太田愛
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作風
- ウルトラシリーズでは、怪獣を中心に物語を発想し、執筆中は怪獣の気持ちを考えていた[1]。そのため怪獣の名前が決まらないと筆を進めることが出来なかったという[1]。
- 人類に敵意をもたない異星人や怪獣が数多く登場(例:ウルトラマンティガのマスコット小怪獣デバンやウルトラマンダイナの瑠璃色宇宙人ラセスタ星人等)し、その為ウルトラマンが怪獣や異星人を倒すという、いわゆる王道の図式ではないストーリーが非常に多い。そんな中で、明確な敵が存在する『ウルトラマンガイア』初期には防衛チームの人間ドラマのみで構成し他の作品では多くを語る怪獣の代わりに「触手のある隕石」(光熱魔石レザイト)を出してお茶を濁した(ガイア後半には地球怪獣と侵略者の対立が持ちこまれ、太田は地球怪獣中心に脚本を書く)。登場する怪獣に本編に出てこない正式名称が存在する場合もある(デバンダデバン、オビコボウシ、シーラキートなど)。
- 『ウルトラマンコスモス』では第13・14話「時の娘」前後編とグラルファンの登場する第57話「雪の扉」の計3本を執筆した他、過去シリーズの人気怪獣再登場が特徴の『ウルトラマンメビウス』で手がけたのは、ほとんどが新怪獣がメインで登場する話である(マケット怪獣のウィンダムや暗黒四天王の1人としてメフィラス星人が登場、また怪獣ではないが第45話「デスレムのたくらみ」では、ウルトラマンジャックがゲストとして登場する)。
- 敵意を持たない敵が多いとされるが、実際凶悪な敵もかなり登場する。傾向としてはイルドやエノメナの様に人心を操り、人の絆を壊す存在である場合が多い。そして「人の絆」がキーになっている話が多く見られ、テレビドラマ『TRICK2』『相棒』などにおいてもストーリー上の整合性やトリック・アリバイなどよりも事件の背景や犯罪者の動機など、「人間を描く」ことを重視する作風は踏襲されている。
- ^ a b c d e f g h i 「「INTERVIEW 脚本家 太田愛」」『宇宙船YEAR BOOK 1998』朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、1998年4月10日、39頁。雑誌コード:01844-04。
- ^ 「江上剛「今週のイチ押し」」『『アサヒ芸能』第72巻23号』徳間書店、2017年6月22日、92頁。雑誌コード:20014-6/22。
- ^ 「ミステリレビュー」『「週刊文春」四月六日号』文藝春秋、2017年4月6日、146頁。雑誌コード:20401-4・6。
- ^ 「日本一の書評」『週刊現代四月十五日号』講談社、2017年4月15日、121頁。雑誌コード:20643-4/15。
- ^ 「bookwormの読書万巻」『「週刊新潮」3月30日号』新潮社、2017年3月30日、123頁。雑誌コード:20315-3/30。
- ^ 村田雅幸 [文化部] (2017年4月20日). “【エンタメ小説月評】過去から何を学ぶのか”. YOMIURI ONLINE. 2018年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月31日閲覧。
- ^ 「こんげつのブックマーク④EX」『『ダ・ヴィンチ』2017年5月号』KADOKAWA、2017年3月30日、54-55頁。雑誌コード:05987-04。
- ^ “〈今書かないと手遅れになる〉社会を根底からくつがえす最大最悪の犯罪と陰謀とは?”. ダヴィンチ・ニュース. 2018年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月31日閲覧。
- ^ (※村上春樹からJ・K・ローリングまでのオールジャンル小説ランキング)
- ^ 【第4回 山中賞受賞決定!】https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000008020.000007006.html
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- ^ 「bookmark vol.133〈鬼たちのこと〉」『小説現代 2013年2月号』講談社、2013年2月1日、640-641頁。雑誌コード:04757-02。
- ^ 『映画秘宝オールタイム・ベスト10』洋泉社、2017年6月6日、49頁。雑誌コード:69052-26。
- ^ 『映画秘宝EX 最強ミステリ映画決定戦』洋泉社、2016年9月3日、51頁。雑誌コード:69051-47。
- ^ 「「忖度と介入 憲法施行七十年に寄せて」」『『世界』2017年6月号』岩波書店、2017年6月1日、36-45頁。雑誌コード:05501-06。
- ^ “介入と忖度――『相棒』『ウルトラマン』の脚本家・太田愛さんとの対談(『世界』6月号)”. 水島朝穂公式サイト「平和憲法のメッセージ」. 2017年6月25日閲覧。
- ^ 『「相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断」プログラム』東映(株)事業推進部、2017年2月21日。
- ^ 木俣冬 [ノベライズ]、蒔田光治、太田愛、福田卓郎、堤幸彦 [監修]『トリック2』角川書店、2002年3月。ISBN 4048733710。
- ^ 蒔田光治、太田愛、福田卓郎『トリック2 : シナリオ』エンターブレイン、2002年10月。ISBN 404362302X。 NCID BA62297456。
- ^ 碇卯人 [ノベライズ]、輿水泰弘、太田愛、金井寛、真野勝成『相棒 season13下』朝日新聞出版〈朝日文庫〉、2015年12月。ISBN 9784022648013。い68-35。
- ^ 碇卯人 [ノベライズ]、輿水泰弘、太田愛、真野勝成、森下直、櫻井智也『相棒 season15下』朝日新聞出版〈朝日文庫〉、2017年12月。ISBN 9784022648686。い68-43。
- ^ “第3話 「銀婚式」 2017年11月1日(水) 午後9:00~9:54放送 ストーリー 相棒 Season 16”. テレビ朝日. 2017年12月25日閲覧。
- ^ “第10話 「サクラ」 2018年1月1日(月) 午後9:00~11:15放送 ストーリー 相棒 Season 16”. テレビ朝日. 2017年12月25日閲覧。
- ^ 大石 直紀、太田愛 [映画脚本]『相棒 劇場版4』〈小学館文庫〉2017年1月。ISBN 978-4-09-406384-4。お25-23。
- ^ “アストロボーイ・鉄腕アトム”. 手塚治虫公式サイト. 2016年5月19日閲覧。
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