構造色 産業への応用

構造色

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/21 16:22 UTC 版)

産業への応用

  • 塗料 日本ペイント マジョーラ
    クロマフレア顔料を五層構造にし、光は表面層で約50%、残りの約50%が中央層のオペイク・リフレクター・メタル(Opaque Reflector Metal)で反射するように作られている。
  • 繊維素材 帝人 モルフォテックス
    1995年日産自動車帝人ファイバー田中貴金属工業の3社によって、構造色を有する繊維「モルフォテックス」が開発された。「モルフォテックス」では、屈折率の違なるポリエステルナイロンからなる数10nmオーダーの多層構造によって光が干渉し、見る角度によって赤・緑・青・黄と様々な色彩が見られる。
  • 金属素材 新日鐵住金 TranTixxii(トランティクシー)チタン
    高機能金属であるチタンは、酸素との相性の良さから特有の強固な酸化被膜を有し、貴金属(プラチナ)並みの海水耐蝕性を有する。この酸化被膜は無色透明であり構造色を有するが、ナノオーダーでの被膜膜厚の制御・変化抑制が困難で色が変化してしまうことから、工業的な意匠利用は不可能であった。2001年に新日鐵住金が被膜膜厚の制御・変化抑制を確立し積極的に多彩な色彩を打ち出した(厚みに応じて赤系・緑系・青系・黄系と様々な色彩が見られる)。(2017年一連の技術群をブランド化:TranTixxiiブランド)

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