田中好子 エピソード

田中好子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 17:55 UTC 版)

エピソード

  • 中学校で3年間隣りの席だった男の子に初恋。相思相愛の関係になるも、初デートで相手が時間を間違えて現れず傷付き、失恋したという。
  • 2003年にNHK『趣味悠々』の「鶴太郎流墨彩画塾」への出演を通じて墨彩画に出会った。同番組で俳優で墨彩画家でもある片岡鶴太郎に描き方を教わると、出演終了後も師事して教わるようになる。ロケ先にも画材専用のトランクを携行する程の入れ込みようであった[30]。それ以降身の回りの物を中心に100点以上の絵を描き残したという[8]
  • キャンディーズ解散後も年に1度は必ず元メンバーたちで集まっており[11]伊藤蘭の夫である水谷豊は、「キャンディーズの3人が家(水谷邸)に集まって長い時間談笑しているんだよ」と語っていた[31]
  • 1979年(昭和54年)に放送されたアニメ『スーキャット』の登場キャラクター「スー」、『おじゃる丸』の登場キャラクター「タナカヨシコ」、『しゅごキャラ!』の登場キャラクター「スゥ」のモデルである。
  • 怪獣映画『モスラ』とザ・ピーナッツが演じた小美人のファンであり、ザ・ピーナッツに憧れて歌手になった[8]。また、『今夜は最高!』のゲスト出演時には平田昭彦と共に怪獣を題材にしたコントにも出演し、後に製作された映画『ゴジラvsビオランテ』『ゴジラvsモスラ』にも出演している。特に『vsモスラ』は2シーンのみの出演だが、モスラ映画に出演したいという本人の熱望によるものであった[32][33][34]。『vsビオランテ』へは、監督の大森一樹から「ゴジラも『黒い雨』も原爆に関する映画だから」と伝えられた[35]
  • 『ゴジラvsビオランテ』で共演した三田村邦彦は、田中について明るく裏表のない人物であったと評している[36]。同じく共演者の小高恵美は、控室で三田村が「何か歌ってほしい」と要望したところ、田中は「年下の男の子」や「春一番」などを振り付きで歌っていたと証言している[37]
  • 2006年(平成18年)11月24日、『はなまるマーケット』の「はなまるカフェ」にゲスト出演。岡江久美子とは1984年(昭和59年)の『金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい?』で共演して以来、22年ぶりに顔を合わせた。薬丸裕英とは、「一世を風靡した元売れっ子3人組アイドル」という共通点に、芸歴20年以上を持つが、その時が初対面であった。しかし、「なんか初めてお逢いしたようには思えないんですけどねぇ……」と語った。
  • 後年病気治療の影響から女優業をする時などにウィッグを着用するようになった。ある作品で母子役で共演して以降プライベートでも親しくなった上地雄輔に、ある日ウィッグの着用を気付かれた。病気のことを全く知らない上地から「なんでウィッグなんてかぶるんだよ。普通の髪型の方がいいよ」と言われた。しかし田中は嫌な顔一つせず、「そう?今、流行ってるのよ?フフ」と笑顔で返したという[38]
  • ドラマ『神様、もう少しだけ』のリハーサルでは、珍しく演技に手を抜いた[11]。これに気づいた田中のマネジャーが理由を尋ねたところ、娘役の深田恭子が本作までドラマの経験がほとんどなく、リハーサルで役に入りすぎて本番で力が抜けてしまうことがあった。このため田中はわざとリハの芝居で手を抜くことで、深田が本番にピークを持っていけるようにしていることを打ち明けられたという[11]
  • ドラマ『筆談ホステス』では、聴覚障害のあるヒロインの母親役を演じており、プロデューサー・志村彰が田中の起用について以下のように語っている[11]。「本作の母親には、娘に厳しいセリフを言っても視聴者に嫌悪感を抱かせないような演技が求められました。思いやりゆえの厳しさです。この役が務まるのは、心に秘めた優しさのある田中さんしかいないと思い出演を依頼しました」[11]
  • 『筆談ホステス』の撮影現場では、いつも温かみのある田中の存在のおかげでキャストもスタッフも不思議と和気あいあいとなった[11]。また、撮影時間が押した時など場の雰囲気が悪くなりそうになると、さり気なく「みんな、頑張ろうね」と声をかけていたという[11]
  • 志村によると、田中とは上記以外にも何度か共演し、仕事終わりに時々スタッフ・共演者数人でカラオケに行くことがあった。その都度田中は『微笑がえし』などを数曲振り付きで歌ってくれたが、彼女はいつもキャンディーズの歌しか歌わなかったという[11]
  • 2004年のドラマ『ちゅらさん3』では、沖縄のロケ撮影の合間に、長縄跳びをする小浜島の子供たちに混じって飛び入り参加し、気取らない気さくな一面を見せた[11]

注釈

  1. ^ クラシックバレエを習いたかったものの、祖母に「(日本人が)足などを上げるものではない」と反対されたため、民謡を選んだ[7]
  2. ^ キャンディーズ結成当初のニックネームは「ヨッチ」だったが、「ラン・ミキ・ヨッチ」では語呂が悪いので、ファンに「スー」というニックネームを付けてもらった[10]
  3. ^ 藤村美樹は同い年だが、藤村が早生まれである為1学年違い、伊藤蘭との年齢差は1歳だが、伊藤が早生まれである為2学年違いであった。
  4. ^ ただし「わな」では、センターは藤村となり、向かって左が田中、右に伊藤と移動する。事実上のラストシングルだった「微笑がえし」は、2番(又は3番)の途中サビの部分で伊藤と入れ替わり、田中がセンターについていた。
  5. ^ キャンディーズの解散宣言時にメンバーの伊藤蘭が、絶叫して話題となった「普通の女の子に戻りたい!」の発言を踏まえての質問。
  6. ^ 女優復帰からしばらくした頃、とあるインタビューで本人は以下のように語ったことがある。「取材やインタビューを受けると必ず『元キャンディーズのスーちゃんがこう言った』みたいにタイトルがついちゃうんですよね。(私はスーとしてではなく田中好子として復帰したから)それがすっごくイヤだったのに、一方でそれに甘えている自分もいて…。自分の中で変にギクシャクしてました」[11]
  7. ^ 同作はモノクロ映画だった。
  8. ^ Wikipediaの「揖保乃糸」のページによると田中出演のCMは死去から1週間後まで放映されたとのこと[出典無効]
  9. ^ 当初同組合から発表されたコメントは上記とは少し異なり、掲載文を見た一部メディアから“田中さんがCMキャラクターを永久的に務める”と勘違いして報じられた。このため同組合は取材に対し「報じられたことは誤解です」と否定し、後日コメントを上記に変更する一幕があった[14]
  10. ^ 神様、もう少しだけ』『天使の歌声 〜小児病棟の奇跡〜』『神様、何するの』『瞳スーパーデラックス』『筆談ホステス』など、難病・障害を抱える娘の母親役もあった[17]
  11. ^ 夫と前妻との一人娘[39]。初対面は2008年に死去した義母・小達スエの葬儀[40]だったが、すぐに親しくなり、「私が芸能界のお母さんになってあげるね」と死去までメールの交換を続けたという[41]
  12. ^ 歌手デビュー前の出演。
  13. ^ 2011年5月8日、追悼番組として再放送[46]
  14. ^ 2011年4月24日日曜ビッグバラエティ枠で追悼番組として再放送[47]
  15. ^ 2011年5月28日、CS・TBSチャンネルで追悼番組として放送予定[48]
  16. ^ 2011年4月25日チャンネルα枠(関東ローカル)で追悼番組として再放送。
  17. ^ 2011年5月1日、CS・TBSチャンネルで追悼番組として放送[48]
  18. ^ 遺作。
  19. ^ 五木ひろしとのデュエット。
  20. ^ 2007年9月21日にCD版がリリースされた(規格品番:VICL-62590)。

出典

  1. ^ a b 田中好子 | NHK人物録 | NHKアーカイブス”. 2019年4月28日閲覧。
  2. ^ a b “【スーちゃん死去】田中さん、元メンバーに死期近いこと告げていた(1/2ページ)”. サンケイスポーツ. (2011年4月22日). オリジナルの2011年9月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110916080931/http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/110422/ent11042207020002-n1.htm 2019年12月19日閲覧。 
  3. ^ a b c ゴジラ大百科 1993, p. 124, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
  4. ^ a b “元キャンディーズの田中好子さん死去 55歳”. 朝日新聞. (2011年4月21日). オリジナルの2011年4月21日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110421220122/http://www.asahi.com/obituaries/update/0421/TKY201104210569.html 2011年4月21日閲覧。 
  5. ^ “「キャンディーズ」田中好子さん、乳がんで死去”. 読売新聞. (2011年4月21日). オリジナルの2011年4月25日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110425034648/www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20110421-OYT1T01006.htm?from=top 2011年4月21日閲覧。 
  6. ^ a b “元キャンディーズ、田中好子さん死去”. 日刊スポーツ. (2011年4月21日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/f-et-tp0-20110421-764575.html 2011年4月21日閲覧。 
  7. ^ “「好子は47人すべての子を愛していました」”. 日刊スポーツ. (2011年4月26日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20110426-766543.html 2021年2月1日閲覧。 “スーちゃんは民謡を歌っていた!?”. イザ!. (2007年11月9日). http://andoh.iza.ne.jp/blog/entry/380748/ [リンク切れ]
  8. ^ a b c d e f g h i 週刊現代12月4日号田中好子「スーちゃんに、もういちど逢いたい」p181-188
  9. ^ 田中好子(たなかよしこ)とは? コトバンク
  10. ^ はなまるマーケット」 2007年12月3日より[出典無効]
  11. ^ a b c d e f g h i j k l m n 週刊現代2022年8月27日号「脇役稼業」第15回・田中好子「笑顔が優しいひと」p25-32
  12. ^ “田中さん夫・小達さん秘話「弟のために」”. サンケイスポーツ. (2011年4月26日). オリジナルの2011年4月28日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110428122258/www.sanspo.com/geino/news/110426/gnj1104260508017-n1.htm 
  13. ^ “「キャンディーズ」スーちゃん、55歳で乳がん死…田中好子さん、闘病19年”. スポーツ報知. (2011年4月22日). オリジナルの2011年4月24日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110424111640/hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20110422-OHT1T00024.htm 
  14. ^ “スーちゃんを揖保乃糸の永久CMキャラに”は誤解 兵庫県手延素麺協同組合が一部報道を否定”. はてなニュース (2011年4月27日). 2021年12月14日閲覧。
  15. ^ 日刊スポーツ「田中好子 青年実業家・小達一男さんと極秘結婚 21日に身内だけ20人で」(1991年5月25日)
  16. ^ 田中好子さん死去“22男25女の母”天国へ[リンク切れ]毎日新聞2011年4月27日閲覧
  17. ^ “「ちゅらさん」メンバーは仲良し…田中好子(3)”. ZAKZAK. (2007年4月19日). オリジナルの2007年5月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20070501215423/http://www.zakzak.co.jp/gei/2007_04/g2007042019.html 
  18. ^ 突然すぎる…キャンディーズ「スーちゃん」死去”. スポニチ Sponichi Annex 芸能 (2011年4月22日). 2020年11月21日閲覧。
  19. ^ “元キャンディーズ、田中好子さん急死”. デイリースポーツ. (2011年4月22日). オリジナルの2011年7月31日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110731070650/daily.co.jp/newsflash/2011/04/22/0003987339.shtml 2011年4月22日閲覧。 
  20. ^ 最期は病室で…伊藤蘭「ただ名前を呼び続けることしかできなかった」[リンク切れ] スポーツニッポン 2011年4月25日閲覧
  21. ^ a b ファンのために…棺とじゅうたん スーちゃんのイメージカラー「青」 スポーツニッポン 2011年4月25日閲覧
  22. ^ 藤村美樹さん弔辞全文 スポーツニッポン 2011年4月25日閲覧
  23. ^ 伊藤蘭さん弔辞全文 スポーツニッポン 2011年4月26日閲覧
  24. ^ 田中好子さん肉声全文 スポーツニッポン 2011年4月25日閲覧
  25. ^ 【田中好子さん告別式】スーちゃん肉声で「もっと女優を続けたかった」 最後のメッセージ再生+(1-2ページ)”. MSN産経ニュース (2011年4月25日). 2011年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月21日閲覧。
  26. ^ 【田中好子さん告別式】スーちゃん肉声で「もっと女優を続けたかった」 最後のメッセージ再生+(2-2ページ) - MSN産経ニュース[リンク切れ]
  27. ^ “3分20秒のラストメッセージ”スーちゃん肉声に涙… ― スポニチ Sponichi Annex 芸能
  28. ^ 安達祐実「本当のお母さんのような存在」 スポーツニッポン 2011年4月22日閲覧
  29. ^ 自民・石破氏「青春そのもの。ありがとう。忘れないよ」[リンク切れ] 産経新聞 2011年4月22日閲覧
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  32. ^ 「インタビュー 大河原孝夫」『ゴジラVSモスラ』東宝出版・商品事業室〈東宝SF特撮映画シリーズVOL.7〉、1993年1月15日、76頁。ISBN 4-924609-43-9 
  33. ^ 平成ゴジラ大全 2003, p. 180, 「破之参『ゴジラVSモスラ』」
  34. ^ 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 146, 「平成ゴジラバーニング・コラム No.007 複数の役を演じた俳優たち」
  35. ^ VSビオランテコンプリーション 2015, pp. 68–71, 「スペシャルインタビュー 大森一樹」
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  38. ^ 好子ママへ。”. 上地雄輔オフィシャルブログ(旧オフィシャルブログ) (2011年4月22日). 2021年12月1日閲覧。
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  40. ^ “夏目雅子さんの母通夜で義姉田中好子も涙”. 日刊スポーツ. (2008年5月14日). https://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20080514-359628.html 2018年10月20日閲覧。 
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  45. ^ ドラマスペシャル 『大地の子』”. NHKアーカイブス. NHK. 2021年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月21日閲覧。
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  47. ^ “田中好子さん:テレビ東京が追悼で主演ドラマ再放送”. 毎日新聞デジタル. (2011年4月22日). オリジナルの2012年7月10日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/9Wmm 
  48. ^ a b “「田中好子さん追悼番組」放送のお知らせ”. TBSチャンネル. (2011年4月22日). http://www.tbs.co.jp/tbs-ch/oshirase/syousai201104221240.html [リンク切れ]
  49. ^ ブレイブ ストーリー”. GONZO公式サイト. 2024年4月11日閲覧。
  50. ^ a b 死去翌日の2011年4月22日、『ワイド!スクランブル』で出演シーンが放送された[出典無効]
  51. ^ “NHKプレミアムカフェ トレッキング紀行 ミルフォードトラック”. https://www.nhk.jp/p/ts/LR4X1K4WV7/episode/te/NR4PYKV9N3/ 2023年11月11日閲覧。 


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