羽林
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/29 15:43 UTC 版)
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前漢の武帝の太初元年に光禄勲の下に「建章営騎」が設立されたことに始まる。皇帝に従うことを職とした。後に「羽林騎」と改称された。
羽林には令、丞が置かれたが、宣帝は中郎将(秩比二千石)と騎都尉(秩比二千石)に羽林を監督させた。
また従軍して戦死した者の子を引き取って羽林で養い、武器の使い方を教え、これを「羽林孤児」と称した。
後漢においても光禄勲に属し、羽林中郎将(秩比二千石)が宿衛侍従を職とする羽林郎(秩比三百石)を司った。羽林郎は漢陽(天水)、隴西、安定、北地、上郡、西河の六郡の人間から選抜された。
また中郎将とは別に羽林左監と羽林右監(各秩比六百石)がおり、それぞれ羽林左騎、羽林右騎を司った。
参考文献
関連項目
- 近衛府 - 唐名を「羽林」とする。また、近衛大将を羽林大将軍、近衛中将を羽林将軍と呼ぶが、これを略して「羽林」と称することもある。
- 羽林家 - 近衛府の少将・中将を任ずる家柄から。
- 羽林軍 (星官) - トレミーの48星座ではみずがめ座に相当する中国天文学の星官。その北には塁壁陣という砦の星官を持つ。
- 1 羽林とは
- 2 羽林の概要
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