガンティア船団が陸地に寄港した際にラッセルやスカヤと出会う。
- エイミー
- 声 - 金元寿子
- 本作のヒロイン。15歳。活発で好奇心旺盛な少女。身長:156cm、スリーサイズ:B84 W56 H79[17]。
- レドに目的を与える人物であり、照準を意味する「aim(エイム)」が名前の由来[18]。なお、主要キャラの3人は「チェインバー(薬室)からレド(鉛)が世界に放たれ、エイミー(照準)に向かって飛んでいく」という関連性にある[19]。
- 弟のベベルの生活のために配達業に就いている。グレイス(声 - 茅野愛衣)という彼女に懐いているモモンガのような小動物が側におり、普段は肩に乗っている。
- ベローズの引き上げたチェインバーを気にして近づき過ぎたせいでレドに人質にされる。その後、リジットたちから交渉のために送り込まれて以降、彼に船団での常識などを教え、人間性を獲得して行く手助けをしていく。
- 優秀な風の乗り手でハンググライダーやサーフカイト(ウィンドゥサーフィンから変形する動力付きグライダー)を配達屋の仕事や偵察などに活用している。また、祭の際にはサーヤやメルティと共に踊り子として人々を楽しませている。レドがガルガンティアを離れることを知った際は悲痛な表情を見せ苦悩するも、弟がいるからと彼と共に行くことはしなかったが、その後も彼の身を案じていた。
- ガルガンティアとクーゲル船団との戦闘では、ガルガンティア号のマスドライバーの着弾観測員としてカイトに乗りストライカーと戦うレドの元へ駆けつけ、「レドの側にいたい」「ガルガンティアに帰って来てほしい」というレドへの想いを打ち明けた。
- 物語の最後では、探検家として活動するレドを支えている。
- 小説『遥か、邂逅の天地』では17歳となり、髪と背が少し伸びている。メッセンジャーの仕事は変わらず続けている。レドの散髪はエイミーが行うようになるなど、彼との仲も多少は進展している模様。
ガルガンティア船団
- サーヤ
- 声 - 茅野愛衣
- エイミーやメルティと3人で行動することが多い少女。15歳。穏やかな性格。巨乳。レドがガルガンティアを離れる際、エイミーへ一緒に行ってあげたらどうかと勧めるも、本心では彼女が残ることを望んでいた。
- 『ぷちっとがるがんてぃあ』では腐女子と設定されている。
- 小説『遥か、邂逅の天地』では17歳になり、少し背が伸びた。将来を見据えて託児所の保母としての仕事を新しく始める。
- メルティ
- 声 - 阿澄佳奈
- 三人娘の一人で、色恋沙汰や噂に目ざといものの恋愛には奥手な少女。貧乳。エイミーやサーヤよりも年下の14歳で、同じくカイトを使ったメッセンジャーをしている。
- 美男子に目ざといため、当然ながらレドに対しても気のある素振りを見せるが、大抵はエイミーに先を越されていることが多い。後にフランジやピニオンと共にガルガンティアを離れる。クーゲル船団がガルガンティアを狙うと知った際は、レドに頼まれてカイトに乗り一人で長距離を航行、情報をガルガンティアに伝えた。
- 小説『遥か、邂逅の天地』では16歳になり、三人娘の中で一番背が高くなった。ツインテールの髪は一本に縛っている。
- ベローズ
- 声 - 伊藤静
- サルベージ業を営む褐色肌の少女。ユンボロイドの操縦に秀でている。18歳。ピニオンとは喧嘩するほど仲が良い。
- チェインバーを海底から引き揚げた。レドが海賊への攻撃で人的被害を出して船団から追放されそうになった際に、感謝しつつも「相手の命を尊重すること」「交渉の重要性」を説いて以来、何かと彼を気に掛けている。レドの才能を高く評価しており、自身の行うサルベージ業に引っ張り込んだ。
- 小説『遥か、邂逅の天地』では20歳。女性らしさが増して大人びている。
- リジット
- 声 - 大原さやか
- フェアロックの補佐を務める女性。22歳。フェアロックの意向を汲みながら船団のための判断を下す。
- レドが船団に到着してしばらくは、エイミーを経由してレド達の対応にあたる。やや警戒心が強く、レド達を船団の安全を脅かす存在と考えており、厳しい対応を見せるが理不尽なことはしない。しっかり着込んだ服の通り理知的な性格だが、水着は結構派手でかなりのナイスバディ。
- フェアロックが倒れた後、彼から臨終の際に「金色の鍵」を託され、船団長の後任に任命される。一時は抱え込みすぎて悩みこむが、先代のフェアロックもうまく「皆を頼る」ことをしていた点に気づき、残る船団をまとめあげる。クーゲル船団との戦闘では鍵で起動させたガルガンティア号のマスドライバーを使って砲撃を行った。
- 『ぷちっとがるがんてぃあ』でのチェインバーによる身体計測によれば、持久力は船団内では最高クラスで、スリーサイズはB94 W62 H89と、バストサイズさえも船団内で最高クラスである[20]。
- 小説『遥か、邂逅の天地』では24歳。船団長として船団をしっかりとまとめあげている。
- ピニオン
- 声 - 小西克幸
- 機械の整備や修理を営む気障な青年。20歳。自慢の金髪リーゼントを整えるのが癖となっている。修理屋としての腕前は確かなもの。女と酒と美味い飯をこよなく愛する。
- 仕事に対する姿勢はかなり不真面目ながら野心家で冒険心に富み、片手間でサルベージ業も行っているが、水に潜れないために手をこまねいており、当初は敵愾心を向けていたレドとチェインバーを引き入れたがるようになる。ベローズとは喧嘩するほど仲が良い。チェインバーの事は当初「ブリキ野郎」と呼んでおり、これがラストバトルの伏線にもなる。
- 過去に兄(声 - 小野大輔)をクジライカに殺されており、トラウマとなって水に入れなくなった。兄の敵討ちも兼ねてクジライカの縄張りを侵して中に眠るとされる宝を奪いたいと目論んでいたが、レドとチェインバーがクジライカを殺害したことをきっかけに、フランジなど賛同する者を集めガルガンティアと離別する。
- 霧の海のクジライカを殲滅した際、宿願を果たしたことなどから有頂天となり、無線で大々的に報じて宝物の独占と自己顕示を行う。宝に釣られてきた海賊などを旧文明の兵器で撃退する一方で船員などを取り込み、自らの船団の勢力拡大を目論む。しかしそれがクーゲル率いる船団を呼び込み、頼りの旧文明の兵器も通じず、またチェインバーとレドがクーゲルに合流したため、フランジ船団がクーゲル船団に下る結果を招く。その後、ストライカーに腕を見込まれてクーゲル船団に引き入れられ、豊富な旧文明の遺物に喜ぶが、同時にクーゲル船団の内情を見たことで船団のやり方に疑問を抱く。そこへラケージとフランジから反乱の誘いを受け、さらにクーゲル船団が「弱者による奉仕」と称して多数の市民を殺害する様を見たことが契機となり船団に叛旗を翻す。その後は旧文明遺産の兵器を復旧してチェインバーの武装とする、レーザー砲を復旧させてクーゲル船団とストライカーを攻撃するなどしてレド達を支援。最後は部下の仲間達を避難させ、一人遺産の島に残り敵集団を道連れに今までのけじめをつけるため自爆して死のうとするも、ラケージに助け出され生還した。
- 小説『遥か、邂逅の天地』では22歳。少しは大人びるも、性格は相変わらずである。
- ベベル
- 声 - 寺崎裕香
- エイミーの弟。10歳。病気を患っており、自室のベッドで日々を過ごしている(出歩けない程ではない)。レドが遠い宇宙から来た人間ではないかという考えを持つ、聡明な少年。手先が器用で、廃パーツから帆船模型を作るのを趣味としている。
- 人類銀河同盟では戦えない者は淘汰されるという事実をレドから聞かされるも、非効率を疑問視する彼に非効率の必然性を説き、価値観を変えるきっかけとなる。レドがガルガンティアから離れる際、ヒディアーズの牙の笛を託される。
- 物語の最後ではガルガンティアの人々に地球が氷河期から現在の状態に至った経緯を教授し、クジライカと人類が対話できる日が来るかもしれない、と語った。
- 小説『遥か、邂逅の天地』では12歳。病気は治っていないが、背が伸びてきている。
- フェアロック
- 声 - 手塚秀彰
- ガルガンティア船団の船団長。豊富な経験と常に冷静で的確な判断力から船員からの信頼も篤い。足や心臓が悪いため、車椅子に乗っている。そのため、リジット達へは通信機で話を伝えることが多い。第7話終盤に心臓発作から倒れてしまい、リジットへ「金色の鍵(ガルガンティア号のマスドライバーの制御キー)」を託して船団の未来を頼むと、息を引き取った。葬儀後、遺体は水葬にされた。
- ジョー
- 声 - 早志勇紀
- 船同士を接続する連結屋。チェインバーの性質を的確に理解したことで、労働時間中のみ作業監督としてチェインバーのコマンド権限を委譲されている。
- マイタ
- 声 - 徳井青空
- ピニオンの部下の少女。13歳。クーゲル船団との戦闘にて、遺産の島に残ると決めたピニオンから部下達は退散するように言われ、悲痛な表情を浮かべるも彼の命令に従い脱出した。ピニオンの生還後は、彼をからかうラケージを面白くなさそうに見ている。
- 小説『遥か、邂逅の天地』では15歳。エンジニアとしての腕を上げている。
- フランジ
- 声 - 津田英三
- ガルガンティア船団の大船主で、船団の財布と武装防衛力を握っている。レドとチェインバーを厄介者として扱っていたが、その戦闘力を認め後に宝の島に眠る古代遺産を狙い、ピニオンの誘いに乗る形で彼らと共に行くことを決める。船団分離後はレドを君付けで呼び、彼の理解者となっている。
- クジライカの巣である霧の海から引き揚げた宝物を人類の復興に当てようと考えており、私利私欲に利用しようとしたピニオンと対立するも、ピニオンに賛同した船主達に引きずられる形で彼に従うことになった。ピニオンが呼び込んだクーゲル船団に対しては自らが率先して対応する器量を持ち、戦力差を冷静に判断して軍門に下ることを選ぶ。しかしその実態を知って、自分たちの船団の人々も教団の構成員と同じになってしまうことに危機感を持ち、真っ先に反乱を考えた。
- クラウン
- 声 - 星野充昭
- ガルガンティア船団の大船主。フェアロックが亡くなった際、フランジからは後継の船団長になるべきだったと言われるも、年だからと固辞し、フランジとは違ってガルガンティアに残る。
- ウォーム
- 声 - 保村真
- ガルガンティア船団の護衛船団長。海賊やクーゲル船団との戦闘時に健闘する。
- オルダム
- 声 - 梅津秀行
- ガルガンティア船団の老医師で、ベベルの主治医。知の語り部である「五賢人」の一人。失われた技術の一部が載った蔵書を所有しており、船団一の物知りとして知られている。クーゲル船団との戦闘では、リジットにガルガンティア号に搭載されていたマスドライバーの封印を解かせた。なお、五賢人の他の四人は老天文学者のウェルダー、女性生物学者のニブラ、機械工学者のカルフ、海洋学者のデリック。
- スピナ[注 1]
- 声 - 日高里菜
- オルダムの助手として彼の仕事を手伝っている少女。7歳。
- 小説『遥か、邂逅の天地』では9歳。看護師の仕事を続けている。
- ストーリア
- 声 - 堀江由衣
- 第14話(OVA)に登場。リジットの親友の看護師。おっとりした性格ではあるが、仕事はてきぱきとこなす。リトナーに好意を抱いている。
- リーマ
- 声 - 水瀬いのり
- OVA『めぐる航路、遥か』に登場。元クーゲル船団から来たと名乗る少女。13歳。エイミーの後輩になる新人メッセンジャーで、機械のことに興味がありユンボロの操縦もうまい。
- 実は戦争の激しい陸地国家の出身で、ストライカーのパイロットであるクーゲルを確保するために部下とクーゲル船団に潜入していたが、既に彼が死亡していたため、代わりにレドの確保を目的にガルガンティア船団にやって来ていた。オーグメンテッドボディのマズルの開発に関わっており、彼女のみが動かすことができる。レドに陸地へ同行してくれるよう説得するが、エイミー達の暮らしぶりを見て心が揺らぎ、さらに独断で行動した部下がエイミーを誘拐した上に彼女達を見限った陸地側の特務船団の出現を知り、誘拐されたエイミーとガルガンティア船団を守るためにレドとマズルを動かす。マズルの大破後は彼との会話に涙した。その後は迷惑をかけた後悔からガルガンティアには戻らず、同じく船団を離れると決めたラケージに同行する。
- 小説『遥か、邂逅の天地』では15歳。ラッセルの実の妹であることが明かされた。
- フライス
- 声 - 鳥海浩輔
- OVA『めぐる航路、遥か』より登場。サーヤ達6人兄弟の長男で、家でもあるアルテミア号のブリッジを任されている。
- 小説『遥か、邂逅の天地』ではルエルと結婚し、家を出ている。
- イザベラ
- 声 - 瀬戸麻沙美(ゲーム版)
- キャラクター原案 - 竜崎いち
- pixivが行っていた「キャラクター原案コンテスト」の優秀賞受賞12人の内の1人。優秀賞の特典がアニメラストへのキャラクター原案としての出演だった。アニメ第13話(最終話)のラストでベベルが考古学を教えているシーンに登場しているがセリフは無い。
- DMMゲームズの「翠星のガルガンティア ONLINE FLEET」にも登場。プレイヤー率いる船団の副長を務める。ゲーム中のプレイヤー船団に来る前は、ガルガンティアに逗留していたと語るシーンが有り、エイミーやメッセンジャー娘達とは知り合いの模様。
ラケージ海賊団
- ラケージ
- 声 - 恒松あゆみ
- 「大海賊ラケージ」の通り名を持つ女海賊。貫禄のある妖艶な美女だが、年齢は19歳と若い。部下の海賊達を率いてガルガンティア船団を襲うが、レドとチェインバーによって撃退され、そのまま側近の奴隷たちと共に行方不明になる。その後、いつの間にかクーゲルの軍門に下っており、工作員として働いていたが、実は反乱の機会を虎視眈々と窺っていた。チェインバーとストライカーの戦闘が始まると時を同じくして行動を起こす。危機に臨んで男気を見せたピニオンを気にかけていたらしく、旧文明遺産の島に自己犠牲で残ろうとしていた彼を叱咤し、助け出した。
- その後は、部下の海賊達共々ガルガンティアに在籍し、ピニオンに気のあるそぶりを見せてはからかっている。
- OVA『めぐる航路、遥か』では、ピニオンの清楚な女性が好みという言葉を受け、いつもと違い変装した姿を見せる。陸地国家の特務船団との戦闘を機に、陸地と事を構えるのを嫌って海賊業に戻る決意をし、リーマを連れてガルガンティアを離れる。
- 小説『遥か、邂逅の天地』では21歳。海賊の身分を隠し、行商人を装って陸地国家に潜入している。
- パラエム
- 声 - 種田梨沙
- ラケージの側に控える女奴隷。短い金髪が特徴。パリヌリとともにラケージの戦闘を支援する。
- パリヌリ
- 声 - 山崎はるか
- ラケージの側に控える女奴隷。長い黒髪が特徴。
クーゲル船団
- クーゲル
- 声 - 小野友樹
- 人類銀河同盟軍中佐。チェインバーの上位機「ストライカー」を愛機とし、マシンキャリバー隊を率いる指揮官。同盟軍によるヒディアーズ母星への直接攻撃が失敗して撤退を余儀なくされた際、友軍の撤退支援を引き受けたレドを迎えに戻り、その帰路に追撃してきたヒディアーズからレドを守るべく単身で殿を務めた後、レドやチェインバーと同様にワームホールに呑まれ、レドの位置から反対側の地球に奇跡的に漂着した。
- そこで出会った海賊団とその後継者のリナリアと協力して情報収集を開始。現地人からはその隔絶した能力から現人神のように扱われ、ストライカーも神の使者「雷の巨人」として崇められるようになる。しかし、その最中に心の支えとなったリナリアを病で失い、その動揺をストライカーに巧妙に付け込まれ、銀河同盟と同じ徹底した啓蒙活動を行うようになる[21]。
- レドとの再会時には風土病によってすでに死亡していたが、彼の目標はストライカーの支援啓発システムに託され、クーゲルの死を隠蔽しつつ代行状態が続けられていた。
- オンデリア
- 声 - 内山夕実
- クーゲル船団の巫女。クーゲルへの敬愛は強く、船団の巫女として住人を統べようとする。
- 前身となった海賊船団の姉妹で、リナリアとは腹違い。
- クラリア
- 声 - 米澤円
- クーゲル船団の巫女。
- 前身となった海賊船団の姉妹で、リナリアとは腹違い。後にオンデリアと共にクーゲル(実際はストライカー)を支える。
- リナリア
- 声 - 茅原実里
- 第15話(OVA)に登場。海賊船団の末娘で、父の遺言により船団の後継者として選ばれていた。クーゲルを「空神」と崇めて巫女になるが、1人の女性として慕ってもいた様子がうかがえる。クーゲルと出会う前から死に至る病に冒されており(出会った後にはクーゲルもこの病に冒されたことがうかがえる)、後継者として船団のために自分の命を使い尽くす覚悟を決めていたが、その責任感がストライカーのシステム暴走を引き起こす一因となった。船団の繁栄を見届けて死亡した後、これを境に他者への情をかなぐり捨てたクーゲルの理想のため、遺体は海へ投棄された。
- アレリア
- 声 - 能登麻美子
- 第15話(OVA)に登場。前身となった海賊船団の長女で、リナリアとは腹違い。死亡したリナリアに代わり巫女の座に就くことで権力を握ろうと目論んだが、その心底はクーゲルに見抜かれており、不穏分子と見なされて抹殺された。クーゲルの理想のため、遺体は海へ投棄された。
旧文明時代
- ライアン・マツモト
- 声 - 竹内良太
- 最初のヒディアーズ(自発進化推進派イボルバーの共生体)への進化実験体となった人物。コンチネンタル・ユニオンや世間に極秘で実験を受けて宇宙へ密航し、自発進化推進派の研究が真空にも適応可能であることを示した。しかし、その後は更なる進化を経て人型の共生体からクジライカの成体へ進化してしまい、完全に人の形を失ってしまう。その映像が全世界へ露呈した結果、異形の亜人へ改造されることへの嫌悪と恐怖から世界中で強烈な反発が発生し、反対者が政治的な主流となった国々が超国家組織コンチネンタル・ユニオンを結成するや、イボルバーとの熾烈な戦争を開始することになる。
- エイダ・マツモト
- 声 - 櫻井浩美
- ライアンの妻。
- イレーヌ・マツモト
- ライアンの娘で、エイミーによく似ている。記録映像から、父と同様に遺伝子手術を受けていたことが判明している。小説版ではエレイン・マツモトと記載されている。
その他
- リトナー
- 声 - 中村悠一
- 第14話(OVA)に登場。7年前にリジットとストーリアが出会った連結ギルドのギルド長。
小説版の登場人物
ここでは、TVアニメ本編の続編小説『翠星のガルガンティア〜遥か、邂逅の天地〜』の登場人物を記載する。
- ラッセル
- 『遥か、邂逅の天地』の主人公。16歳。感情豊かな少年。陸地国家「リベリスタン」外洋の海上集落で、クジライカが陸地に近づかないようにする「クジライカ追い」の仕事をしている。スカヤやリヴとの出会いが彼の運命を変えていく。
- スカヤ
- 『遥か、邂逅の天地』のヒロイン。16歳。銀髪の少女。陸地国家「アウグストニア」の技術将校で、大臣の娘。悩みやすい性格。人型機動兵器「イグナイト」のパイロットとなる。また、ラッセルと出会ったことで、彼に興味を抱く。
- リヴ
- ラッセルが遭遇した謎の水棲生物。クジライカの幼生体(ヒディアーズ・ラーバ)に似ている。自身の触手を髪の毛のように頭に被せている。表情豊かで、ユンボロに同乗させると、驚異的な操縦性を発揮できるという不思議な能力を持っている。
- テアシー
- ラッセルの幼馴染の少女。15歳。髪型はサイドテール。ラッセルやコックス達と海上集落を出て陸地に向かう。
- コックス
- ラッセルの仲間の少年。15歳。おおらかな性格。
- ホーキンス
- ラッセルの集落に住んでいる科学者。丸眼鏡が特徴。アウグストニアのスナイダーは旧友。
- スナイダー
- アウグストニアの軍人で、スカヤの庇護者。何事もスカヤのために行動する。
- スキッダ
- スカヤの姉。21歳。華美な女性。姉妹仲は良くない。
- セオドライト
- アウグストニアの産業戦略大臣。55歳。時と場合によっては実の娘であろうと切り捨てるのをためらわない冷徹な性格。
- パウル
- アウグストニアと対立する陸地国家「リベリスタン」の軍人。42歳。階級は大佐。
注釈
出典
- ^ “ロボットだけじゃない“船アニメ”「翠星のガルガンティア」先行上映イベントレポート”. GIGAZINE. OSA (2013年3月3日). 2013年6月5日閲覧。
- ^ “【ACE2013】無料配布Blu-rayの配布方法について”. 「翠星のガルガンティア」アニメ公式ブログ. バンダイビジュアル (2013年3月28日). 2013年4月2日閲覧。
- ^ “【公式企画】翠星のガルガンティアキャラクター原案コンテスト”. pixiv. 2013年5月3日閲覧。
- ^ “TVアニメ「翠星のガルガンティア」、キャラクター原案コンテスト開催! 優秀作品は本編の最終話に登場”. アキバ総研 (2013年5月2日). 2013年5月3日閲覧。
- ^ “大混戦の「ニュータイプアニメアワード2013」作品賞・監督賞は「進撃の巨人」に”. GIGAZINE (2013年10月13日). 2013年10月18日閲覧。
- ^ “雑誌「オトナファミ」に記事掲載!”. 「翠星のガルガンティア」アニメ公式ブログ. バンダイビジュアル (2013年11月21日). 2013年12月15日閲覧。
- ^ “OVA『翠星のガルガンティア』前夜祭レポ! 幻のTVシリーズ第2期の構想は、2015年夏に小説になって登場”. 電撃オンライン (2015年4月4日). 2015年4月8日閲覧。
- ^ a b “『翠星のガルガンティア』を手掛けた村田和也氏へインタビュー! スタジオジブリ出身の監督のSF冒険活劇とは!?”. 電撃オンライン (2015年3月31日). 2018年9月19日閲覧。
- ^ a b c “『翠星のガルガンティア』村田和也監督 特別インタビュー(その1)〜企画始動秘話と船団というアイデア〜”. トーキョーアニメニュース. moss (2013年2月24日). 2013年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月18日閲覧。
- ^ “『翠星のガルガンティア』村田和也監督 特別インタビュー(その3)~前向きなストーリーと広がる海洋ロマン~”. トーキョーアニメニュース. moss (2013年2月24日). 2013年5月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月18日閲覧。
- ^ “村田和也・虚淵玄・鳴子ハナハルで贈る新作テレビアニメ『翠星のガルガンティア』2013年4月スタート”. ファミ通.com. エンターブレイン (2012年12月10日19:00). 2012年12月31日12:54閲覧。
- ^ a b c “翠星のガルガンティア』村田和也監督 特別インタビュー(その2)~レドの戸惑いとパートナーとしてのロボット・チェインバー~”. トーキョーアニメニュース. moss (2013年2月24日). 2013年5月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年9月18日閲覧。
- ^ “『翠星のガルガンティア』を手掛けた村田和也氏へインタビュー! スタジオジブリ出身の監督のSF冒険活劇とは!?”. アスキーメディアワークス. 2018年9月18日閲覧。
- ^ a b c “渡辺由美子の「誰がためにアニメは生まれる」 ― 第31回 『翠星のガルガンティア』村田和也監督インタビュー 前編 村田監督と虚淵玄氏が回した“利他的な歯車”(2ページ目)” (2013年10月12日). 2018年9月19日閲覧。
- ^ “渡辺由美子の「誰がためにアニメは生まれる」 ― 第32回 『翠星のガルガンティア』村田和也監督インタビュー 後編 レドの相棒チェインバーはスマートフォンだった!?(3ページ目)” (2013年10月19日). 2018年9月19日閲覧。
- ^ a b “渡辺由美子の「誰がためにアニメは生まれる」 ― 第32回 『翠星のガルガンティア』村田和也監督インタビュー 後編 レドの相棒チェインバーはスマートフォンだった!? (4ページ目)” (2013年10月19日). 2018年9月19日閲覧。
- ^ a b “「翠星のガルガンティア」アニメ公式ショートムービー 『ぷちっとがるがんてぃあ』”. 第1話より。. バンダイチャンネル (2013年4月10日). 2013年4月17日閲覧。
- ^ 翠星のガルガンティア オールスター感謝祭(2014年9月22日開催)夜の部・虚淵玄の説明より。
- ^ 『翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~ 後編』初日舞台挨拶(2015年4月4日開催)村田和也監督の説明より。
- ^ a b 『ぷちっとがるがんてぃあ』第8話より。
- ^ OVA第15話より。
- ^ a b ゲーム『第3次スーパーロボット大戦Z 天獄篇』より。
- ^ a b c d e f g h i j 『グレートメカニックDX.25』第25巻、双葉社、2013年6月、単行本 ISBN 978-4-575-46475-7。
- ^ a b c d e f g h 『翠星のガルガンティア PROGRESS FILES』、バンダイビジュアル、2013年12月、単行本 ISBN 978-4-894-57105-1。
- ^ 『電撃ホビーマガジン』、アスキー・メディアワークス、2013年9月、JAN 4910164650934。
- ^ a b 『電撃ホビーマガジン』、アスキー・メディアワークス、2015年6月、176-177頁、JAN 4910164650651。
- ^ 海法紀光『翠星のガルガンティア 少年と巨人』Nitroplus、2013年5月20日。
- ^ 小説『遥か、邂逅の天地』では、アヴァロン居住区の残骸が地球へ落下した際に小惑星帯から多数の氷塊が巻き込まれ、それが海面上昇に繋がったと推測されている。
- ^ [1]「翠星のガルガンティア Complete Blu-ray BOX」2月25日発売告知CM
- ^ “BOX第1巻発売延期のお知らせ”. 翠星のガルガンティア公式ブログ. 翠星のガルガンティア公式サイト (2013年5月15日). 2013年9月22日閲覧。
- ^ “翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~|コミック アーススター”. 2015年8月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月1日閲覧。
- ^ “小説「翠星のガルガンティア 少年と巨人」”. ニトロプラス公式サイト. ニトロプラス. 2013年5月28日閲覧。
- 翠星のガルガンティアのページへのリンク