尾頭町 地理

尾頭町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/27 15:55 UTC 版)

地理

名古屋市熱田区の北部に位置し、東は五本松町、西は川並町、南は旗屋、北は新尾頭に接する。

河川

歴史

愛知郡尾頭町(熱田尾頭町)を前身とする。江戸期は熱田村の一部。

町名の由来

由来は諸説あり、おもに3つの説が語られている[1]

12世紀の終わり頃、中心部から330メートルほど南方に城畠というところがあり、古渡の豪族尾頭次郎義次の居城が当地にあったことによる説[注釈 1]や、旧元興寺の開創者、道場法師が日頃から蛇を首に巻いていて、蛇の尾と頭が肩から垂れ下がっている様子を、人々が奇異とみて尾頭の里と噂したことによるという説[1]、烏頭の里と呼ばれていたのが尾頭に変化した説などがある[2]

このうち烏頭の里と呼ばれた説については、当地が熱田台地の尾根筋と尾張平野の南部を結ぶ接点であり、長い坂道が鵜の首のようであったため、烏頭の里と呼ばれていたものが、中世初期に「尾頭」に変化したという説である[1]。「うとう」と呼ばれる土地は、中山道関ケ原町など全国にあり、台地と平地がだらだらと続く坂を「うとう」と呼ぶ例が多い[1]

読みについては、尾頭ははじめ、「おがしら」と呼ばれたが、後に「おとう」と変化したという説[3]。表記についても、古くは「烏頭」と書き、鎌倉時代には「尾藤」と書かれたという説がある[1]

「尾頭」の名は、尾頭橋や「尾頭神社」など近隣一帯に様々な形で残る[3]

沿革

世帯数と人口

2018年(平成30年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[WEB 1]

町丁 世帯数 人口
尾頭町 74世帯 110人

人口の変遷

国勢調査による人口および世帯数の推移。

1995年(平成7年)[WEB 5] 179世帯
351人

2000年(平成12年)[WEB 6] 139世帯
248人

2005年(平成17年)[WEB 7] 108世帯
180人

2010年(平成22年)[WEB 8] 88世帯
133人

2015年(平成27年)[WEB 9] 104世帯
145人




注釈

  1. ^ 名古屋市文化財調査委員の芥子川律治の説。

出典

  1. ^ a b 町・丁目(大字)別、年齢(10歳階級)別公簿人口(全市・区別)” (日本語). 名古屋市 (2018年12月20日). 2019年1月6日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年1月6日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年1月6日閲覧。
  4. ^ 熱田区の町名”. 名古屋市 (2015年10月21日). 2019年1月12日閲覧。
  5. ^ 総務省統計局 (2014年3月28日). “平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等 (CSV)” (日本語). 2021年7月20日閲覧。
  6. ^ 総務省統計局 (2014年5月30日). “平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等 (CSV)” (日本語). 2021年7月20日閲覧。
  7. ^ 総務省統計局 (2014年6月27日). “平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等 (CSV)” (日本語). 2021年7月21日閲覧。
  8. ^ 総務省統計局 (2012年1月20日). “平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等 (CSV)” (日本語). 2021年7月21日閲覧。
  9. ^ 総務省統計局 (2017年1月27日). “平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等 (CSV)” (日本語). 2021年7月21日閲覧。
  10. ^ 市立小・中学校の通学区域一覧”. 名古屋市 (2018年11月10日). 2019年1月14日閲覧。
  11. ^ 平成29年度以降の愛知県公立高等学校(全日制課程)入学者選抜における通学区域並びに群及びグループ分け案について”. 愛知県教育委員会 (2015年2月16日). 2019年1月14日閲覧。
  12. ^ 郵便番号簿 平成29年度版 - 日本郵便. 2019年01月06日閲覧 (PDF)


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