千葉県警察成田国際空港警備隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 05:28 UTC 版)
出向
成田国際空港警備隊は、千葉県警察の所属でありながら、人員は県警の定員の枠外であり、全国の警察(皇宮警察も含む)から出向してきた隊員が半数を占める。これらの隊員が1年(警視庁のみ1年だが希望すれば延長可)もしくは2年を期限に出向することによって部隊を構成している。千葉県職員の任期は管理職を除き3-4年。
出向の間の身分は、出身の都道府県警察官・皇宮護衛官から千葉県警察官に切り替えられる。
- 各隊の出向元警察別配置
- 第一空港機動隊
- 第二空港機動隊
- 第三空港機動隊
- 第四空港機動隊
- 第五空港機動隊
- 第六空港機動隊
出向元警察の実情を考慮し、警視庁と神奈川県警、大阪府警と兵庫県警、警視庁と大阪府警は各空港機動隊で一緒にならないように振り分けてある。2011年以降、東日本大震災の影響で岩手・宮城・福島県からの出向は中止されている。
隊編制
連隊編制(総数約750名)
- 警備隊長(警視正:兼警備部参事官)
- 警備隊副長(警視)総括担当
- 本部
- 総務室(室長:警視)
- 総務課
- 警務課
- 会計課
- 厚生課
- 教訓課
- 柔道、剣道及び逮捕術などの術科教養また隊員の各種訓練を担当。
- 教師(警部補)または助教(巡査部長)が置かれている。
- 警備室(室長:警視)
- 警備第1課…空警隊の運用計画などを担当。
- 警備第2課…空警隊の渉外活動、警備実施を担当。
- ハイジャック対策部隊(離陸阻止や各種偵察活動を担当)や、警備犬部隊も所属している。
- 警備第3課…公安活動を担当。
- 警備第4課…空港制限エリア内警備実施を担当。
- 航空課 ……県警航空隊が兼務している。
- 各課は課長(警部)-係長(警部補)-主任(巡査部長)-課員(巡査)の構成。
- その他に各室には調査官(警部)及び専門官(警部補)が置かれている。
- 第一空港機動隊(大隊編成) 通称「一空機」もしくは「空一機」(県一機と混同しないため)
- 第二空港機動隊
- 第三空港機動隊
- 第四空港機動隊
- 第五空港機動隊
- 第六空港機動隊
- 空港機動隊の編成
- 空港機動隊長(警視)
- 機動隊副隊長(警部)
- 庶務班
- 警備1班(班長:警部補)
- 警備2班
- 操車整備班
- 第1中隊(中隊長:警部)
- 第2中隊(中隊長:警部)
- 第3中隊(中隊長:警部)
- 中隊は中隊伝令長(警部補)+中隊伝令(巡査部長)+3個小隊(小隊長:警部補)、
- 小隊は伝令(巡査部長)+3個分隊(分隊長:巡査部長)編成。
(※参考:千葉県警察の組織に関する規則[1]、千葉県警察職員の補職及び職の設置に関する規則[2])
- ^ 原口和久『成田空港365日』崙書房、2000年、72頁。
- ^ a b 吉田伸八; 八木拓郎 (2018年12月12日). “成田空港警備隊、再編へ 人員縮小、テロ対応部隊を設置”. 朝日新聞
- ^ a b 秋丸生帆 (2020年12月15日). “成田空港警備隊、体制縮小も「任務はより重く」 テロ対応、更に質向上へ 千葉”. 毎日新聞
固有名詞の分類
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