立教大学大学院経営学研究科・経営学部 立教大学大学院経営学研究科・経営学部の概要

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立教大学大学院経営学研究科・経営学部

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/18 23:20 UTC 版)

立教大学 > 立教大学大学院経営学研究科・経営学部

概要

野田一夫(立教大学元教授)が日本に紹介したピーター・ドラッカー

立教大学経営学部は経営学科国際経営学科の2学科からなる。そのルーツは立教大学経済学部経営学科(歴史についての詳細は立教大学大学院経済学研究科・経済学部を参照)で、2006年社会学部産業関係学科を併合して経営学部として独立した。同年、大学院経済学研究科経営学専攻及び大学院社会学研究科応用社会学専攻を母体として大学院経営学研究科が設置された[1]。国際経営学科では専門科目の70%を英語で開講しており、英語力を養う授業を入学時から段階的に進めるとしている[2]

経営学部の創設は、社会学部長であった白石典義が社会学部産業関係学科の使命が終わったと見切り、経営学部創設を構想し、学内での長い交渉を経て実現した学部で、初代経営学部長を務めた[3]。経営学部の特色ある教育プログラムである『ビジネス・リーダーシップ・プログラム(BLP)』は、日向野幹也が立ち上げを担当した。BLPは日本初の学部必修のリーダーシップ教育プログラムであり[4]文部科学省の「質の高い大学教育推進プログラム」全国トップ15に選定され、最高ランクの評価を受けるなど社会的に高い評価を得ており、学生からの人気も高いプログラムとなっている[5][6][7]

英語教育も特色の一つであり、2006年の学部開設時に、日本の英語教育の最前線を担う第一人者で大学院異文化コミュニケーション研究科教授であった鳥飼玖美子(立教大学名誉教授)が経営学部国際経営学科教授となり、NHK・EテレNHKラジオでも活躍する松本茂(立教大学名誉教授)も教授に招聘され、先端的な英語教育プログラムが展開された。鳥飼は2008年には新設の異文化コミュニケーション学部の教授を務め、松本は2014年にグローバル教育センター長も歴任し、学内に先進となる英語教育の裾野を拡げた[8]

また、経営学部の前身の一つである社会学部産業関係学科で教授を務め、日本のアントレプレナーシップ教育のさきがけとなる指導を行った野田一夫が、リーダーシップ論など経営学部の授業で度々ゲストスピーカーとして講じた。野田は、日本にピーター・ドラッカーを紹介した日本の経営学の開祖の一人で、平成の吉田松陰、日本経済界のゴッドファーザーとも称され[9][10]、ベンチャー三銃士と呼ばれる孫正義澤田秀雄南部靖之をはじめ、多くの起業型経営者を育てた[11][12][13]
前身である経済学部経営学科では三戸公が教授を務め、人間の協働関係としての経営や組織体における個人と組織の問題に焦点を据えた「人としての経営学」の確立と体系化を進め、「三戸経営学」と呼ばれる研究業績は日本の経営学研究における高峰の一つとしての位置をしめている[14]。三戸はドラッカー研究者でもあり、ドラッカー理論体系を包括的な理論へ再構成する画期をなす研究を行い、グローバルな理論へ進展させた[15]

沿革


  1. ^ 立教大学 経営学部 教育プログラム 大学院”. 2020年2月1日閲覧。
  2. ^ 立教大学 経営学部 国際経営学科”. 2020年2月1日閲覧。
  3. ^ 日向野幹也の研究室 2018年3月11日
  4. ^ 『PRESIDENT Online 日向野 幹也』
  5. ^ Business Journal『実務家教員の育成・活用が本格化、立教大学のBLPが注目される理由…専門職大学は9校に増加』2020.08.05
  6. ^ J.H.倶楽部『Trend 4 大学発の新しいリーダーシップ教育 権限によらないリーダーシップ』
  7. ^ 立教大学リーダーシップ研究所『リーダーシップ研究開発で日本の教育に新しい風を』リーダーシップ研究開発で日本の教育に新しい風を
  8. ^ みすず書房 『鳥飼玖美子』
  9. ^ 日刊スゴい人(2010-06-07)
  10. ^ 賢者の選択 『「個性を磨け、愚痴を言うな」 ゴッド・ファーザーからの遺言』
  11. ^ PARADOX Corporation 『「夢」と「志」は違う。「夢」を追う程度の人間になるな』経営学者 野田一夫
  12. ^ 『立教経済人クラブ会報』 2017年8月1日 No.72
  13. ^ ダイヤモンド・オンライン 『ベンチャー三銃士が師事する平成の吉田松陰が現代の経営者に贈る言葉』 2016.10.26
  14. ^ 久留間健「三戸公先生記念号によせて」『立教經濟學研究』第41巻第3号、1988年、1-3頁。 
  15. ^ 小林俊治「三戸公 著 『ドラッカー ―自由・社会・管理―』」『早稲田商学(The Waseda commercial review)』第242号、早稲田商学同攻会、1974年3月、221-227頁、ISSN 0387-3404 
  16. ^ 立教大学経営学部 経営学研究科 2019年度履修要項 第318頁”. 2020年2月1日閲覧。


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