減三和音 減三和音の概要

減三和音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/15 06:20 UTC 版)


{
\override Score.TimeSignature #'stencil = ##f
\relative c' {
   \clef treble 
   \time 4/4
   \key c \major
   <c es ges>1
   }
}
減三和音の一例(C減三和音)

概要

各言語での呼称

  • 英語: diminished triad (ディミニッシュト・トライアド)
  • 英語: minor flatted fifth (マイナー・フラッテド・フィフス)
  • ドイツ語: Verminderter Dreikang (フェアミンデアター・ドライクラング)

構成音

以上の3音から構成される三和音である。根音から短三度を2回重ねたコード、もしくは短三和音の5番目の音を半音下げて、減五度となったため、不協和音となる。

主な用法

多くの場合、減七の和音属七の和音に取って代わられる。

ダイアトニック・コードとして

短調の II 度の和音(機能はサブドミナント・マイナー、あるいは単にサブドミナント)(ツーファイブ扱い)として
イ短調:
Am→Bm(♭5)→E7→Am
Im→IIm(♭5)→V7→Im
T→Sm→D→T
長調、和声的短音階、旋律的短音階の VII 度の和音(機能はドミナント)として
ハ長調:
C→Bm(♭5)→C
I→VIIm(♭5)→I
T→D→T
これは属七の和音 V7 の根音省略形として捉えることもできる。

ノン・ダイアトニック・コードとして

経過和音 passing chord として(機能はない)

ハ長調において、元の和音進行が C→Dm→Em→Dm→C である場合、和音進行を滑らかにするために、経過的に次のように用いられることがある:

C→C#m(♭5)→Dm→D#m(♭5)→Em→Em(♭5)→Dm→Dm(♭5)→C

経過和音として減三和音を用いる場合、後続和音は長三和音か短三和音でなければならない。後続和音が七の和音である場合、その三和音部分はやはり長三和音か短三和音でなければならない。

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