国歌
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/29 10:02 UTC 版)
国歌に準ずる曲
国歌に次いでその国を象徴するような歌(曲)が「第二の国歌」と呼ばれることがある。ほとんどの場合、法的に定められたものではない。
- 「第二の国歌」として知られる曲。
前述の通り王室歌は国家の源流のひとつであり、国内的には国歌に準じた扱いを受ける場合が多い。イギリスやオランダなど国歌と王室歌が同一の国、タイやスウェーデンなど両者が異なる国がある。
大きな統一体の場合、欧州連合 (EU) の歌として、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの「歓喜の歌」をもつ。東南アジア諸国連合は「The ASEAN Way」を2008年に公式の歌と定めている。国際連合とアフリカ連合も非公式な歌を持つ。
州や地域、旧ソ連・ロシアの共和国など、地方政府も国歌に相当するアンセム(州歌など)を持つ場合が多い。特に連邦制の国においては州も一国同等なので[7]、国歌に準ずる扱いを受けることがある。
音楽家による評価
作曲家の團伊玖磨は晩年に、国歌の必要条件として、「短い事、エスニックである事、好戦的でない事の3条件」を挙げ、「イギリス国歌、ドイツ国歌、君が代の3つが白眉である」と評した。
なお、君が代については同時に、「音楽として歌曲としては変な曲だが、国歌としては最適な曲である。」と書いていた[8]。
国歌一覧
- ^ 『ブリタニカ国際大百科事典』
- ^ “National Anthem”. singapore.sg. 2013年9月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年12月2日閲覧。
- ^ “【東京五輪】 ロシア人選手の出場、対戦選手らから反発の声も”. BBCニュース. 2021年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月16日閲覧。
- ^ “6.15共同宣言2周年記念アリランコンサートと講演「アリランの主題による変奏曲」集”. 朝鮮新報. 2023年8月16日閲覧。
- ^ “<平昌五輪>韓国23人・北朝鮮12人の女子アイスホッケー合同チーム35人確定”. 中央日報日本語版. 2023年8月16日閲覧。
- ^ 堀 雅昭『戦争歌が映す近代』、葦書房、2001年、25-26頁
- ^ 議会と首長に加えて独自の裁判所まである
- ^ 團伊玖磨、「しっとりパイプのけむり」、p145、朝日新聞社、2000年、ISBN 4022574607
国歌と同じ種類の言葉
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