教育ニ関スル勅語 文法誤用説

教育ニ関スル勅語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/21 14:32 UTC 版)

文法誤用説

教育勅語に文法の誤用があるという説がある。すなわち、原文「一旦緩急アレバ義勇公ニ奉ジ」部分の「アレバ」は、条件節を導くための仮定条件でなくてはならず、和文の古典文法では「未然形+バ」、つまり「アラバ」が正しく、「アレバ」は誤用である、とする説である。

1910年代に中学生だった大宅壮一国語の授業中に教育勅語の誤用説を主張したところ教師に諭された、と後に回想している[18]

なお、塚本邦雄も歌集『黄金律』114ページ[19]で「「アレバ」は「アラバ」の誤りなれば」として「秋風が鬱の顛頂かすめたり「一旦緩急アレバ義勇公ニ奉ジ」」の歌がある。

高島俊男は「文法のまちがいである」とした上で、「ただしこれは元田永孚の無学無知によるもの、とばかりも言い切れない。江戸時代以来、漢文先生は、国文法には一向に無頓着で、―そもそも彼らには漢文に対する敬意はあるが日本語に対する敬意はないから当然のこととして無頓着であったのだ―」と述べ、元田が前述の漢文訓読の慣行に従ったもの、とする見解を示している[20]

記念碑

  • 阿蘇神社(教育勅語記念碑、熊本県)
  • 大倉山公園(三十周年記念碑、兵庫県)
  • 大阪城公園(四十周年記念碑、大阪府)
  • 坂井東光寺(五十周年記念碑、愛知県)
  • 熊本県護国神社(百周年記念碑、熊本県)
  • 椿大神社(百二十周年記念碑、三重県)
  • 塩竃神社(百二十周年記念碑、宮城県)

脚注

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参考文献

関連文献

資料

注釈

  1. ^ 四大節に儀式を行うこと自体は廃止されず、単に「祝賀」することが定められた。なお、同令施行後に初めて行われた明治節(11月3日)の儀式は、同日が日本国憲法の公布日でもあったことから、新憲法の公布を祝賀する意義も付け加えられた。
  2. ^ 「祭政教一致・君臣一致・忠孝一本の至上原理を見る」という。同書p.235
  3. ^ その結果、原文とはかなり乖離するものになっている。執筆者は元自民党衆議院議員の佐々木盛雄という。かつて靖国神社遊就館明治神宮で配布されたが、現在ではなくなっている

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p "教育勅語" コトバンク、2020年8月24日閲覧。
  2. ^ 1890年(明治23年)10月31日付『官報』”. 国立国会図書館デジタル化資料. 2013年2月19日閲覧。
  3. ^ a b 第2回国会衆議院本会議第67号昭和23年6月19日009松本淳造
  4. ^ a b 教育勅語等の失効確認に関する決議(第2回国会):資料集”. 参議院. 2020年8月24日閲覧。
  5. ^ a b c d e f 山住正己 『教育勅語』朝日新聞社出版局、1980年。ISBN 4-02-259254-0OCLC 23327178https://www.worldcat.org/oclc/23327178 
  6. ^ 官報
  7. ^ 文部省 『漢英仏独教育勅語訳纂』文部省、1909年12月https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/899326/3 
  8. ^ 明治44年勅令第229号「朝鮮教育令」。大正8年勅令第1号「台湾教育令」。
  9. ^ 辻田真佐憲 『文部省の研究 「理想の日本人像」を求めた百五十年』文春新書、2017年。ISBN 978-4-16-661129-4OCLC 983777635https://www.worldcat.org/oclc/983777635 
  10. ^ 村上義人「手拭いの旗 暁の風に翻る」より、著者の在学していた開成中学校における実体験
  11. ^ 昭和21年10月8日文部事務次官通牒。
  12. ^ 『官報』1946年10月9日、文部省令第31号、NDLJP:2962435/1
  13. ^ 「道徳綱領、修身など不要 文教審議会の会見」『日本経済新聞』昭和25年11月17日3面
  14. ^ 第186回国会 参議院文教科学委員会 第9号 2014年4月8日
  15. ^ 開成幼稚園 幼児教育学園 (旧:南港さくら幼稚園幼児教育学園)” (2011年3月23日). 2011年3月23日閲覧。
  16. ^ 文部省『尋常小学修身書 巻六 児童用』1939年発行、近代教科書デジタルアーカイブ、ID:EG00016617。原文は歴史的仮名遣い・旧字体であるが、ここでは現代仮名遣い・新字体に改めた。
  17. ^ 那珂通世、秋山四郎 共著『教育勅語衍義』 (共益商社、1891年) p.3
  18. ^ 大宅壮一 『実録・天皇記』鱒書房、1952年。  はしがき。大宅壮一 『実録・天皇記』大和書房〈だいわ文庫〉、2007年、343頁。ISBN 978-4-479-30072-4  資料一。
  19. ^ 花曜社 『黄金律』1991年4月。ISBN 4-87346-077-8 
  20. ^ 高島俊男 『お言葉ですが… 第11巻』連合出版、2006年11月、164頁。 






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